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武道館より「ダービーで国歌斉唱」!? アニソン界の異端児・亜咲花がベストアルバム「Song of LIFE」で語る10年の軌跡と“堅実な”未来

2016年に17歳の現役高校生アニソンシンガーとしてデビューし、TVアニメ「ゆるキャン△」のOPテーマ「SHINY DAYS」など数々のヒット曲を生み出してきた亜咲花。デビュー10周年という大きな節目を迎える彼女が、アニメタイアップ曲を網羅した全25曲入りとなる待望のベストアルバム「Song of LIFE」をリリースした。初期の代表曲「SHINY DAYS」「Edelweiss」のセルフカバー(Re:MAKE)にくわえ、みずから作詞・作曲を手掛けた新曲まで、彼女の10年間のすべてが詰まった本作。今回のインタビューではレコーディングやMV撮影の裏話から、グラビアや声優業への挑戦、そして「意外と堅実」だと語るこれからの目標まで、包み隠さず語ってもらった。



10年はあっという間? 競走馬から取ったタイトル秘話 ​

――デビュー10周年、そして初のベストアルバムのリリースおめでとうございます。率直に今の心境はいかがですか?​
亜咲花 ありがとうございます! 正直なところ、高校生でデビューした当時は、ここまで長く活動できるなんて思っていませんでした。よくも悪くも「とりあえずこの業界に入ってみよう」という勢いだけでしたから。でも周りの方々が「アニソン歌手を続けていきたい」という私の気持ちを汲み取ってくれて、さらに「ゆるキャン△」という大きな作品に出会えたことで、少しずつ「長くやっていきたい」という気持ちが芽生えていきました。

――この10年間を振り返ってみて、体感として長かったですか?
亜咲花 体感的にはあっという間です。特にコロナ禍で思うように音楽活動ができなかった時期もあるので、実質的な稼働は7年くらいに感じますし。でも改めて数字にすると、やっぱり長いですよね。

――今回のアルバムタイトル「Song of LIFE」は非常に直球で素晴らしいですが、このタイトルはどのように決めたのでしょうか?
亜咲花 実はこれ、競走馬から名前をとっているんです。アニメタイアップ以外の最近の楽曲は、ほとんどが競走馬の名前からとることが多いんですよ。音の響きを重視して直感で選ぶことが多いんですけど、ファンの皆さんも私の趣味を理解してくれていて、「亜咲花の曲名(の馬)が走ってるから馬券を買ってみよう」って言ってくれるのはすごくありがたいですね(笑)。


「Song of LIFE」ジャケット


12キロ減量で衣装を補正!? 「SHINY DAYS」MV撮影裏話

――今回のアルバムには、「SHINY DAYS」と「Edelweiss」の2曲がリアレンジとして新録されていますね。
亜咲花 はい。「ゆるキャン△」の「SHINY DAYS」は私の人生を変えてくれた曲です。リリースから約8年が経ち、18歳から27歳になった亜咲花が再び歌うことで、「この子、こんなに大きくなったんだな」という時の流れや成長を、ファンの皆さんに疑似体験してほしかったんです。

――リアレンジにあたって、歌唱面で意識されたことはありますか?
亜咲花 基本的にはアレンジを大きく変えないようにお願いしました。純粋に「今の亜咲花のボーカル」に集中してほしかったんです。ただ一方で、声の厚みや太さが当時とはレベルが違うので、ともすれば「フレッシュさが減った」とか「声が老けた」とか思われたら嫌だなって(笑)。なので、ビブラートの波形はあえて大きくせず、原曲に近い波形を意識してレコーディングに臨みました。今の等身大の自分のまま、当時の輝かしさをどう表現するかというところはわりと工夫しましたね。

――「SHINY DAYS」は新しくMVも撮影されたそうですね。
亜咲花 はい! 監督やスタイリストさんにお願いして、元のMVをオマージュして同じ画角で作っていただいた場面もあります。衣装もあえて変えず8年前のものをリメイクして着ているんですよ。実は私、当時よりも12キロ痩せたので、衣装が入らなくなったどころか、逆にサイズを詰めて補正しました(笑)。

――それはすごいですね! 同じ画角だと見え方も変わりそうです。
亜咲花 顔も全然違いますよ! バーベキューのシーンもあるんですが、当時はタイトなスケジュールのなかバタバタだったのが、今回は時間にも余裕があって、素で心からバーベキューを楽しんでいます(笑)。

――一方の「Edelweiss」のリアレンジについてはいかがですか?
亜咲花 「SHINY DAYS」がライト層に向けた曲だとしたら、「Edelweiss」はファンに向けた大切な曲です。当時17歳だった私は、アニソン歌手を続けるか大学へ行くかという、人生の大きな選択肢の渦中にいて、その迷いが曲とリンクしていたんです。それから10年が経ち、ポリープの手術など色々な壁を乗り越えて、今は希望がいっぱいな状態のボーカルとして歌えているので、当時の不安の中にいた自分と比較して聴いてもらえるとおもしろいんじゃないかなと思います。

