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4月からTOKYO MX・BS11にて放送中の本作。ティラノサウルス役に松重豊さん、トリケラトプス役に田中要次さん、ステノニコサウルス役に小峠英二さんといった異色の顔ぶれに続き若手人気俳優も大活躍!
アラモサウルス・ケツァルコアトルス役の荒木宏文さん、アンキロサウルス・ワニ先輩役の陳内将さんの事務所先輩後輩対談をお届けします。
──収録を終えての感想を伺えますか。
荒木 1話ずつは短いショートアニメなんです。だから毎回、お話がコロコロ変わっていく4コマ漫画みたいな展開で、いろいろなエピソードが入っているので夜のひとときにゆるく見ていただける内容だと思います。
陳内 褒め言葉として、とてもゆるく楽しく収録させていただきました。僕の役は2つありますが、初めて声をあてた後に収録ブースから笑い声が起こって「あれ、笑われてるぞ?」ってなったので(笑)、放映でどんな風に見えるのか今から待ち遠しいです。
──恐竜役のオファーが届いたときの感想はいかがでしたか。
荒木 声優のおもしろみ、って自分の見た目や身体以外での表現ができることで、声のみだからこそ性別や種族も超えてより広く伝えることができるのかな? と感じているので、そこは不安でもありつつ、わくわくもしました。
陳内 少し前に声のお仕事もさせていただいてとても楽しかったし興味もあったので、このお話をいただいて恐竜の声を出す、という機会に挑戦できることがうれしかったです。
──お2人の声の共演はいかがでしたか?
陳内 一昨年は舞台で共演させていただいて、去年はドラマで共演させていただいて、今年、声の共演をさせていただいて、いろいろな機会があることがうれしかったです。さらに言うと、荒木さんがケツァルコアトルス役のときに、あんなに漢らしい太い声を出すのを初めて聞いたかもしれません(笑)。
荒木 そうですね(笑)。僕、役者として出す声で、あんな音を出すのは初めてです。見た目と声のギャップが大きすぎるので。それで言うと陳内のワニ先輩の声も低めでどっしりしていて、ずっと舞台を観ている方は聞いたことがあるかもしれませんが映像では初だと思うので、そこは楽しんでほしいです。
──声で表現することは演者としていかがですか?
陳内 僕、声音を変えて届ける、って大好きなんです。声を出すことで、幅が広がる楽しみがあります。
荒木 ……どちらかと言うと苦手です。もともとモノマネなども得意ではないので。ただ、演じることの面白味は感じているので、現場によってどんどんチャレンジしていくことでもらった役やジャンルによって自分の「場」が広がることは幸せです。
陳内 確かに! いろんな現場に呼んでいただいて、いろんな経験をすることで、自分の足りなさを知ったりと、充実した時間を過ごせるんだな、と実感しています。
──最後に視聴者に向けてひと言、お願いします。
荒木 まず、くれぐれもお伝えしたいのは僕らの声のほかに、ガヤと呼ばれるいろんな声を入れてくださっている方々が声優のプロフェッショナルの方である、ということです!
陳内 あー……確かに!!!
荒木 僕らのように俳優が真ん中に立たせていただいているのは力を貸してくださっている多くの方々のおかげだということを忘れてはいけないんです!
陳内 はい! なので僕らは全力を尽くしますし、このアニメが話題になって、目指せ! 映画……の前に流れる、諸注意を伝えるゆるキャラアニメ……のような存在になれたらすてきだな、と思います。
荒木 90秒という短いアニメなので寝る前とか、歯を磨きながらとか、毎日見ていただけたらうれしいです!
【取材・文:おーちようこ/写真:後藤利江】