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2016年7月に2日間に渡って行なわれた「VOICE Newtype サマーオーディション2016」。その中で、フライングドッグ賞を受賞した関山文音さんが、11月下旬、東京都内にあるビクタースタジオを訪れました。フライングドッグ賞の賞典である、デモレコーディングに挑戦するためです。
スタジオで迎えたのはフライングドッグの音楽プロデューサー、佐藤正和さん。佐藤プロデューサーはテレビアニメ「きんいろモザイク」や「アクエリオンロゴス」「棺姫のチャイカ」などの音楽プロデュース、May’nさん、悠木碧さんなどの楽曲プロデュースも手がけており、「VOICE Newtype サマーオーディション」の審査員も務めています。
佐藤プロデューサーの指示の元、関山さん自身が選んだ楽曲で、早速レコーディングがスタート。関山さんは緊張ぎみにレコーディングブースに入り、テイクを重ねていきます。途中、佐藤プロデューサーから「(歌ってみて)どうだった?」といった簡単な質問や「口元だけで歌っているから、顔全体が動くと情緒が出てくると思うよ」という具体的なアドバイスが飛んでくることも。佐藤プロデューサーは、「この曲はどんなイメージで歌ってる?」という質問から関山さんとのやりとりで、曲のイメージを具体的な言葉にして、歌い手の表現力を引き出しているようでした。実際関山さんは、その直後に驚くほど伸びやかな歌声が出ていました。
レコーディングは、3時間みっちり。佐藤プロデューサーのこだわりで本格的なレコーディングを目指し、歌入れをして編集を終えるまで続きました。
また休憩時間中は、佐藤プロデューサーと関山さんの雑談タイムも。佐藤プロデューサーから、歌に対する意識や、関山さんに対する将来への気遣いなどが語られていました。
そして出来上がったデモCDは、関山さんの元へ。それぞれの曲のテイク1と完成版を聞き比べると、その違いは明確! プロデューサーが関わって歌をより良くする――その成果がハッキリと分かる一枚となりました。
最後に関山さんに感想を聞きました。
――初めてのデモレコーディング、いかがでしたか。
関山:最初は緊張して声が思ったように出ませんでした。歌っていくうちにほぐれていきましたし、指示をいただくことで「こう歌えばいいのか」という発見も大きかったです。歌うのは所属している大学のアカペラサークルとカラオケくらいで、今回はとても貴重な経験になりました。というより、自分がデモレコーディングをしている、ということ自体なんだか不思議な感覚でした(笑)。
――実際に、現場で活躍されている音楽プロデューサーのディレクションを受けるという経験をされたわけですが。
関山:すごく刺激になりました。ひとりで考えて歌うより、客観的な立場から指示をいただくことで「こんなに違う歌になるんだ!」ってわかりました。
――「フライングドッグ賞」を受賞したことで、今後も声優や歌手をめざしていこうと考えていますか?
関山:今は大学生で就職活動をしているんですけど、それが終わって私生活が整ってから声優には改めて挑戦していきたいと思っています。歌はもともと好きということもありますし、そこは引き続き高めていきたいなと思っています。
――どんな声優さんになりたいのでしょう?
関山:歌も演技も学んだことがないので、ちゃんと引き出しを増やして、例えばエンドクレジットを見た時に初めて「あ、この人がやってたんだ!」と思われるような人になりたいです。
――今回、サマーオーディションを受けてみていかがでしたか?
関山:本当によかったです。いろんな人の演技も聞けたことも勉強になりましたし、業界の第一線で活躍している方のお話も聞けました。ありがとうございました!
「VOICE Newtype サマーオーディション2016」は、7月25日(月)・26日(火)に開催され、“声”のプロフェッショナルによって各賞が選出されています。
■81プロデュース賞=河本真菜さん・中畑華香さん■プロダクション・エース賞=河野ひよりさん■フライングドッグ賞=関山文音さん・河野ひよりさん■日本コロムビア賞=中畑華香さん■文化放送賞=河野ひよりさん