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FOD(フジテレビオンデマンド)オリジナルアニメ「オシリスの天秤」の上映イベントが10月31日(土)にユナイテッド・シネマ豊洲で開催。およそ1時間に渡るトークセッションに冨士川祐輔監督と、主人公の暗殺者・Tを演じる声優の梶裕貴さんが登壇しました。
本作は、暗殺者とターゲットという関係の2人の会話劇を核とした5分の連続ショート・アニメ。もともと、プロデューサーでもある冨士川監督が、舞台のワークショップ用に書かれていた脚本を目にし「これを声優さんがやったらシビれるんじゃないか」と思ったことが企画の始まりだったといいます。
相手役のキャスティングの参考として梶さんが共演したい役者を聞かれ、中にはその要望通りに共演できた人もいるというのも注目すべき点。監督の「殺したい相手を選んだの?」という冗談に梶さんは「違います!」と笑いながらも「殺し合うくらいの気持ちでお芝居したい、尊敬する役者さんたちばかりです」と答え、作品へ掛ける気概をのぞかせていました。そして、そんな彼らと対峙するアフレコを「役者魂が刺激される現場だった」と、振り返っていました。
1話のターゲット役に迎えたのは細谷佳正さん。常々、共に「実写映画みたいな雰囲気のアニメで共演したい」と話しているといいます。監督も「海外ドラマを吹き替えで見るようなイメージが出るといいなと思っていた」という思惑に2人の掛け合いがマッチしたと賞賛を送りました。
他にも、ベッドに拘束されているキャラクターを演じきるため、寝っ転がり収録を始めたという木村良平さん(第2話)。会話にリアリティを持たせるアドリブや、どこまでが計算なのかわからない緻密な演技プランなど丁寧な役作りの宮野真守さん(第6話)。台本に書かれている言葉以上にキャラクターの本音を考え、監督に提案してくれたという石塚運昇さん(第7話)などなど、個性豊かな声優陣が繰り広げた熱い仕事ぶりが語られました。
このイベント当日からコミカライズが配信開始。さらに、第二シーズンが制作中であることも発表され、第11話を先行上映するサプライズが! しかも、コンテ撮によるアフレコ用映像ということで、ファンにとっては、アニメーション制作の一端に触れる貴重な体験ともなりました。
「第二シーズンは半分くらい過去の話になるので、Tがどうして暗殺者になったのかというストーリーの根幹も見えてきます。ぜひ、応援していただき、より作品を大きくしていけるといいなと思っています。よろしくお願いします!」(冨士川)
「第二シーズンも、何人か、僕がお名前を挙げさせていただいた方の出演が実現しました。個人的には、最終話で登場するとあるキャラクターを“あの方”が引き受けてくださったのが、とてもうれしかったです。楽しみにしていてください!」(梶)