4月から放送がスタートするテレビアニメ「逆転裁判 その『真実』、異議あり！」の囲み取材が3月17日(木)に東京都内にて行なわれました。

「逆転裁判」は裁判を題材にした人気アドベンチャーゲームで、2001年の発売以来シリーズ累計販売本数560万本を突破する大ヒット作品。主人公の新人弁護士・成歩堂龍一(なるほどうりゅういち)が奇想天外な事件に巻き込まれ、無実の罪を着せられた依頼人を助けていくという内容で、今回アニメでは原作のストーリーをなぞった形で物語が展開されるとのこと。

囲み取材に登場したのは、成歩堂龍一役の梶裕貴さん、御剣怜侍役の玉木雅士さん、綾里真宵役の悠木碧さん、そして監督の渡辺歩さんと、ゲーム「逆転裁判」の生みの親であるカプコンの巧舟さん。

もともと原作ファンだという梶さんは「オーディションで(成歩堂の決めゼリフの)『異議あり！』という、作品の代名詞とも言える台詞を言う機会があり、それだけでも『逆転裁判』の世界を疑似体験できたようでした」とオーディション時のことを振り返り、「まさか本当に自分がテレビアニメ版の成歩堂を演じることができるとは思っていなくて、とても嬉しく思っています」と驚きと喜びの気持ちを語りました。

そんな梶さんのアフレコが始まっての印象はズバリ「いい意味で、気持ちがいいくらいバカバカしい！」。「決して視聴者を笑わそうとしているわけではなく、全員がひとつのことに対して真剣で、熱くて、思わず笑ってしまうようなシリアスさを生み出している。そういったものがたくさん詰まった作なんだな、と改めて感じました」と語り、その言葉に深くうなずく悠木さんは、アフレコをしながら笑いをこらえるのが辛いと告白。同じく原作のファンであるという自身の演じる真宵については「アフレコを重ねて、真宵ちゃんってこういう子なんだなと改めて気づくこともあります。のびのび楽しくやっていきたいです」と笑顔でコメントしました。そして、今回がレギュラー出演初となる玉木さんは、主人公成歩堂のライバルである検事・御剣役を受けて、強いプレッシャーを感じていたとのこと。「梶さんと悠木さんのお芝居をみて引っ張っていただいているところもあり、悩みながらやるのは御剣に失礼なので自信をもって堂々と演じようと思っています」と、今回の役を真摯に受け止めている姿勢をみせました。

また、今回の作品づくりのために、実際の裁判を傍聴してきたという梶さんと玉木さん。「(逆転裁判の裁判風景と)全然違ったよ(笑)。『逆転裁判』は、ある意味アトラクションに近いんだな、と」という2人の感想に会場に笑いが起こるひと幕もありました。

そして、作品の内容についての話に移ると、渡辺監督からは「ゲームをご存知の方にとって、あれがあんな形で!?となるような仕掛けがございます」と意味深なコメントが。ゲームのテイストを大事にしつつ、よりキャラクターについて掘り下げた熱い物語となっているそうで、巧さんは「ゲームとして作った逆転裁判が、渡辺監督の手によって、また違った色で新しい魅力を携えていっているので、本当に感謝しています」と渡辺監督へ感謝の気持ちを伝えました。

最後に、放送を楽しみにしているファンへ向けて、梶さんは「ついにテレビアニメとして『逆転裁判』をお届けできるタイミングが来ました。子供から大人まで幅広く皆さんが楽しんでいただける作品に仕上がっていると思います。僕が演じる成歩堂龍一はまだまだ新人弁護士ということで、青臭いところもたくさんありますが、全力で裁判にぶつかっていく姿を見て、僕も一生懸命アフレコをしていますので、きっと楽しんでいただけると思います。ぜひご覧ください」とコメントを送りました。

テレビアニメ「逆転裁判 その「真実」、異議あり！」は2016年4月2日(土)スタート。新人弁護士、成歩堂龍一の活躍をお楽しみに！