7月から放送がスタートするテレビアニメ「不機嫌なモノノケ庵」。妖怪の類をまったく信じない高校生・芦屋花繪(あしや はなえ)が、ある日モジャモジャした妖怪に取り憑かれてしまい、それを祓ってもらうために妖怪祓いを生業としている安倍晴齋(あべの はるいつき)の元を訪れ…わけあって芦屋はそのまま晴齋のところへ奉公人として働く羽目に。芦屋と安倍の妖術祓いコンビと妖怪たちが織りなす物語です。
今回、花繪役を演じる梶裕貴さんと晴齋役を演じる前野智昭さんに作品の見どころについて、インタビューしてきました。
――まずは原作を読んだ感想を聞かせてください。
梶:心温まるエピソードがたくさんあり、非常に丁寧に作られた作品だな、と感じました。見た目が怖そうな妖怪もたくさん出てきますが、一人も悪いヤツがいないので、読んでいて非常にほっこりしました。
前野:シリアスなストーリー展開の中にも笑えるやりとりがあり、どなたでも楽しめるような作品だという印象が残っています。
――演じるにあたり、気をつけたところは?
梶:花繪は、ひょんなことから妖怪が見えるようになったのですが、その理由は彼がピュアな心を持っていたからだと思うんです。なので自分も、学生の頃に持っていたピュアな気持ちで演じたいと思いました。
前野:晴齋は花繪と同い年ということですが、仕事に関しては責任感が人一倍すごいです。また、彼に関する情報がまだあまり出てきていませんので、いろいろと想像しながら演じています。
――アフレコ現場の雰囲気を教えてください。
梶:1話で完結するエピソードが多いので、毎回雰囲気が変わりますね。
前野:大ベテランの声優さんがゲストでいらっしゃることが多いので、毎回勉強になります。
梶:同時に、新人の役者さんもいらっしゃるので、昨今めずらしい、バランスの取れた現場だと思います。
前野:ベテランさんと新人に囲まれて、ちょっとした中間管理職のような気持ちになります(笑)。
――本作は、原作の漫画に声優が声を入れ、動きや音楽で演出した動画コンテンツ「モーションコミック」の配信も決定しているとのことですが、音声を収録してみていかがでしたか?
梶:アニメのアフレコをしてから漫画に声を当てるという変わった流れの収録でしたが、アニメで既に役が固まっていたこともあり演じやすかったです。第一話ということで、懐かしさも感じつつ、新鮮な気持ちで演じられました。
前野:漫画自体が台本のような形で演じるのは初めてだったのですが、とっても楽しくやれました。
――放送を楽しみにしている読者に向けてメッセージをお願いします。
梶:基本的に1話完結で話が進んでいきますので、どなたでもとても観やすいと思います。ゲスト声優さんの味のあるお芝居も楽しみにしつつ、作中に出てくるさまざまな謎を一緒に解き明かしていってください。よろしくお願いします。
前野:笑いあり、涙ありの物語が展開します。晴齋の素性など、まだまだ解き明かされていない秘密がたくさんありますので、そこにもご注目ください。【取材・文=ダンディ佐伯】