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4月より好評放送中のTVアニメ「ヒナまつり」。WebNewtypeでは、その魅力に迫るインタビューを実施中。第10回では前回に引き続き芦川組の3人・新田義史役の中島ヨシキさん、若頭役の小山剛志さん、サブ役の河西健吾さんにご登場いただき、さらに愉快な現場のお話を伺いました。
――「ヒナまつり」で好きなキャラクターはいますか?
河西:僕は詩子さん。
中島:おっ、珍しい。
河西:なんで(笑)。大人の女性じゃないですか。最初は新田も粉をかけていたりとかして。どういうふうに展開していくのかなと思ったら、日笠(陽子)さんの魅力が加わって(笑)、あそこまで魅力を感じないキャラクターになるのかと。ほんと毎回毎回「抑えてください」って言われるぐらい、日笠さんは全力で演じていらっしゃっいました。。
中島:「普通にやってるよ!」。
河西:って言ってたね。そして、あんなに魅力を感じなくなるキャラクタ―に(笑)。しかも、オープニングからもエンディングからも消えるし。
中島:いじられすぎですよね。
小山:こうしてみるとサブキャラが濃いよな。
中島:中の人も濃いですからね。
小山:俺は本渡(楓)ちゃんとか面白いなと思ったね。初めて現場で一緒になったんだけど、変な音出すじゃん? クラスメイトが入ってきた時に「っかーーーー」みたいな。いい音出すなこの娘って思いましたね。
――キャラクターとしてはバー「Little Song」に通っていますが、皆さんでバーに行ったりは?
中島:飲みに行きたかったですね。
――アフレコは昼間でしたもんね。
中島:でも3月3日のニコ生の後は、田中(貴子)さんと本渡さんを連れてバーに行きましたよ。本渡さんはダイキリを飲んでました。
――本渡さんは、けっこう飲まれるそうですね。
中島:強いみたいです。逆に田中さんはホントに飲めないみたいですね。3月3日はひな祭りだったんで、「ひな祭りっぽいカクテルを」と言ってバーテンさんを「??」みたいな顔にさせていました。色とか味とかのイメージはあると思うんですけど、行事でリクエストされたのは初めてだったんじゃないですかね。夏っぽいとか春っぽいとかならまだイメージあるかもしれないですけど、ピンポイントに「ひな祭り」って。あわてて遮って「ピンク色っぽい甘いやつで! ノンアルで!」って言いましたよ。
――「ヒナまつり」ではサイキック少女が登場しますが、みなさんは超能力が使えるとしたらなにがしたいですか?
中島:エッチなやつ以外で。
一同:(笑)。
小山:考えたんだけど、ないんだよね。なんか見れちゃったり、人の気持ちが知れちゃったりすることが、あまりいいことだと思わなくて。知らないほうが幸せってあると思うんですよ。だからいらないなって。
中島:テレポーテーションとかは?
小山:でも俺、移動が好きなんだよ。車とかバイクとか。強いて言えばタイムトラベラー的なのかな。歴史とかすごい好きだから。
中島:過去に?
小山:過去に。未来もいいんだけど、過去。あの人あの時代に何をやっていたんだろうとか、見てみたいですね。
河西:僕は、自分に害をなす人間が現れたら離島に飛ばせる能力だったら欲しいなと。
小山:恐い! そういう呪い系とか得意そうだな!
中島:そういう能力がないからやってないだけで、あったらやってるってことですもんね。
小山:やってそうだもん。
河西:だって証拠がないし(笑)。
小山:恐い恐い。
――最後に今後の注目ポイントを教えてください。
河西:「ヒナまつり」ってタイトルではあるんですけれども、ヒナだけじゃなくて魅力的なキャラクターがたくさん出てきて、「あれあれ? ヒナは?」ってぐらい、ヒナの出てない回もあったりします。きっとヒナは最終回には出ると思いますので、そこらへんを楽しみにしてくださればと思います。
小山:本当に詩子とか、ロックージョンの人とか、それどころかホームレスのやっさんだとか、中華屋の林夫婦もそうだけど、サブキャラを超えた、生きているっていう感じがするキャラがたくさんいます。これだけ濃いキャラが活きているのは、主役であるヒナと新田が、ちゃんと真ん中にドンといてくれるからだと思うんですよ。この2人が話の中でもそうだし、話の外、プライベートの部分でも作品を引っ張っていってるのが大きいと思いますね。初座長の2人がこの現場を盛り上げてくれるってのは、我々、年齢50オーバーにも届いてるんで。またこの座組で、次の展開をやっていけたらと思う次第です。座長であるヨシキが、いろんなことを頑張ってくれているんですよ。最初のほうで、打ち入りをやったけど、あれ発案ヨシキ?
中島:そうです。
小山:なかなか音頭とる人がいないとやんないから。あそこで一気に監督さんやスタッフさんとの距離も縮まったしさ。座長がそういう動きをしてくれるところってまとまりやすいんですよ。そういうところから言っても、ヨシキは「ヒナまつり」に対する思いはあるんだろうし。
中島:僕、初座長なんで。
小山:だろうな。そういう気概はすごい感じていたので、「これは良い現場になるな」と最初から思ってました。
中島:アフレコが朝からお昼にかけてだったので、なかなかみんなで集まったりとかする時間が取れなかったんです。アフレコスタートが去年の12月で、ちょうどいいなと思って、新年会を吉武(プロデューサー)さんと日笠さん、みんなで音頭を取ってやりました。スタッフさんにもお声がけさせていただいたら、たくさん来てくださって。監督を始め作業中のアニメ制作陣の方がそういう場に来てくれること自体がすごく嬉しいことなので、頑張ろうって思いました。愛をとても感じる現場ですね。
【取材・文:佐藤京一】