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TVシリーズ第3期「オーバーロードIII」の先行上映イベント“~ナザリックの集い3”が、6月24日(日)に東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて行なわれました。今回の登壇者は日野聡さん(アインズ役)、原由実さん(アルベド役)、加藤英美里さん(アウラ役)、内山夕実さん(マーレ役)、加藤将之さん(デミウルゴス役)、三宅健太さん(コキュートス役)、主題歌を手がけるアーティストのMYTH & ROIDこと、Tom-H@ckさんとKIHOWさんの8名。前回のイベントよりもさらに豪華なメンバーが集まりました。そして日野さんはナザリック地下大墳墓の象徴である、“スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン”の実物大レプリカを手に登壇。その威容に客席からは早くも歓声が上がりました。
第1話の先行上映に先駆けて、まずはキャスト陣が第2期の思い出のシーンを振り返りました。
「リザードマンがいい奴らすぎて戦うのが申し訳なかったけど、第2期でようやくコキュートスが戦う機会が巡ってきて、気分爽快でした」(三宅)、「守護者が迫力たっぷりに並ぶシーンで、自分たちが最強集団だと実感しました」(加藤英美里)と、演じた感想を述べながら、ナザリック地下大墳墓のメンバーの実力を再確認していました。
「マーレが身動きの取れないリザードマンたちに『元気でいてくださいっ』って言う姿は、1期よりサイコパス感が増している気がしました」(内山)と、内山さんは演じるキャラクターの新たな一面を発見。マーレが杖を振りかぶって殴るシーンが好きだと語っていました。
続いてのコーナーでは、キャスト陣が第2期名場面を実演しながら、キャラクターの関係についてのトークを展開しました。
“13話 アインズVSデミウルゴス”では、臨場感たっぷりの戦闘シーンを演じつつ、「壮大な茶番劇をどうやって迫力たっぷりに見せるか、加藤(将之)さんと練り上げました。久しぶりに全力で戦える機会を得られて楽しかったです」(日野)と舞台裏を披露。
“5話 イスにされるシャルティアを見たアルベド”では、原さんが嫉妬に震えるアルベドの怒声を「どりゃあ!」と熱演。今回のイベントでは欠席しているシャルティア役を巡り、内山さんと三宅さんが演技を披露するひと幕もあり、三宅さんの野太いシャルティアの演技に会場から爆笑が巻き起こりました。また、“13話 アウラとマーレが八本指を制圧するシーン”では、無邪気に実力差を見せつける姉弟を、加藤さんと内山さんがかわいらしくも残酷に演じました。
三宅さんは“5話 コキュートスが自ら戦線で戦うシーン”で、押し寄せるリザードマンを威圧するコキュートスの姿を披露。「コキュートスの声は機械で加工してるんじゃないのとよく言われますが、ほぼエフェクトがかかっていません。おかげでコキュートスだけ別録りにされています(笑)」(三宅)のことばどおり、コキュートスの凄みたっぷりの声を会場中に響かせました。
続いて第3期のキービジュアルの初披露とともに、日野さんが本作のいち押しポイントについてコメント。「第2期の最後で新キャラが出てきましたが、3期はそこがポイントになります。そのことを心に留めて、1話を見てください」(日野)。ところが、第1話では思ってもみない展開が……!?
予想外の展開が待ち受けていた第1話の上映後、拍手に包まれながらキャスト陣が再登壇。イタズラに大成功した顔の日野さんのトークに、会場からは笑いが上がりました。
トークの後はMYTH & ROIDが登壇し、スペシャルライブを開催。第2期EDテーマ「HYDRA」に続いて、第3期新OPテーマ「VORACITY」を初披露。7つの大罪の“暴食”を意味する「VORACITY」は、アインズの持つ暴力性を狂気的に表現したナンバー。しっとりとした「HYDRA」から一転の、激しい曲調に客席は大盛り上がりです。
本作のラジオ番組や、OP&EDシングルの発売などの告知に続き、この場でソーシャルゲーム「MASS FOR THE DEAD」が発表。冒頭で日野さんが持っていた“スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン”は本作の制作会社がこのイベントに間に合うように制作したものであることが明かされました。この杖を代わる代わる手に取る登壇者一同は、その大きさに驚嘆。杖とほぼ変わらない身長を持つアインズの大きさに思いを馳せていました。
エンディングでは、本日集まってくれたファンに、登壇者からの感謝のことばが伝えられました。
「第3期はシリーズのキーとなるシーズンとなり、重い展開や、『オーバーロード』らしさをふんだんに盛り込んだシーンが待ち受けています。みなさんの『オバロ』愛に応えられるよう、熱意をもって演じていきます。これまでのシーズンに続き、今期もビッグゲストが出演するので、お楽しみに! 7月からの放送を楽しんでください!」(日野)
会場はアインズの配下たちの大きな拍手に包まれ、第3期のさらなる盛り上がりを予感させる上映会となりました。
【取材・文:石谷太志郎】