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「COMICメテオ」で連載中のユキヲさんによるウェブコミックが原作のTVアニメ「邪神ちゃんドロップキック」シリーズ。その3期の制作発表会が、主人公・邪神ちゃんの誕生日である10月28日(水)に行なわれました。本記事では発表会の現地レポートをお届けします。
宣伝プロデューサーの栁瀬一樹さんと公式レポーターの長谷川玲奈さんが司会・進行を務める中、まず最初に登壇したのは製作総指揮を務める夏目公一朗さん。1期のOPムービーを流しながら、アニメの1期、2期が総合情報サイト・アキバ総研の“どれが面白かった”で1位を獲得したことや、クラウドファンディング累計で約6000万円が集まったこと、北海道千歳市とのふるさと納税コラボで寄附金額1億8438万円を達成したことなど、アニメシリーズのこれまでの展開に関する紹介が語られました。
続いて本発表会の目玉である第3期のタイトルが発表され、「邪神ちゃんドロップキックX(エックス)」として2022年の放送を予定していることが公開。そして、命名権をクラウドファンディングにて獲得した大阪市のこうちゃんさんが登壇し、3期のタイトルをXにした理由として「邪神ちゃんとゆりねの戦いがずっと続いてほしいという願いを込めました」と解説していました。
その後、邪神ちゃん役の鈴木愛奈さんと花園ゆりね役の大森日雅さんがキャラクター同士の掛け合いを演じながら登場。アニメ3期にかける思いについて熱いコメントを寄せました。以下はその抜粋になります。
「応援ありがとうございます。みなさんと積み上げてきて3期にたどり着くことができました。邪神ちゃんたちの日常っていいなってもらえるものにしたいです、これからもよろしくお願いします(大森日雅)」
「3期まで続くアニメはなかなかないと思います。本当にたくさんの方に邪神ちゃんたちが愛されていると実感しました。邪神ちゃんたちに感謝しつつ、これからも手を取り合って駆け抜けたいと思います(鈴木愛奈)」
タイトル発表のあとは、新たに4つの自治体を対象として行なわれるふるさと納税コラボレーションに関する情報が公開されました。今回コラボするのは、北海道の帯広市、釧路市、富良野市、長崎県の南島原市。4つ中3つが北海道の自治体というまさかの北海道推しに、会場のメディア陣やニコニコ生放送のコメント欄がどよめきました。以下は各自治体の市長によるPRの内容を抜粋したものになります。
帯広市(米沢則寿市長):3つの魅力は“十勝を抱える農業王国であること”、“オリンピック選手を多数出したスケート王国であること”、世界でたったひとつの“ばんえい競馬があること”。コラボ返礼品は“ミノス×豊西牛パワフル肉盛りカレー”を予定。
釧路市(蝦名大也市長):3つの魅力は“夏でも過ごしやすいこと”、“世界三大夕日の内のひとつが存在すること”、“釧路湿原・阿寒摩周という雄大な自然が残るふたつの国立公園があること”。コラボ返礼品はいくらの詰め合わせ(邪神ちゃんのスプーンも付属)を予定。
富良野市(北猛俊市長):3つの魅力は“へそのまちと呼ばれる北海道の中心であり、祭りもあること”、“世界トップクラスの雪質を誇るスキー場があること”、“全国的にも珍しい自治体経営のワイナリーがあること”。コラボ返礼品は邪神ちゃんラベルのワインを予定。
南島原市(松本政博):3つの魅力は“世界遺産、原城跡(島原・天草一揆終焉の地)があること”、“普賢岳や有明海、島原半島ジオパークなどの大自然があること”、“日本有数のそうめん生産量を誇ること”。コラボ返礼品はそうめん、プリン、ポシェットを予定。
また、富良野市のPRでは夏目さんがワインをくゆらせながら登場し、「ほどよい渋みと酸味のバランスがよくとても美味しい。邪神ちゃんの血の香りもするイケてるワインです」とユーモアを交えつつ舌鼓を打ちました。南島原市のPRでは鈴木さんと大森さんが登場し、地域の代表的なお菓子“あげとっと(揚げそうめん)”を食べながらそれぞれ邪神ちゃん、ゆりねになりきってプチ食レポを行ないました。
その後は各企業とのコラボレーション内容の紹介時間でしたが、特に目を引いたのは株式会社スガイディノスとのコラボによる“邪神ちゃんボウリング(邪神ちゃんを模したピンが登場)”と、ニコニコ公式チャンネル“集まるんですの 邪神の星”の開設。前者の紹介ではピンの絵柄が絶妙にキモかわいいと話題になり、後者の紹介では邪神ちゃん(鈴木さん)が月に土地を買ったことを自慢げに語り、ゆりね(大森さん)にツッコまれるという一幕がありました。
さらに、このタイミングでソーシャルゲーム「邪神ちゃんドロップキック 大富豪ですの!」が12月9日(水)にリリースされることが発表。事前登録受付が当日の15時よりスタートしました。
最後のメディア質問では夏目さんが「ファンが喜ぶことはなんでもやりたいです。現在は北海道が中心ですが、今後も全国各地の自治体とドンドンコラボして盛り上げていきたいです」と回答。今後のさらなる展開に向けて期待が高まる発表会となりました。
【取材・文:水葉龍弥(パワフルプロダクション)】