福井県を舞台にしたエモーショナルな青春群像劇「千歳くんはラムネ瓶のなか」。10月13日から放送開始となったTVシリーズ第2クールに先駆けて、9月25日(金)科学技術館サイエンスホールにて、第14話・第15話の先行上映会&キャストトークが開催されました。登壇したのは、千歳朔役の坂田将吾さん、西野明日風役の安済知佳さん。第1クールの振り返りから第2クールの見どころ、キャラクターを演じる上でのこだわりなど、「チラムネ」への愛にあふれたエピソードがたっぷり語られました。
第1クールの放送開始からちょうど1年。この1年で印象に残っている出演イベントや企画を問われると、坂田さんは藤志高校のモデルとなった高校を訪れたことをあげ、原作の裕夢先生と一緒に学校を巡り、解説してもらったそうで、「作品世界に入ったような気持ちになれた」と振り返りました。一方、安済さんが特に印象に残っているのは、3月に福井で開催されたスペシャルイベント「チラムネFES」。福井出身の安済さんにとって、普段東京で仕事をしている声優仲間たちが自身の地元に集まっている光景がとても不思議で、特別なものだと感じられたそう。客席の皆さんに「ちなみに、フェスに行きましたって人いますか?」と呼びかけると、多くの手が上がり、2人は驚きとともに笑顔を弾けさせました。
続いて話題は、第1クールの振り返りへ。安済さんは、大人びて見えていた明日風が少女漫画のような妄想を膨らませるシーンを挙げ、「あ、人間だったんだ」と感じたとコメント。普段のミステリアスな印象だけではない、等身大の高校生らしい姿が描かれたことを振り返りました。また、放課後に朔と2人で遊びに行くシーンについても言及。カラオケやビリヤードなどを楽しむ姿に、「ザ・高校生のデート」という印象を持ったそうです。アフレコ現場で特に印象に残っている場面として挙がったのが、「ラジオ体操の歌」を朔が歌うシーン。早朝の静かな福井の住宅街を舞台にしたシーンについて、福井ならではの距離感や静けさにも話が及び、テンポの良いトークで会場を沸かせました。一方、坂田さんは最初のヒロイン(!?)としての「健太の可愛さ」を挙げつつ、第2クールに向けては、第1クール終盤で登場した野球部の面々にも注目してほしいとコメントしました。
そして、いよいよ先行上映された第14話・第15話についてのトークへ。舞台となるのは、高田馬場、神保町、新宿など、東京の街並み。安済さんは神保町について、声優になった後にラジオ収録で通っていた思い出を語りました。当時から書店の多さやカレー店の存在が印象に残っていたそうですが、今回のエピソードを通じて「明日風にとっては聖地だったんだ」と改めて感じたといいます。一方、坂田さんは高田馬場での思い出として、事務所の後輩たちとダンスレッスンに通っていた頃、真夏に冷房のない店で汗をかきながらスンドゥブを食べたエピソードを披露。「青春だね」と安済さんから声が飛ぶなど、和やかなトークに。さらに、2人自身が上京して初めて訪れた東京の街についてもトーク。安済さんは原宿・竹下通りにあったアカデミーでオーディションを受けた思い出を、坂田さんはアニメ好きだったことから秋葉原を訪れたエピソードを明かしました。そして、東京での冒険が朔と明日風にもたらした心の変化を、どのように表現していったのか。そのこだわりが坂田さんと安済さんから明かされていきました。
トーク後半では、第2クールのOP/ED映像についても話題に。OPについて坂田さんは、原作を読んでいるからこそ「泣けてくる」とコメント。特にサビに入った瞬間の朔の表情や、第1クールでの出来事を思わせる映像に胸を打たれたと語りました。安済さんも「OPだけでこんなに心を掴まれたら、本編はどうするんだ」と、その仕上がりに期待を寄せます。一方、EDは、どこか夢の中にいるような、不思議でアンニュイな仕上がりが心に残ると言及。福井を思わせる風景も登場するため、細かな背景やキャラクターの表情にも注目してほしいと呼びかけました。
イベントでは、坂田さんと安済さんが出演するロケ企画の実施も発表されました。公開されたダイジェスト映像には、原作の出版元である小学館や神保町の欧風カレー店「ボンディ」などが登場。2人が実際に東京の街を巡る様子が紹介されました。このロケ企画は10月にYouTubeで公開となっており、舞台となる東京をキャスト自身が巡る企画として、本編と合わせてお楽しみいただけます。
【スペシャル映像企画】チラムネを感じる旅 ~東京編~
最後のメッセージでは、安済さんは「私も夢を追いかけて東京に来た身として、明日風編にはいろいろな感情を思い出させてもらって、初心に帰る気持ちもありながら学びを得たりしました。夢を追っている人、これからの進路・人生について考えている人たちに何か勇気を届けられたらうれしいです」とコメント。
そして、坂田さんは、明日風編では明日風が自分の夢と向き合っていったことを受け、「これから朔も“夢だったもの”と向き合う時間が来るのではないか、そんな気がしています」と語りました。また、OP映像にも大きく登場するラムネ瓶に触れ、「これから先、ラムネやサイダーみたいなしゅわしゅわしたものを見るたびにきっと永遠に『チラムネ』を思い出す」と話し、作品を見た人にとっても、日常の中に本作を思い出す瞬間が生まれるのではないかと期待を寄せました。
第14話・第15話の東京パートを経て、物語はさらに新たな展開へ。彼らの青春と、それぞれの「夢」の行方に注目です。
【取材・文】ワダヒトミ
「千歳くんはラムネ瓶のなか」
第2クール 毎週火曜夜11:00-11:30 TOKYO MXほかにて放送中
【STAFF】原作:裕夢「千歳くんはラムネ瓶のなか」(小学館「ガガガ文庫」刊) キャラクター原案:raemz 監督:德野雄士 シリーズ構成:荒川稔久 脚本:裕夢、荒川稔久 キャラクターデザイン:木野下澄江 プロップデザイン:秋篠Denforword日和、枡田邦彰、立田眞一 3D監督:小川耕平 美術:スタジオ天神 色彩設計:宮脇裕美 撮影監督:澁谷洋輔 編集:丸山流美 音響監督:納谷僚介 音響制作:スタジオマウス 音楽:藤澤慶昌 音楽制作:KADOKAWA アニメーション制作:feel.
【CAST】
千歳朔:坂田将吾 柊夕湖:石見舞菜香 内田優空:羊宮妃那 青海陽:大久保瑠美 七瀬悠月:長谷川育美 西野明日風:安済知佳 岩波蔵之介:阿座上洋平 水篠和希:土岐隼一 浅野海人:今井文也 山崎健太:宮﨑雅也
©裕夢/小学館/チラムネ製作委員会
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