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6月24日(金)、TOHOシネマズ新宿で「宇宙パトロールルル子 最終話先行全13話一挙上映会」が開催されました。
一挙放送に先駆け、M・A・Oさん(ルル子役)、榎木淳弥さん(AΩ・ノヴァ役)、新谷真弓さん(ミドリ役)、今石洋之監督、雨宮哲第2監督、若林広海クリエイティブディレクター、宇佐義大チーフプロデューサーがステージに登場。席を埋めたファンへの感謝を交えながら挨拶をすると、さっそく全話の上映へ。
暗転し、第1話が始まるかと思えば、スクリーンに映し出されたのは、まさかの「インフェルノコップ」! そんなサプライズもありつつ、「宇宙パトロールルル子」の第1話から第13話まで、ルル子の初恋を巡るエピソードがスクリーンを駆け巡りました。
ルル子がTRIGGER GIRLSのトリガーちゃん(2015年のエイプリルフールに発表されたTRIGGER公式キャラクター)に変身し、宇宙を駆けて第13話が終わったかと思ったその時、スクリーンに現れて彼女とハイタッチを交わしたのは、「リトルウィッチアカデミア」の主人公・アッコ。続けて「SEE YOU NEXT TRIGGER ANIMATION」「リトルウィッチアカデミア TVシリーズ制作決定!!」の文字が表示されると、観客席からはどよめきが聞こえました。
休憩を挟んで、M・A・Oさんたちが改めてステージに上がり、トークショーがスタート。
この日上映されたのは、各話のOPとEDが取り払われて1本の長編アニメのように編集されたバージョン。これは制作初期から今石監督の最終目標と考えていたことで、第13話の制作が終わってすぐに作業を始め、イベント前日までかかりっきりだったそうです。また音声も5.1chに変更した上で調整を加えた特別版。これにより新谷さんのアドリブなどもテレビよりも聞き取りやすくなっていました。
話題が本編制作に及ぶと、今石監督は、ほぼリテイク無しでアフレコを終えたキャスト陣を絶賛。宇佐プロデューサーも、M・A・Oさんがかつて女優として出演していた海賊戦隊番組を引き合いに出し「戦える声の持ち主」と称賛しました。
一方M・A・Oさんは、戦隊ものでは恒例でもある引き継ぎのハイタッチ――次の戦隊へ番組を引き継ぐ際リーダー(主に赤色担当)同士がハイタッチする――に触れ、「あの時には(黄色担当だったため)できなかったハイタッチをさせていただいて、ありがとうございました!」と喜びを伝えました。
なお、このラストハイタッチのアイデアを出したのは雨宮さんで、「ここ10年の作法ですからね」というこだわりによるものだったそうです。
次にキャストによるベストシーンセレクションが発表に。
M・A・Oさんが選んだのは第2話のルル子がビックバンするシーンで、これは雨宮さんが映画「インターステラー」を見たことがきっかけになったとのこと。
榎木さんは第12話でルル子が「ノヴァ君、逮捕します」と告げるシーンをチョイスし、ルル子の体のラインの美しさとセリフのかわいさを力説しました。
恋愛にまつわるシーンが続いた中で新谷さんが選んだのは、第1話でルル子がオーバージャスティス本部長を前に3連発でどん引きするシーン。ここは今石監督が描いたラフそのままに描かれているとのことで、新谷さんはこのルル子の表情や演技が大好きだと力強く語りました。
続いて、スタッフ陣によって作品へのこだわりや裏話が、笑いを交えながらたっぷりと語られました。「リトルウィッチアカデミア」シリーズの監督・吉成曜さんはトリガー作品には欠かせない名アニメーターとしても知られていますが、テレビシリーズ制作のため「ルル子」には不参加。しかし、描き溜めていたというエフェクト原画を今石監督に渡し、自由に使っていいと伝えたとのことです。このエフェクト原画はオーバージャスティス本部長の炎などに使用されているそうで、今石監督は嬉しそうにこのエピソードを披露しました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、キャスト・スタッフそれぞれから感謝のあいさつが送られると、最後は全員でオーバージャスティス本部長のお面を付け「ジャスティス!」コール。実物大うーさーのお見送りもありながら、大盛況のイベントは終了しました。