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2025年1月12日、新潟県の越後妻有文化ホール 段十ろうで「温泉むすめ トークイベント in 松之山」が開催されました。
これは日本全国の温泉をモチーフにしたキャラクターと声を担当する声優たちが、全国の温泉地を盛り上げるプロジェクト「温泉むすめ」のイベントで、ご当地温泉むすめである松之山棚美役の石原夏織さんに、舘山寺萌湖役の豊田萌絵さんと芦原小梅役の相良茉優さんを加えた3人がトークを繰り広げました。
全2部にわたり行なわれた今回のイベント、本稿では第2部のようすをお届けします。
イベント冒頭で、会場に来ていたキッチンカーで販売していた焼き芋を第1部と第2部の間に食べたと報告する3人。会場ではほかにも地元の方々による物販なども行なわれて大盛況となっており、地域一帯となってこの日のイベントが開催されていることを感じさせます。
イベント本編で最初に行なわれた「棚美Collection 2025 WINTER」は、103番目の温泉むすめとして生まれ、これまで愛されてきた松之山棚美のイラストやグッズを振り返るというコーナー。ノーマルなバージョンやSD版など多種多様な彼女の姿が、キャスト陣の感想や思い出話とともに披露されます。
そのなかには全国の鉄道会社や関連企業で働くスタッフをモチーフにした「鉄道むすめ~鉄道制服コレクション~」の松代うさぎとコラボした際の、北越急行の制服を着た姿も。このコラボの第2弾は2025年3月23日(日)から行なわれ、コラボ記念ヘッドマークでの運行や松之山棚美による車内アナウンス、そして新グッズが展開される予定です。
続く「小正月の新奇祭パート2!すみにおけないほどかわいい塗り!略して、すみ塗り」は、毎年小正月(1月15日)に行なわれる「すみ塗り」にちなんだコーナー。灰と雪を混ぜたものを夫婦がお互いの顔に塗り合うという奇祭にならい、今回は出演者が古今東西ゲームで失敗した人が残る2人の指定したグッズを身に付けていくという企画です。
ここで集中攻撃をくらったのが石原さん。温泉や松之山温泉、そして松之山棚美に関する古今東西が続いたため有利なはずが終始劣勢で、最後の「石原夏織ちゃんのいいところ」というお題でも「髪の毛がゴワゴワしているところ」「コンタクトを取るのが早い」「歯が出てるところ」など珍回答を連発。伊達メガネやローブなどさまざまなグッズによってデコレートされた石原さんのヘンテコな姿に、ステージ上では「(現場に)この格好で来たら心配する」(豊田)、「なんて楽しいコーナーだ」(相楽)と笑いが絶えませんでした。
ファンから寄せられたエピソードに対して、温泉むすめとして塩対応ののちに温かい言葉で観客を癒やす企画「しょっぱくてあったかい松之山リラクゼーション!」も大盛りあがり。「ひと目惚れして買ったブーツに傷ついた」「豪雪地帯に住んでいて毎日除雪が大変」といった切実なエピソードに対して各温泉むすめから“しょっぱくてあったかい”言葉がかけられるなか、ハイライトとなったのは「仕事始めから残業の日々。(イベントに合わせて)有給を取るためにすごく働いた」という話。これに石原さん演じる松之山棚美は「有給? 普段から使いすぎだから今回頑張らなきゃいけなくなったんじゃないかな?……でも私は今日会えて嬉しかったよ?」と応え、会場に無事辿り着いていたファンは泣いて喜んでいました。
「むこ投げ・ザ・ショートムービー」と題された朗読劇は、松之山棚美や舘山寺萌湖、芦原小梅の3人が協力して奇祭「むこ投げ」の映画を撮影するという内容。しかし婿役の温泉むすめが来られなくなるなどトラブル続きで、結局撮影がお流れになるという「温泉むすめ」らしいトホホなオチまでファンを楽しませていました。
エンディングでは新情報として3月15日(土)に開催するライブ「FUSION☆FUSION!!」に、7番目の新ユニットとなるVUCCAが出演することを発表。かみのやま庵役の進藤あまねさん、福地珊瑚役の反田葉月さん、さらに鈴木杏奈さん、立石凛さんという参加メンバーのラインナップに会場からは大きな歓声があがります。
その後のあいさつでは「松之山温泉の泉質がすごく好き。私は温泉が大好きで、加湿も加温もせずにかけ流しで入りたいけどここの(90℃の)源泉はさすがに入れない(笑)」(相良さん)、「本当にご飯が美味しくて最高の場所でした。ぜひまた遊びに来たいです」(豊田さん)と松之山温泉を堪能したことを伺わせます。また石原さんは「ずっと来たいと思っていた松之山温泉に入ることができたし、地域の人が『温泉むすめ』や棚美ちゃんを大好きなことがヒシヒシと伝わってきて心が温まった。これからも棚美ちゃんとして松之山温泉を盛り上げていきたい」と語り、大きな拍手を浴びました。