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8月13日(土)、声優やアーティストとして活躍する岩男潤子さんのソロコンサート「岩男潤子コンサート2016~Sound of music~」が、銀座YAMAHAホールで開催されました。
満員のファンの期待が高まる中、歌い上げた一曲目は映画「ピノキオ」の主題歌「星に願いを」。夏の暑さを忘れさせるような、澄んだ歌声がホールに響き渡ります。
今回のコンサートでは、映画音楽やミュージカルの中から、名曲をセレクト。岩男さんのコンサートとしては初の試みです。
本人曰く「ゴージャスな会場で、ゴージャスな演奏にふさわしい、ゴージャスな衣装」に身を包んだ岩男さんは、続けて、「カントリー・ロード」(「耳をすませば」)、「風の通り道」(「となりのトトロ」)、「君をのせて」(「天空の城ラピュタ」)とジブリ作品の楽曲を3曲続けて歌唱。アニメファンなら誰もが知る名曲の数々に、ファンはしっとりと聞き入っていました。
曲間には、六本木ヒルズで開催中の「ジブリ大博覧会」を訪れたエピソードを披露。併設のカフェで「魔女の宅急便」に登場した「ニシンとカボチャのパイ」を食べられることに気がついたものの、岩男さんはなんとカボチャが苦手。「どなたか代わりに食べてください」の天然発言に、会場はほっこりとした雰囲気に包まれました。
「愛は花、君はその種子」(「おもひでぽろぽろ」)でジブリ作品のコーナーを締めくくり、続けて、邦画の主題歌・挿入歌を次々と披露。「時をかける少女」(「時をかける少女」)、「少年時代」(「少年時代」)、「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」(「Swallowtail Butterfly」)と、次々と名曲を歌い上げました。
ステージをバンド演奏に任せた岩男さんは、衣装を替え、再びステージに。子供たちをともなって登場した岩男さんは、「サウンドオブミュージック」から2曲を披露。「こうして歌うのが夢だった」と、長年の希望を実現させて満面の笑顔を浮かべていました。
コンサートも終盤戦へ突入。子どもの頃に観て、ずっと印象に残っているという「モダンタイムス」の「Smile」に続き、スタンダードナンバーの中で岩男がいちばん好きな曲であるというビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」をチョイス。ジャジーなメロディに合わせ、軽やかな歌声を響かせます。
クライマックスには「レット・イット・ゴー」(「アナと雪の女王」)、「パート・オブ・ユア・ワールド」(「リトルマーメイド」)とディズニー音楽を二曲歌唱し、ステージを締めくくりました。
鳴り止まぬ拍手の中、岩男さんはアンコールのステージへ。自らギターを手にとって、映画「ティファニーで朝食を」から「ムーンリバー」をパフォーマンス。ここでハプニング発生! 歌詞を誤り「あ、間違えちゃった」の声と共に演奏が中断。和やかな笑いが会場に響く中、曲を仕切り直すという岩男さんらしいひと幕に。
最後に、どうしても歌いたかったという曲でフィナーレへ。自らも、大道寺知世を演じた「カードキャプターさくら」の「遠いこの街で」を熱唱。待ってましたとばかりに、頬を上気させたファンの万雷の拍手が会場を包み、コンサートの幕は下りました。【取材・文=星政明】
“岩男潤子コンサート2016~Sound of music~”
8月13日(土)/銀座YAMAHAホール
<セットリスト>
m1.星に願いを~introduction~
m2.カントリーロード
m3.風の通り道
m4.君をのせて
m5.愛は花、君はその種子
m6.時をかける少女
m7.少年時代
m8.あいのうた
~BAND演奏~
m9.Sound of Music
m10.My Favorite Things
m11.Smile
m12.Waltz for debby
m13.Let It Go
m14.Part Of Your World
〈ENCORE〉
M15.Moon River
M16.遠いこの街で