「特別な通過点」を迎えたi☆Risツアーファイナル

1stアルバム「We are i☆Ris!!!」を引っさげ、大阪、愛知、福岡、北海道と初のライブツアーを行なってきたi☆Ris。5月24日(日)のZepp Tokyoで、その最終公演が開催された。

彼女たちのイメージカラーである6色にステージが包まれるなか、現れたメンバーは全員が声優として主演している「プリパラ」のOPテーマ「Make it!」でライブをスタート。さらに東京公演だけの「徒太陽」では花火、「わくドキしたいっ！」では銀テープとさっそくの特効を交え、一気に会場のテンションを引き上げた。

この日は、全国を巡ってきたi☆Risを迎えようと2400人以上のファンが集結し、フロアは超満員。それだけに自己紹介でのコールも普段以上の声量だ。

「幻想曲WONDERLAND」(曲中の久保田未夢のセリフは「2015年5月24日、一度しかないこの日をi☆Risのために割いてくれてありがとうございました！」)に続き、激しいイントロと炎の演出と共に始まったのは「Believe in」。山北早紀と澁谷梓希の二人によるハードナンバーがデュオ曲コーナーの口火を切ると、「流星」では茜屋日海夏＆若井友希が見事なハーモニーを、「Love Magic」では芹澤優＆久保田未夢がキュートなダンスとボーカルを披露した。

さらにi☆Risの多様性を見せつけたのが続くパート。「ウィーアー」「最強パレパレード」という「私たちにとっては懐かしい」(山北)アニソンをカバーしてステージ上から去ると、ステージ上に現れたのは「プリパラ」のキャラクターであるシオン(山北)、ドロシー(澁谷)、レオナ(若井)の3人！ 「ZeppTokyoのみんな、ドレッシングパフェです！」と挨拶をして「CHANGE! MY WORLD」を元気いっぱいに歌い上げた。

それに続くのはもちろん、らぁら(茜屋)、みれぃ(芹澤)、そふぃ(久保田)の“そらみスマイル”のターンで、「HAPPYぱLUCKY」を熱唱！　どちらのユニットも「全力ダッシュ！　とばせバルーン」「夜空のムーンライトトラベリング」といったメイキングドラマまで再現し、会場のアニメファンを大いに盛り上げた。

次のアフレココーナーでは、過去のライブとは打って変わり、今回はヘビーなドラマが紡がれ、そこから流れるように「Defy the fate」を熱唱。歌と物語によってひとつの物語を完成させ、アイドルであり声優でもあるi☆Risの真骨頂を発揮した。

このアフレココーナーは、公演によってキャストを変えてやってきており、この日メインを務めた芹澤の「緊張した！」という第一声に、他のメンバーもうなずいていた。それでも「アフレコ以外もやりたい」「演劇とか！」とさらなる挑戦心を忘れないのが彼女らしいところ。

「イチズ」「ミライノナマエ」そして「Believer's HEAVEN」とシリアスなナンバーを歌い終えると、いよいよライブはラストスパートへ。「HAPPY NEW WORLD☆」「ミラクル☆パラダイス」という人気曲に続く「§Rainbow」の間奏では、フロアと一体になって「We are i☆Ris!」というツアータイトルを、この日最大のボリュームでコール。「Realize!」ではアニメ「プリパラ」内でキャラがパフォーマンスしていたダンスを披露し、熱狂のうちにライブ本編を終えた。

Tシャツ姿に着替えて登場したアンコールでは、7月8日(水)に発売される「ドリームパレード」を初披露。振り付けが付いたばかりだったとのことだが、始まってみると歌もダンスも息ぴったり。4月からアニメ「プリパラ」のOPでおなじみの曲ということもあり、フロアも盛大なコールとサイリウムで応えた。

最後のMCで多くのメンバーが口にしたのが「ここは通過点」だということ。「まだまだここで止まるつもりはない」(若井)、「i☆Risはもっと上のステージに行けるはず」(芹澤)と飽くなき意欲を露わにして、メンバー6人はファンの期待を煽っていく。

バラード「ayatsunagi」でそんなファン達への感謝を響かせると、最後にデビュー曲の「Color」をパフォーマンス。この間奏でもi☆Risのリーダーを務めている山北が「i☆Risはもっと上に行くぜ！」と力強く宣言し、これまでの活動の集大成とも言えるツアーを締めくくった。

この日に発表された通り、7月25日(土)には竹芝ニューピアホールで結成3周年記念イベントを開催するi☆Ris。挨拶代わりのアルバム＆ツアー「We are i☆Ris!!!」を経て大きく成長した彼女たちが、今後どのような活動を展開していくのか、ファンはまずはそのイベントで確かめよう。【記事：WebNewtype】