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angelaが考える“フェス番長”の秘訣とは

ライブを終えたばかりのアーティストに、ライブにまつわるあれこれを伺う“ライブアフタートーク”。今回は7月25日(土)の新木場STUDIO COASTでツアー「ONE WAY」を終えたangelaの二人に、たっぷりと話を聞きました!

■今回のツアーで自画自賛できるほどよかったことは?

atsuko:基本的には「全部」ですね(笑)。というのは冗談で。歌やパフォーマンスももちろんですが、最初からよい緊張感を持ちつつ、心を開いてステージに臨めたことです。私が心を開いてないと、ぢぇらっ子も緊張しちゃうし! それがMCパートでよく伝わった…はずです。

KATSU:初日の香港以外、全公演がSOLD OUTできたのはうれしかったです。前回、前々回ツアーと、どの会場も残り数枚ってとこで…。

■ツアー中の失敗談を教えてください。

atsuko:名古屋公演で、最初から張り切りすぎて少し喉を傷めてしまいました。高音が出づらくなって「これはまずいな…」と思ったんですが、過去の経験からトークの時間を長くすることで治しました。あと、東京公演の1曲目で、張り切りすぎてマイクを歯にぶつけまして前歯が欠けました…欠けたままのり切りました…。

KATSU:私達のLIVEに失敗はない! すべて演出です!! 強いて言うなれば…いや、ない!

■東京では「恋のFIRST RUN」や「幸せの温度」といったレアな楽曲が披露されましたが、これらをセットに入れた理由は?

atsuko:近年、ありがたいことに代表曲も増え、セットリスト決めには毎回頭を悩ませます。マンネリ化しないようやや昔の曲も入れつつ、いつも来てくださるぢぇらっ子にも「おおっ!」と思ってもらえるような、スパイス的な意味合いで入れました!

KATSU:毎回、angelaのツアーは会場ごとに演奏するメニューが異なります。ファイナルで選んだタイアップのないこの2曲は「突き進む意思」と「ファンへの率直な感謝」を伝える厳選の2曲でした。

・ツアー先で食べたもので特に覚えているのは?

atsuko:福岡の楽屋にあった、たい焼きみたいな中にハムエッグが挟んであるもの。確か「むつごろう焼き」みたいな…合ってるかな? 「小腹が空いた時に最高だ!!」と思いました!!

KATSU:名古屋のどこかの喫茶店のエビカツサンド。台湾の何とも言えない甘いサンドイッチ。香港では鳩も食べました。あと、大阪のたこやきは本当に美味い!!

■(atsukoさんへ)東京公演最後の「幸せの温度」で涙を見せていましたが、その理由は?

atsuko:「幸せの温度」は1stアルバムにそっと入っていたノンタイアップのバラードで、「みんな知ってるかなあ」と思っていたんですが、蓋を開けたら大合唱で!! 「そんなに知ってくれているの?」と驚き、感動…からの号泣でした。自分でもびっくりしました。

■(KATSUさんへ)恒例の「ジーク・ジオン」の掛け声ですが、今回の「シドニア」間奏では特にハマっていました。やはり練習されたのでしょうか?

KATSU:あえて、言おう!! そんな練習などしていない…絶対。

■ツアーが終わってから「ONE WAY」というタイトルについてどう感じますか?

atsuko:いいタイトルだったと、しみじみ思います。まだまだこの道が続いてることも感じます。みんなが迷わないように先陣切って走って行く気、満々です♪

KATSU:毎回、ツアータイトルはアルバムタイトルから引用するのですが…ONEは「ひとつになる」って意味もあり、今回のツアー内容と相まって成功でした。次作アルバムのタイトルを決める時に悩みそうなくらい。う~ん、もう悩み始めててもいいかも? ですね(笑)

■アニソン系イベントやフェスで特に絶賛されることが多いangelaですが、ご自身でその魅力はどこにあると思いますか?

atsuko:実はよくわからないです…。「盛り上がりましたね~」と言われることはありますが、「え? みんな盛り上がってたよ!」って思うし。しいて言うなら「初めてangelaを見てくれた人にもわかりやすいパフォーマンスにしたい」といつも思っています。

KATSU:そうなんです、フェスに出ると必ず絶賛されるんです! って、おい!! 自分で言わせんな、恥ずかしい…エヴァの初号機も、相方のatsukoも暴走してからが一番面白いんです!

■次のライブ/ツアーがあるとしたら挑戦したいことはありますか?

atsuko:\お台場~ん/

KATSU:香港公演で無茶ぶりで披露させられたヌンチャク以外…えーと、今回急遽、思い付きでトライしたので、ファイナルだけですが…「蒼穹のファフナー EXODUS」第9話の挿入歌「その時、蒼穹へ」がTVオンエアで、サビ前で一旦ブレイク→主人公(一騎)の台詞→曲の大サビという素晴らしい神演出の回で、これをライヴでも取り入れました。こうした、そのアニメファンが一番喜ぶ演出ができるのも我々の特権と技術、アイデアひとつなので、今後もアニメ作品と寄り添った衣装や演出でファンを魅了できればうれしいです!!【取材・文=はるのおと】

リンク:angela公式サイト
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