新曲に込めた反逆と、14歳のころのデモから生まれた感謝

――新曲2曲についても伺います。「REVELION」はangelaのお2人が作曲し、亜咲花さんが作詞を担当されています。「反逆」という尖ったテーマですね。
亜咲花 10周年だからといってハッピーなほうにもっていくのではなく、この10年間戦い抜いてきた足跡を残しておきたかったんです。個人的に、今って誰でもアニソンを歌える「アニソン戦国時代」だと思っているんです。そのなかで私はこれからもアニソン歌手として戦っていくぞっていう決意を込めて書きました。

――挑発も込めた決意ですね。
亜咲花 そうです。「かかってこいよ」的な(笑)。あとこの曲に関しては、angelaさんの世界観に合わせて、歌唱法も少し寄せました。

――もうひとつの新曲「オトモノガタリ」は、ご自身で作詞・作曲されています。
亜咲花 実はこれ、私が14歳のときに書いた曲のデモを、12、3年ぶりに掘り起こしたものなんです。もともとの歌詞はラブソングだったんですけど、ファンのみんなと過ごしてきた10年への感謝と、「ここはまだ通過点だから、この先のページをいっしょにめくりに行こうよ」というメッセージに書き換えました。ファンあっての亜咲花なので、これからの未来に向けた曲ですね。

「グラビアもやります!」広すぎる間口と“ウマ娘”がもたらした進化

――亜咲花さんとファン(亜咲家族)との距離感は、本当に特別ですよね。
亜咲花 多分、アニソン界で一番ファンとの距離が近いと思います(笑)。SNSでの交流はもちろん、私の親がライブに来てファンと世間話をしたりとか、本当に家族のような信頼関係が築けているんです。私のファンって、歌だけじゃなくて、ラジオ、声優、グラビア、麻雀、野球、競馬と入り口がすごく広いんですよ。「歌は聴いたことないけど、しゃべってる亜咲花は知ってる」という人もいますから(笑)。

――これまでさまざまなジャンルに挑戦されて来た亜咲花さんですが、個人的に一番の挑戦は何でしたか?
亜咲花 やっぱりグラビアかな(笑)? これは20歳の写真集で水着になったのをきっかけでお声がけいただいたんですけど、基本的にいただいたお仕事は全部やるっていうスタンスなので、断る理由もなく(笑)。でもやってよかったなと思いますし、競馬や麻雀などほかのことも、趣味を発信した結果がお仕事につながっている感覚ですね。

――そんな多忙な10年間で、最大のターニングポイントを挙げるとしたら?
亜咲花 それはもう、「ウマ娘 プリティーダービー」一択ですね! もともと競馬が好きで、オーディションに合格して声優業に挑戦できたことは本当に大きかったです。声優としてお芝居をさせてもらったことで、ことばの細かい“てにをは”だったり接続詞の意味も深く向き合うようになって、歌手としての表現力もこの2、3年で劇的に変わったと思います。

武道館より堅実に!? 10周年のその先へ

――10月にはヒューリックホール東京でのアニバーサリーライブが控えていますね。
亜咲花 今までで最大のキャパシティなので、ファンのみんなも気合いが入っています。アニソンを中心に、リリース年ごとにコーナーをまとめるなど、初めましての人でも「亜咲花の10年の歴史」が丸わかりになるような、ギュッと濃縮したライブにしたいです。

――では最後に、今後の目標について教えてください。
亜咲花 私、「武道館に立ちたい!」みたいな大きすぎる夢って言ったことがないんです。できなかったときにファンをがっかりさせたくないし、私もそれで落ち込みたくないから(笑)。だから今は2000人、3000人のキャパをしっかりと埋めていくことが目標です。LINE CUBE SHIBUYA、日比谷の野音とか、堅実に少しずつキャパを増やして、20年、30年とアニソン歌手を続けていきたいです。

――楽曲はアグレッシブですけど、亜咲花さん自身は堅実なんですね。
亜咲花 そうなんです(笑)。あ、でも競馬では「日本ダービーでの国歌斉唱」という夢があって、それだけはいつか絶対に叶えたいですね!

亜咲花
●あさか/1999年10月7日生まれ、愛知県出身。幼少期の3歳より5年間をアメリカ・ミシガン州で過ごす。2016年に17歳の高校生アニソンシンガーとしてTVアニメ「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」EDテーマ「Open your eyes」でデビュー。「ゆるキャン△」など数々のアニメ主題歌を担当し、近年では「ウマ娘 プリティーダービー」エスポワールシチー役で声優活動を開始。ラジオMCやタレント業など、“亜細亜に咲く花”として精力的に活動中

【取材・文】岡本大介

■亜咲花「Song of LIFE」
発売元:AniTone Music
発売中
価格:4400円(税込)
品番:ATOM-0017

リンク:
亜咲花 公式HP
亜咲花 公式X
亜咲花 スタッフX
亜咲花 公式TikTok

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