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angelaの騎士たちが新木場で「シドニア」大合唱

6月7日(日)の香港公演を皮切りに、7thアルバム「ONE WAY」を引っさげて国内外5都市でライブツアーを展開してきたユニット・angela。その最終公演が7月25日(土)に新木場STUDIO COASTで行なわれました。

本ツアーでおなじみとなったハチマキ姿で登場したボーカルのatsukoさんとギターのKATSUさんは、「Different colors」「僕じゃない」で勢いよく、シリアスにライブをスタート。続く自己紹介のMCで「アイドルマスターです!」「fripSideです!」とボケて観客を笑わせるのがangelaらしいところ。その後の「明日へのbrilliant road」の振り付け練習時も違う曲を歌うなど、MCパートのハチャメチャさはこれまでと変わりません。

それでも締めるところはきっちりと締めるのが、近年のアニソン系イベントでangelaが“フェス番長”として人気を集める所以。ライブ中盤、アルバム収録のバラード「春夏秋冬」から「Sail away」で圧倒的な世界観を描くと、曲中の転調後は「キラキラ-go-round」でトップギアに。4人のダンサーとともに、フロアのボルテージを一気に引き上げます。

デビューシングルのカップリング曲「綺麗な夜空」、インディース時代の楽曲「恋のfirst run」といった懐かしいナンバーを経て、「ANGEL」からふたたび最新アルバム収録ナンバー中心の後半戦へ。「大阪公演を観に来る母親のためにホテルを用意していたら、そこの大浴場に入るためにライブ途中で帰っていた」(atsukoさん)といったトラブル(?)もあったものの、ツアーを経て成長してきた楽曲の強靭さは本物。「暗夜行路」「その時、蒼穹へ」「蒼穹」といった「蒼穹のファフナー」シリーズ、そして「シドニアの騎士」シリーズと、アニメファンにはうれしい楽曲群をセットにして披露しました。

「新木場に集いし“ぢぇらっ子”の騎士たちよ、総員敬礼!」という掛け声で始まった「シドニア」ではKATSUさんがセンターに進んで恒例の「ジークジオン」をコールアンドレスポンス。「騎士行進曲」ではバトンを掲げて煽動するatsukoさんに従って、2400人のファンが拳を振りかざしながら大合唱し、圧巻の光景で本編を締めくくりました。

大歓声に迎えられて再登場したangelaが始めたアンコールは、ギミックが盛りだくさん。珍しく和のテイストが強い「二十四節気恋唄」は、会場からの「そいや、そいや」の掛け声やステージ上を舞い散る花吹雪で、さらに派手でパワフルなアレンジの楽曲へと変貌。

「Shangri-La」ではおなじみの笛やタオルを使ったパフォーマンスに、事前練習なしにもかかわらずフロアは完全対応。最高潮のテンションのまま始まった「イグジスト」では「Follow me Follow you」のコール&レスポンスが連発され、約2か月におよぶアルバムツアーのクライマックスとなりました。

最後は出演者全員がフロントに立ち、1stアルバムに収録された「幸せの温度」を合唱。フロアからも響く歌声のせいかatsukoさんが珍しく涙を見せ、「ONE WAY」ツアーは全公演を終了。国内全会場でチケットが完売したことでも明らかなように、さらに人気を増しつつあるangela。今後も良質なアニメソング、そしてサーカスのように驚きと喜びに溢れたライブで楽しませてくれるのは間違いありません。【取材・文=はるのおと】

■angela Live Tour 2015「ONE WAY」東京公演
日時:7月25日(土)
場所:新木場STUDIO COAST

リンク:angela公式サイト

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