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「BanG Dream! Ave Mujica」三角初華/ドロリス役など、声優としても注目を集める佐々木李子さんがランティスからの第2弾シングルをリリース! TVアニメ「日本へようこそエルフさん。」のオープニング主題歌となる表題曲「Palette Days」は、同作の心温まる物語の幕開けにふさわしい、希望にあふれたミディアムバラード。そんな佐々木さんへのロングインタビューの後編。カップリング曲のお話や今後の野望などをうかがいました!
「Palette Days」アニメ盤ジャケット
――「日本へようこそエルフさん。」には声優としても出演されていますね。
佐々木 ミュイという猫族の男の子の役です。人間以外を演じることが今までなかったので、気合いを入れて、猫ちゃんの動画をたくさん見て、警戒心とかすばしっこさを声でどう表現するかを研究して。あとは「ニャー!!」って叫ぶシーンもあったので、そこは鳴き声とかを参考にしたりしました。
――実際に猫を飼っていたことはあるんですか?
佐々木 ないです。でも、ミュイちゃんと出会ってからより猫ちゃんを好きになって、年末ひとりで猫ちゃんが自由に部屋に来てくれる猫宿というところに泊まりに行きました。
――猫カフェの宿版みたいなものですか?
佐々木 そうなんです。もちろん猫カフェも友達と行ったりしますし、動物みんな好きなんですけど、より猫派になった感じがしました。猫宿は人が大好きな猫ちゃんが民宿みたいなところに何匹かいて、遊びに来てくれるので、本当に飼いたくなりましたね。
――今後の放送話数でもミュイの活躍する場面はありますか?
佐々木 メインはヒロインのマリーちゃんと主人公の一廣の関係性の進展ではあるんですけど、ミュイちゃんは魔石を扱える種族なので、その研究に勤しんでいる様子とか見られると思います。
――カップリング曲「Daydreamin’」も前向きな歌ですね。
佐々木 聴いているだけで体も乗ってきちゃうくらいリズミカルだし、ワクワクする楽曲ですね。歌詞もすごく共感するというか、最近ワンマンライブもできていなかったですし、コロナ禍でライブができなかった時期を経験しているので、ライブでみんなに会えたときって本当に楽しくて幸せという、ずっと今までためてきた思いを歌に全部込められたなと思います。みんなといっしょに1、2、3と指数えてライブの日を楽しみにしてきて、やっと会えて、向かい合って今を重ねていくって、なんて尊いんだろうという。だから、レコーディングもライブしているような気持ちで歌いました。
――細かいところを気にするよりもライブ感を重視するような?
佐々木 私のファンの名称が「トリコ」っていうんですけど、トリコのみんなを目の前に思い浮かべながら、いっしょに体を動かしながら歌っていたと思います。とにかくあっという間にレコーディングが終わった記憶がありますね。楽しく歌っていたら、もう録り終わっちゃったくらいの早さで、気持ちよく歌い上げることができました。サビでwow wowとかけ声が入るところがあるんですけど、スタッフさんにも協力していただいて、4人くらいでブースに入ってwow wowって(笑)。本当に楽しい思い出がありますね。
――もう1曲の「君と僕の星」は作詞と作曲(共同)も担当されています。作詞・作曲は以前からされていましたが、このタイミングでまたやろうと思ったきっかけは?
佐々木 やっぱり自分にしか書けない思いとか、もっと自分らしさを出していきたいなというので。でも、作詞・作曲は久しぶりでした。いつもは自分でオリジナルストーリーみたいなのを1回つくって、それをテーマにして曲を書くことが多いんですけど、この曲は自分が書きたいテーマをありのままに書いたという感じです。雰囲気としてはライブとか、大切な人と過ごした時間の後、楽しかったら余計にひとりになったときって寂しくなっちゃったり、せつなかったり、はかないなって思うときもあるけど、でも、その大切な思い出があるから、また明日から頑張れる……みたいな。だから、また会えるように頑張るからねという。Dメロの「きっと星になるよ」というのも、そこだけ見ると悲しい雰囲気もするんですけど、「スターになる」という気持ちも込めたりして。また見つけてもらえるように、輝いて見つけやすくなるようにという思いを込めて、あえて直接的な言葉じゃなくて、曖昧な表現をしようと思って意識して書きました。
――「Daydreamin’」もそうですけど、ライブで歌える日が来るのが待ち遠しいですね。
佐々木 3曲全部、こう並べてみると雰囲気が全然違うなと思うので、それぞれの色を大切にしながら歌いたいなと思います。
――今回のシングルでもリリースイベントが行なわれています。
佐々木 昨年リリースした「Windshifter」でも、いろんな場所で歌わせていただいたんですけど、今回は5か所でリリースイベントを開催します。さらに、最終日にはミニライブではなくミニトーク&抽選会があるということで、特賞に当選した1名様にはすごく大きなイラストをプレゼントする予定です(笑)。
――3月16日(日)には福岡県北九州市でイベント「佐々木李子がYATTEKURU」が開催されます。
佐々木 これもまたいつもとは雰囲気も変わって、お客さんも参加して楽しめるゲームコーナーや、声優としてのスキルを発揮できる朗読的なコーナーもあったりして、より佐々木李子を好きになれる一日なので、ぜひ来てほしいなと思います。なかなか北九州で個人イベントをする機会もないので、迷っている方もぜひ来ていただきたいなって。絶対楽しませます!という思いです。
――最後に、今後の野望をお聞かせください。
佐々木 もう野望しかないです(笑)。今年は特に気合いの入った年にしたいと思っています。もちろん毎年頑張りたいんですけど、ワンマンライブを久々に開催できるので、絶対成功させたいというのがひとつの目標です。久しぶりに来てくださる方も初めて来る方も、みんなが楽しめる、また行きたいと思ってもらえるようなライブをしたいなと思いますし、そこで終わりじゃなくて、次はもっと大きくしていきたいという。声優としても歌手としても、もっともっとビッグになりたいと思います。
――特に気合いの入った年にしたいというのは、何か理由があるんですか?
佐々木 「今だな」という勘が働いたというか、おばあさんになったときに「私はこの2025年、すごかったのよ! その翌年も……」と誰かに話している未来が見えるというか、それくらい今年や来年は人生のターニングポイントにつながる年になる予感がしています。
――ライブやイベントに来られる方は、そのターニングポイントの目撃者になれるということですね。
佐々木 ぜひ会場に来て、その目で見ていただきたいです!
【取材・文:仲上佳克】
■佐々木李子「Palette Days」
発売日:2025年2月26日(水)
発売元・販売元:株式会社バンダイナムコミュージックライブ
価格:アーティスト盤[CD+Blu-ray] 3300円(税込)/アニメ盤[CD] 1650円(税込)
リンク:佐々木李子オフィシャルサイト
佐々木李子X(Twitter)・@sasakirico
TVアニメ「日本へようこそエルフさん。」公式サイト