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現在、テレビ東京系で毎週水曜に好評放送中のテレビアニメ「双星の陰陽師」に携わるスタッフにスポットを挙げる連載企画「双星のWebNewtypeインタビュー」。
4回目となる今回は、制作プロデューサーを務めているエイベックス・ピクチャーズの岩瀬さんに登場していただき、話を聞きました。
――“制作プロデューサー”というのは、どのような役割を担っているのでしょうか?
岩瀬:作品の企画からスタッフの選定に始まり、シナリオ打ち合わせ、アフレコ、編集、納品まで、すべての工程に責任を持ち、でき上がった作品を滞りなくお届けする役割と認識しています。私の場合は、ビデオメーカーのプロデューサーですので、DVDやBDなどのリリースも主な役割です。
――平日夕方帯という枠で放送することになったのは、どのような方針があったのでしょうか?
岩瀬:ジャンプSQ.の人気作品で、主人公の年齢も中学生、さらにその成長物語ということもあり、広くたくさんの方に見ていただける「夕方アニメ」に相応しい内容ということで、この放送枠に決まったと聞いています。
――「双星の陰陽師」が他のアニメ作品と違うところを1点、教えてください。
岩瀬:やはり、主人公2人の関係でしょうか。それぞれ重い過去を持ちながら戦士として戦い、トラウマを乗り越えて成長するという王道の展開に、婚約関係を持たせることで、重苦しい物語もラブコメ要素でほどよく中和され、毎話絶妙なバランスになっているかと思います。アニメ化で、声優の花江さん、潘さんが活き活きと演じることで、その辺りの良さがさらに加速したんじゃないかと思います。
――制作中のユニークなエピソードや困ったエピソードがあれば教えてください。
岩瀬:悠斗役の村瀬さんが、異常にやる気オーラをみなぎらせていらっしゃる時があるのですが、それは大体サディスティックな悠斗を演じる時。その日のアフレコブースは変な緊張感があって、スタッフ含め、みんな謎のテンションになります(笑)。
――7月に放送された各話の好きなシーンや場面を教えてください。
岩瀬:第13話「君の勇気、私の勇気 ZERO MILLIMETERS APART」は、やっぱり初レゾナンス成功シーン。主題歌の「Valkyrie-戦乙女-」が流れたり、猛烈な爆発も見ごたえ十分な前半の名シーンですね。あと、神威役の小野友樹さんの乾いた芝居、すごく癖になります。敵なのか味方なのか謎の存在感がたまりません。
第14話「浴衣と星と願い事 TANABATA SPECIAL」では、浴衣と裸とおはぎまん。名場面が目白押しで全編見どころ回。
第15話「ひとりぼっちに さようなら THE AWAKENING OF LOVE」は、亮悟さん、本当にいい奴なんで彼女ができて良かったなって。ただ、最初からあんなに遥さんに主導権握られて、今後幸せになれるかは本当に謎。
第16話「陰陽師として SALVATION THEN WAILING」では、ケガレ落ち繭良がかわいい。どのキャラより30%増しでかわいく見えます。褐色ブームが来るんじゃないかと思いました。話的には、非情に仕事をこなそうとする清弦に対し、繭良を救うことを諦めないろくろが最高に主人公してて男が惚れるカッコよさでした。
――岩瀬さんお気に入りのキャラクターは誰でしょうか?
岩瀬:有馬です。権力者でありながらお馬鹿キャラ。きっと滅茶苦茶強いんでしょうね。あんな風に馬鹿やれる自信と強さが羨ましいです。本当に活躍するところが早く見たいです。
――9月11日に開催されるイベント「陰陽祭2016」はどんなイベントになりそうでしょうか?
岩瀬:主人公の花江さん、潘さんを始め、前半のメインキャラクターを演じていただいたキャストの皆さんが集結し、普段インタビューでは答えられないようなあんな話やこんな話を赤裸々に喋っていただき、楽しいゲームコーナーや、シリーズ構成の荒川さん書き下ろしのオリジナル朗読劇も披露しちゃいます。さらに、エンディングテーマを歌っていただいた加治ひとみさん、イトヲカシの参戦も決定。花江さんから直接プレゼントがお渡しされるゲーム大会もありますので、公式サイトで詳細をチェックしてみてください。「陰陽祭2016」は、アニメファンには堪らない盛りだくさんの内容になっています。
――最後に、毎週アニメを楽しみにしているファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
岩瀬:21話から「列島覇乱篇」と銘打ち、一気にアニメオリジナルストーリーになります。少し大人になったろくろたちが活躍し、十二天将も続々登場。鳴神町を飛び出し全国を飛び回りケガレを祓って祓いまくります。是非、毎話見逃さずにご覧ください!