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2019年8月10日(土)、神奈川県民ホール 大ホールでTVアニメ「この音とまれ!」のスペシャルイベントが開催され、久遠愛(ちか)役/エンディングテーマアーティストの内田雄馬さん、倉田武蔵役の榎木淳弥さん、鳳月さとわ役の種﨑敦美さん、足立実康役の石谷春貴さん、堺通孝役の古川慎さん、水原光太役の井口祐一さん、来栖妃呂役の松本沙羅さん、神崎澪役/オープニングテーマアーティストの蒼井翔太さんが出演しました。
イベントは蒼井翔太さんによる「Tone」のミニライブで幕開け。冴えわたる歌声に加え、ダンサーたちとともにキレのあるダンスも披露して、来場者たちを一気に「この音とまれ!」の世界に引き込みます。そしてMCを務める石谷さんの呼びかけで、内田さん、榎木さん、種﨑さん、古川さん、井口さん、松本さん、そして、歌唱を終えて一度降壇した蒼井さんが再び登壇し、内田さんがタイトルコールを行うといよいよイベントがスタート! 1つ目のコーナーは、スクリーンに映し出されたキャラクターについて、キャスト陣が自由にトークする「あいつとあいつ」です。提示された各組み合わせについて、以下のようなトークが繰り広げられました。
■久遠愛×久遠源
愛役の内田さんは「親や祖父の世代が遺してくれたものをたどっていく物語はグッときますね」とコメント。榎木さんは「いくら家族とはいえ、あんなに親身に接してくれる人はなかなかいませんよ」と語り、石谷さんは「だんだんと愛からの接し方が変わっていくところが好きです」と続けました。
■久遠愛×倉田武蔵
「友達というより、戦友という感じです。お互いに信頼し合って高め合っていく関係が心地よいです」と武蔵役の榎木さん。内田さんは「武蔵は気弱そうに見えるけど、箏曲部を守るためなら戦える人。もし自分だったら、いきなり飛び蹴りしてくるような相手には二度と近づけませんよ(笑)」と笑いました。
■倉田武蔵×鳳月さとわ
「意外と接点は多くはないのですが、武蔵がさとわに関わってくるときは気遣いやフォローをしてくれることが多いので「(ちゃんと)部長(らしい)じゃん」と思うことが多いです」と、さとわ役の種﨑さん。榎木さんは「さとわも演奏前に武蔵のフォローをしてくれるので、お互いに精神的な支えになっているのではと思います。お箏の演奏技術はさとわの方が圧倒的に上ですが、武蔵のことも部長として認めていると感じます」と語り、ここでなぜか照れ始めた種﨑さんに「あなたのことを言っているわけではないから!」とツッコミを入れ、場内の笑いを誘いました。
■久遠愛×鳳月さとわ
「どちらも素直な心の持ち主なのに、どちらも素直ではないように見える。似た者同士なのかもしれませんね」と内田さん。種﨑さんは「だからすぐ言い合いになってしまうのでしょうね。愛とのシーンの収録はいつも楽しいです」と続けます。内田さんによれば、スピード感があるかけあいは映像に合わせるというより相手を信じて感性に任せた芝居をすることもあるそうで、それを聞いた榎木さんは「お箏の演奏でかけあいをするのと同じですね。相手の芝居が"ここにくる"と信じている(からできる)」と語り、物語とうまく絡めたまとめにキャスト陣から「部長!」と喝采が飛ぶひと幕も見られました。
■足立実康×堺通孝×水原光太
MCも兼任する実康役の石谷さんが「この"3バカ"が加わることで、箏曲部の輪を広げられたらいいなと思いました」と水を向けると、通孝役の古川さんは「みっつ(堺通孝)たちが加わることで、家族のような和やかさを出せればと。基本的にコメディ担当なので、なごんでもらえたら嬉しいです」とコメント。いつも原作を熱心に読み込んでいるという光太役の井口さんは「この3人がいることで、物語に奥行きが出ますよね。暗い雰囲気になりそうなところで救いになるのも好きです」と語りました。
■鳳月さとわ×来栖妃呂
スクリーンに映し出された場面写真がなぜか合宿での入浴シーンで、妃呂役の松本さんは「本当にこのシーンしかなかったんですかー!?」とキレのあるツッコミを披露。種﨑さんはそれに笑いつつ「妃呂先輩は『鳳月ちゃん、大きい……』みたいなことを言っていますけど、この場面写を見る分には、妃呂先輩もどれだけ大きいのという話ですよ!」と胸の大きさの話に脱線してしまい、大きな笑いが起きました。
■神崎澪×久遠愛
澪役の蒼井さんは「澪は愛に興味津々。愛は彼にとって、ターニングポイントとなる重要な人物なんです」と澪の心情を語り、さらに「だから第2クールのアフレコが始まったら、僕は最後まで雄馬の隣の席に座り続けます」と宣言! それを受けて内田さんは「(アフレコ現場での自分の隣はいつでも)空いてます」とイケメンボイスで応え、客席からは笑いと黄色い声援が飛びました。
