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セーラー服姿に会場のファン歓喜! 映画『アイの歌声を聴かせて』土屋太鳳さんファンクラブ限定特別イベント

10月29日(金)から全国公開されるアニメーション映画「アイの歌声を聴かせて」で主人公のポンコツAI・シオン役を演じている土屋太鳳さんのファンクラブ限定特別イベントが、10月12日に東京・新宿ピカデリーで行なわれました。

劇場アニメ「アイの歌声を聴かせて」は文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した「サカサマのパテマ」や、京国際アニメフェアOVA部門優秀作品賞を獲得した「イヴの時間」などで海外からも注目を集めている吉浦康裕監督が原作・監督・脚本を手がけた最新映画作品。とある高校に転入してきたちょっぴりポンコツな美少女AI・シオンとクラスメイトたちが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたハートフルな物語が描かれていきます。

この日のイベントでは土屋さんはシオンが劇中で着ていた高校の制服をリスペクトしたというセーラー服姿で登場。「ファンの方々に笑顔を届けたいなと思って」ということで特別にお披露目してくれた制服姿に客席からは大きな拍手がおくられていました。そんなファンの喜ぶ顔に大満足といった土屋さんでしたが、たくさんの取材カメラマンが並んでいるのを確認して「こんなにマスコミの方が入られるって知らなかったので……」と想定外の事態に恥ずかしそうな表情を浮かべる一幕も。「ファンクラブだからみんな笑ってくれるかな、懐かしんでくれるかなと思っていたんですが。今月ハロウィーンなので楽しく見ていただければと思います」とちょっぴり照れながら語る土屋さんに会場は温かい雰囲気に包まれたようでした。

さっそく始まったトークコーナーでは、土屋さんと一緒に登壇した吉浦監督が今作への思いや制作秘話などを披露していくことに。ミュージカルな要素もあることから物語のポイントにもなっている土屋さん演じるシオンが歌う劇中歌について、吉浦監督は「シオンはAIなのでいろんな歌い方が出来るんです」という前提で「曲調も歌い方もバラバラ」に歌って欲しいと土屋さんに要求したそうです。そんなムチャ振りに土屋さんは「ムチャクチャ大変だったです(笑)。シオンはけっこうキーが高いんですね。最初にデモを聴いたときに笑っちゃって、『これは私にできるんだろうか』って思ったんですけれども」と当初は戸惑いがあったと語ってくれました。しかし、しっかりとトレーニングをした上でレコーディングに挑戦したとのことで、「歌っているとだんだん曲と歌詞が身体に入ってきて、自分も励まされながらなんとかシオンとして歌うことができました」と完成した曲については自信ありげに一言。吉浦監督も「いろんな表情の曲を歌っていただいて。収録中はひたすら『すごいすごい』って思いながら聴いていました」と感心しっぱなしだったというレコーディングについて語ってくれました。

さらに会場に来場したファンクラブ会員からの質問に直接土屋さんが答えてくれるというファン垂涎のコーナーも。「映画の主人公シオンと似ている部分や逆に似てないと思った部分は?」といった質問に土屋さんは「力強いところ、すぐ歌うところ、あと大切な人……家族に会ったらすぐくっつきたくなっちゃうところなんかははすごい似てるかなって思います。あとシオンちゃんの人間へのあこがれは、声のお仕事をされてらっしゃる方々への感じている私のあこがれとちょっと似ている部分がありました。似てないのは勉強ができるところ?(笑)」と回答。それを聞いた吉浦監督からは「僕がキャスティングするにあたって決め手になったのは、ドラマではなくて素が出ているふだんの立ち居振る舞いがすごくシオンっぽいと思ったんです。その時点で一段別の次元にいらっしゃるような感じがして、これだったらきっと上手くいくと思ってお願いさせてもらいました」とオファーの裏話が明かされることに。そんな吉浦監督の「僕にとってはシオンっていうのは土屋さんそのものっていうのが一番近いですね」との言葉に、土屋さんは「ありがとうございます」とうれしそうに笑顔を見せてくれました。

次に「太鳳ちゃんが元気をもらえる歌はなんですか?」という質問があり、土屋さんは中島みゆきさんやTOKIOが歌う名曲「宙船」をチョイス。「元気が出るというよりかは、元気を出さなきゃいけないときに聴きます」ということでしたが、本作の劇中歌「ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~」についても「聴いています」とコメント。土屋さんは「私自身もパワーをもらうっていうか、私にとっても奇跡の歌なので。コロナ禍っていう厳しい状況ではあったんですけど、歌や作品がスタッフさんと私、ひとりずつの収録で会えなかった他のキャストさんと心をつなげてくれた曲となりました」と語ってくれました。また吉浦監督も制作末期の大変だったときにレコーディングを終えた土屋さんの歌声を聴きながら「よし頑張るぞ」と元気をもらって作業をしていたとのことで、「ユー・ニード・ア・フレンド」については「ホント僕もこの曲には助けられました」と感謝の言葉を口にしていました。

ほかにも土屋さんは「『ユー・ニード・ア・フレンド』を歌ってほしい人は?」という質問に「合唱曲にしたらどうかなって思うんです。みんなで歌いましょう」とアイデアを出したり、「またオファーがあったらAIの役をやりたいですか?」といった質問には「はい、ぜひ挑戦させていただきたいです」と意欲を見せたりと貴重なファンとの交流の時間を楽しんでいたようでした。

楽しい雰囲気でのイベントもそろそろエンディングということで、最後に吉浦監督が「今回の作品は土屋さんをはじめキャスト・スタッフのお力もあり、自分の作品の中では一番大きな規模で公開することができましたし、この土屋さんのファンクラブ限定特別イベントといったようなふだんでは絶対経験できないような舞台挨拶もさせていただいて、ホントに感謝の気持ちしかありません。ホントに少しでも多くの方に楽しんでいただければ監督としてもうれしいです」と、さらに土屋さんが「予告でシオンがサトミに『今、幸せ?』って言うんですけど、ファンの皆さんも私に『太鳳ちゃん、今幸せ?』『幸せでいてね』っていう言葉をホントにたくさん言ってくださるんです。その大切な言葉に私自身は支えられてきましたので、今回はそのセリフを皆さんへ思いを込めて言わせていただきました。どうか受け取ってください」と心からのファンへメッセージを伝えて、イベントは終了となりました。

【取材・文:すわみさお】

■「アイの歌声を聴かせて」
10月29日(金)より全国ロードショー

スタッフ:原作・脚本・監督…吉浦康裕/共同脚本…大河内一楼/キャラクター原案…紀伊カンナ/キャラクターデザイン・総作画監督…島村秀一/メカデザイン…明貴美加/プロップデザイン…吉垣誠、伊東葉子/色彩設計…店橋真弓/美術監督…金子雄司(青写真)/撮影監督…大河内喜夫/音響監督…岩浪美和/音楽…高橋諒 作詞…松井洋平/アニメーション制作…J.C.STAFF

キャスト:シオン…土屋太鳳 サトミ…福原遥/トウマ…工藤阿須加/ゴッちゃん…興津和幸/アヤ…小松未可子/サンダー…日野聡/美津子…大原さやか/野見山…浜田賢二/西城…津田健次郎

ストーリー:クラスでいつもひとりぼっちのサトミは景部高等学校に通う女子高校生。ある日、彼女のクラスに転校生・シオンがやってくる。彼女は試験中のAIで、そのことが幼なじみのトウマなどに徐々にばれてしまう

リンク:「アイの歌声を聴かせて」公式サイト
    公式Twitter・@ainouta_movie
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