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8月5日(水)に霜月はるかさんがメジャーデビュー10周年を記念してリリースするベストアルバムは、なんとジャンル別の4枚同時リリース。それを「ベストであり、導入盤」と語る彼女に、本作への想いを語ってもらいました。
――改めて、ベストアルバムのリリースを前にしたお気持ちをお聞かせください。
霜月:10年間メジャーで活動を続けてこられて、しかも10周年のアルバムをこのような形で出させていただけるということが、私にとっては宝物のようなことだなと思っています。いろんなレーベルさん・メーカーさんのお仕事をさせていただいていたので、それをまとめるというハードルも高かったんですが、本当の意味での“霜月はるかベスト”をつくるためにさまざまな方々にご協力いただけて、本当に嬉しいです。
――ジャンル別に分かれているので、ファンはもちろん「興味はあるけど、何から聴けば?」という方も手に取りやすいと思います。
霜月:そうなんですよ! 楽曲数も今年の頭の時点で600曲弱あったので、「どこから聴けば?」という方の他に、「この曲が好きだけど、同じ系統の曲は何に入ってるの?」っていう方も増えてきて。なので今回は、ベストであり霜月はるか導入盤としてわかりやすく出せたらいいなと思って、なおかつバラでも手に取っていただけるようにということも意識しての4枚同時発売なんです。
――主題歌になっている作品に寄った「ANIME GAME CD SONGS」や「PC GAME SONGS」の2枚には、さまざまな楽曲が収録されています。
霜月:特に「ANIME GAME CD SONGS」に関しては、メジャーデビューのお話のきっかけになった「透明シェルター」やRevoさんとの「schwarzweiß 〜霧の向こうに繋がる世界〜」など、「自分の人生変えました」的な曲が多いですね。「PC GAME SONGS」も関わらせていただいた作品のカラーが本当にさまざまで振り幅が大きいので、それを生かして同じ系統や年代の曲ばかりにならないよう意識しました。
――一方、「ORIGINAL FANTASY SONGS」にはいろんな色合いの幻想的な楽曲が詰まっています。
霜月:オリジナルファンタジー楽曲は、私が自主制作で活動し始めた時からライフワーク的に続けているもので、作品ごとにカラーは割とバラバラなんですが、全般的に幻想的な世界観が好きな方には気に入っていただけるんじゃないかなと思っています。
――そして「MESSAGE SONGS」はリスナーを後押しするような楽曲揃いです。
霜月:まとめてみると、根底のメッセージはあまり変わっていないんですが、順番に見ていくと自分自身の気持ちの変化や経験を感じられるんですよ。それもまたひとつのメッセージかなと思ったので、日記を読むような形で聴いてもらえればと思い、今回は時系列順に収録しました。
――各ディスクには、それぞれの分野で霜月さんが影響を受けた方との新録曲も収録されています。「ANIME GAME CD SONGS」では光田康典さんと、「PC GAME SONGS」では折戸伸治さんと、そして「ORIGINAL FANTASY SONGS」では吉良知彦さんと楽曲をつくられました。ご一緒されていかがでしたか?
霜月:どなたも楽曲制作でご一緒したことはなかったので、「この機会にぜひ」ということでお願いしました。実際ご一緒して、それぞれの方の制作現場に立ち会うことで、その方のこだわりや楽曲の構成の仕方を制作を通じて学べて、より深くその方の音楽を理解できるのは本当に得がたい経験で…「幸せだなぁ」って思いました(笑)。
――「MESSAGE SONGS」の新録曲「Melody Line」は、これぞ10周年記念ソングという感じがします。
霜月:そうですね。10年分の想いを込めようと考えて、悩みながらも今まで活動を続けてきたからこそ、こんなふうにベストが出せたり憧れの作家さんとご一緒できたというのを今回すごく実感しまして。なので、その「続けてきてよかった」っていう想いと、支えてくださる方や聴いてくださる方がへの「ありがとう」の気持ちは絶対に伝えたかったんです。やっぱりこれはちゃんと書いておきたい言葉だったので。それとこの曲は「あしあとリズム」のアンサーソングでもあるので、歌詞をリンクさせたり曲のノリを近くしたりしています。
――そしてこの4枚を引っ提げて、3か月連続でそれぞれコンセプトの異なる10周年記念ライブを開かれますね。
霜月:そうなんです。たぶん3公演全部違う曲になるんじゃないかな(笑)。バンドも会場も変わるので、本当に3つともカラーの違うライブになると思います。アルバムの曲を中心に歌うと思うので、ぜひ興味のあるところに遊びに来ていただきたいですし、できればすべてのライブに足を運んでいただけると、それぞれのカラーの違いも楽しんでいただけると思います。