トークコーナーが終わると、続いてのコーナーはクイズ大会。内田さんと榎木さんによるAチーム、種﨑さんと松本さんによるBチーム、古川さん、井口さん、蒼井さんによるCチームが勝敗を競います。クイズの前半は、「お箏が日本に伝わったのはおよそ何年前か?」、「お箏の弦の11本目、12本目、13本目を何と呼ぶか?」、「光太が箏曲部への入部届に書いた入部の理由とは?」、「神崎澪の好物は?」などお箏や作品に関する問題が出題された。本作への出演を機にお箏について学んだという松本さんが博識な面を見せたかと思えば、さとわが住んでいるアパートの名前を井口さんが鮮やかに回答してみせたりと、キャスト陣の作品への思い入れが強く感じる展開を見せました。
そしてクイズの後半は、特定のシーンでキャラクターが言ったセリフを当てる「セリフクイズ」。「合宿で弱音をはく光太に愛が言ったひと言は?」という問題に、種﨑さんと松本さんのBチームが「俺、ずっとお前のこと見てたよ♥」と回答するなど、キャストたちの盛り上がりでクイズコーナーはなぜか"内田さんに言わせたいセリフを書く大喜利コーナー"に。内田さんもノリよくキャスト陣からのリクエストに応え続け、大いに盛り上がりました。
そうしてひと通りの出題を終えると、結果はCチームの圧勝! Cチームの3人は優勝賞品として、「愛が大好きないちごのお菓子詰め合わせセット」を授与され、「あとで控室でみんなで食べましょう」と、最後まで箏曲部らしい和気あいあいとした様子が楽しめました。
石谷さんと榎木さんによる告知コーナーでは、10月から放送開始となる第2クールのオープニングとエンディングテーマが第1クールと同じく蒼井さんと内田さんによる新曲となることがあらためて発表。2人の呼びかけであらためて登場した蒼井さんは第2クールのオープニングテーマ「Harmony」について、「第1クールの『Tone』はキャラクター1人1人がさまざまな音を奏でることをイメージした曲ですが、『Harmony』はその音が合わさる様を表現した、疾走感がある曲になっています」と語りました。さらに、10月には「この音とまれ!」とSEGAのコラボレーション企画「このSEGAとまれ!」が実施予定だと発表されました。ノベルティつきコラボドリンクが提供されるとのことです。
イベントのラストを飾るのはライブ/箏曲の生演奏コーナー。まずは内田さんが第1クールのエンディングテーマ「Speechless」を高らかに歌唱。さわやかな歌声が会場に響きわたり、イベント冒頭で披露された蒼井さんの歌唱同様、観客席からはペンライトを振る人の姿も多く見られました。それが終わるとTVアニメ第1クール第13話で、時瀬高校箏曲部が「関東邦楽祭」での演奏に臨むシーンの映像が流れ、それに合わせる形で劇中オリジナル楽曲の「久遠」がプロの奏者たちの手で生演奏されました。
劇中でさとわが弾いている十七弦を担当した橋本みぎわさんは、プロの箏奏者にして、原作者・アミューさんの実姉、かつ劇中オリジナル楽曲「龍星群」の作曲も手がけているという経歴の持ち主です。そんな橋本さんは「今日はこうしてみなさんに演奏を聴いていただける場をいただけて光栄です。『久遠』は母が作曲しましたが、愛と武蔵のかけあいは難度が高く、奏者同士が信頼しあっていないと音が合わない難しい曲です。第2クールで登場するオリジナル楽曲も私たちが演奏していますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです」と語りました。
最後は、キャスト一同が再び登壇しての挨拶。種﨑さんは「今日はオリジナル楽曲の生演奏を聴けて幸せでした。こんな風に『この音とまれ!』の世界が広がっていくのが本当に嬉しいです。第2クールもがんばります!」と語り、榎木さんは「今日のイベントと同じように、なごやかな雰囲気でアフレコをしています。声優一同と演奏家のみなさん、制作スタッフのみなさんで第2クールもいい作品にしていきます」と決意を表明。最後に内田さんが「本当に心が豊かになる作品で、いつも感動をもらいながらアフレコに臨んでいます。第2クールも精一杯思いを込めていきますので、よろしくお願いします!」とまとめ、この日が初公開となる第2クールティザーPVの上映とともにイベントは幕を閉じました。
TVアニメ「この音とまれ!」第2クールは、2019年10月5日(土)25時よりTOKYO MX、BS11で放送が始まり、同日同時刻よりFODで配信がスタートします。その後、AT-X、とちぎテレビ、WOWOW、北海道テレビで順次放送開始となります。