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栃木県日光市を舞台に、アイスホッケーを通じて少女たちが世界の頂点を目指すアニメ「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」。その制作発表会が12月11日(金)に行なわれ、製作総指揮の落合雅也さん、監督の安齋剛文さん、主要キャスト陣、監修を担当したプロアイスホッケークラブ「H.C.栃木日光アイスバックス」からのゲストなど豪華な顔ぶれが登壇しました。本レポートではその制作発表会の模様をお届けします。
最初に登壇したのは、製作総指揮・エグゼクティブプロデューサーを務める落合さん。自身が幼稚園から大学までアイスホッケーをやっていたこと、アイスホッケーの魅力を伝えるためにアニメを企画したことなどが語られました。とくに本場の空気を体感してもらうために安齋監督をニューヨーク現地のNHL(ナショナルホッケーリーグ)の試合に連れていったエピソードからは、作品に対する並々ならない熱意が伝わってきました。
そして主要キャラクターを紹介するアニメPVが流れた後、安齋監督・増田里紅さん(水沢愛佳役)・本郷里実さん(清瀬優役)・相良茉優さん(水沢彩佳役)・北守さいかさん(鷲沼梨子役)・汐入あすかさん(高木尚美役)・森山由梨佳さん(柳田薫子役)・青山吉能さん(小野真美役)が登壇しました。
以下はMCの質問とそれに答える登壇者の様子をまとめたものになります。
――安齋監督が本作で意識しているポイントはどこですか?
安齋:日光市には何度か足を運びましたが、街全体にのどかな時間が流れていて、一瞬の勝負であるアイスホッケーとのギャップを感じました。それに、外は暑くても会場に入ると寒い。その温度感の違いが大きな魅力だと感じたので、そういった空気感を映像のリズムや会話のテンポで出していきたいです。また、落合さんと一緒にニューヨークに行きましたが、日本と世界のアイスホッケーに対する盛り上がりの違いに驚きまして。このアニメで日本のアイスホッケーをもっと盛り上げていきたいと思って作っています。
――増田さんは本作がデビュー作とのことですが、オーディションを受けたときのことを教えてください。
増田:オーディションを受けるのも初めてだったのですごく緊張しました。受かると思っていなかったのでここに立てるのがめっちゃうれしいです。がんばります。
――本郷さん、アイスホッケーを実際に鑑賞された感想はいかがですか?
本郷:攻防の移り変わりがすごくて、みんなで「パックに目が追いつかないよね」って言っていました。格闘技さながらの熱いプレイが仲間に繋ぐためのものということがわかったので、あんな風にみなさんにアイスホッケーの良さを繋ぎたいです。
――森山さんはオーディションの雰囲気はいかがでしたか?
森山:5人で掛け合いをするオーディションだったんですけど、今まではソロかペアでしかやったことがなかったので新鮮でした。5人でお芝居することでシーンの具体的な空気感、キャラクターの性格がより見えてきました。
――You Tubeでさまざまな企画にチャレンジしていくとのことですが、相良さんはどんなことをしたいですか?
相良:落合さんの熱意がキャスト陣にも響いているので、YouTuberの方たちがしているような企画がしたいです。それと日光に直接訪れて現地から魅力を伝えたり、実際に私たちがアイスホッケーをしたり、いろいろなことをやって成長していきたいです。
――汐入さんは実際に日光市を訪れてどのような印象を抱きましたか?
汐入:父の実家が群馬県で、栃木には佐野ラーメンを食べに行ったり佐野プレミアム・アウトレットに行くくらいだったんですが、実際にアイスホッケーをやっている子どもたちを見てこんなに根付いているのかと驚きました。東京にいると見えないところが沢山ありますし、実際にあるお店がアニメにも出てくるのでそういうところも見てほしいです。
――北守さん、イラストを初めて見たときの印象は如何でしたか?
北守:イラストがめちゃくちゃ可愛くて、みんな個性が強い。キャラクターを見たときに梨子ちゃんが元気っ娘でこの子を絶対に演じたいと思ったので、その梨子ちゃん役を頂けたのが運命的だと思っています。
――青山さん、意気込みは如何ですか?
青山:一言で表すと神のようなスタッフのさんたちが集まっています。個人的にお世話になった方も多くて……。MONAKAさんの音楽や待田堂子さんの脚本、C2Cさんの作画を始め間違いのない方たちばかりで、豪華なスタッフ陣に負けないよう私たちもがんばっていきます。
監督とキャスト陣のトークセッションのあとは日光市市長の大嶋一生さんによるVTRコメントが流れ、自身もH.C.栃木日光アイスバックスのファンであること、アニメが始まることにワクワクしていること、日光市や栃木県の魅力が多くの人に伝わり好きになってほしいと語りました。
次に行なわれたのはH.C.栃木日光アイスバックスのスタッフである土田英二さんと衣笠伸正さんと落合さんによるトークセッション。土田さんと落合さんが大学時代の先輩・後輩の間柄であることや、本作の制作にあたりH.C.栃木日光アイスバックスが全面的に協力していることなどの話題で盛り上がりました。
その後は情報まとめとお知らせのコーナー。2021年10月にアニメが放送されること、ゲーム化も予定されていること、12月11日(金)21時からYou Tubeチャンネルが開設されることなどが告知されました。
最後の挨拶は落合さんが出演者を代表して担当。アイスホッケーを盛り上げたい気持ちと魅力を伝えたいことを改めて語りつつ、You Tubeチャンネルで声優が体当たりでさまざまな企画にチャレンジする姿を見届けてほしいという言葉で制作発表会は終了となりました。
【取材・文:水葉龍弥(パワフルプロダクション)】