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4月より好評放送中のTVアニメ「ヒナまつり」。作品の魅力に迫るインタビュー連載の第4回では、前回に引き続きヒナ役の田中貴子さんとアンズ役の村川梨衣さんが登場。作品の魅力や、主題歌「Distance」について伺いました。
――アンズを演じる上で気をつけている点は、どんなところですか?
村川:最初の頃は作品の“面白さ”の部分をフィーチャーして演技をしていたんですけど、次第に、「面白さとかはいらない」「アンズは可愛い。コレは崩したくない」みたいなディレクションになりました。後半は、アンズの天使さが覚醒して「面白くするの禁止」みたいな感じだったので、“天使さをフィーチャーする”という使命をもっていました。
――2話ではヒナとアンズが超能力で対決しますが、お2人が超能力を持っていたら、どんなことをしてみたいですか?
田中:掃除です。ちょうど昨日大掃除をしてたんですけど、ゴミ袋が15個ぐらいでちゃって。服が捨てられないんですよね……。今、足の踏み場がない状態なんです。だから部屋の掃除をやれる超能力が欲しいです。「バッ・バッ・キラーン」って感じで。
村川:私はスタンダードすぎかもしれないですけど、純粋に空飛びたいですね。
田中:飛んじゃいましょう! 行きましょう!
――2話の対決シーンは作画もすごかったですね。
村川:漫画でも十分面白かったのに、動いたらそりゃあ面白いよなっていう。しかも監督やスタッフさんたちが原作のよさを大事にされているので、間違いないシーンでしたね。
田中:そのあっち向いてホイ対決をしてる時に顔が「ゔぇぇぇぇぇぇぇ」ってなっているところ、台本にセリフは無かったんですけど、あの画を見たら声をいれるしかないと思って、自由にやりました。
――震えるようにしゃべっていたのが、印象的でした。
田中:初めてやりました。重力に引っ張られるのってどういう感じなんだろうって想像しながら、でもヒナだからそんなに声は大きく出さないだろうとか。
――田中さんには以前のインタビューでオーディションの時のことをお聞きしたのですが、村川さんはオーディションを受けられたときのことを覚えていらっしゃしいますか?
村川:実は最初に、主題歌を歌うことが決まったんです。「ヒナまつり」は大好きだったんで、「やったあ!」と思っていたら、オーディションも受けられることになって。でもまさかアンズをやらせていただくことになるとは夢にも思わなかったので、めちゃくちゃ嬉しかったですね。やっぱり、主題歌をやるんだから出演も出来る、って思われがちかも知れないですけど、本当にアンズに合ってるってオーディションで選んでいただいたみたいで、すごく嬉しかったですね。
田中:プロデューサーさんや監督、原作の大武さんとお話しても、全部のキャラクターを原作に合う人で選んだって言ってました。
村川:ちょっとみなさん聞きましたか? 嬉しい!
――それでは主題歌「Distance」の聴きどころを教えてください。
村川:この歌の歌詞はちゃんと「ヒナまつり」にまつわるもので、新田とヒナのことを書いてます。原作を知らない方だとピンとこないと思いますが、……原作を知っている方もすごいピンポイントなので、今一度読み返していただいて、該当する箇所を探してみて欲しいですね。アニメから見た方は、どの部分なのか毎話毎話、探してみてほしいです。
田中:(その話は)初めて聞きました。ちなみに私、朝起きた時に「Distance」が脳内再生されるんです。「ど~れ~だ~け」って、頭に残るんですよ。
村川:いいと思う! 目覚めの「Distance」もいいし、通学の「Distance」もいいと思います。爽やかさ全開です!
【取材・文:佐藤京一】