新作&おすすめアニメのすべてがわかる!
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新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、放送や延期が相次いだ2020年のアニメ業界。しかしそれでも多くの人の奮闘のおかげで多数の新作アニメが生まれ、それに伴ってアニソンも多く作られました。
しかしそれをすべて把握している人もなかなか少ないはず。そこでWebNewtypeでは今年のベストアニソンを探るべく、幅広い楽曲を聴き込んでいるであろうアニソンDJたち70人にTwitterを通じて「2020年のいい曲トップ5は?」というアンケートを実施しました。
答えてくれたのは「かっこいいアニソンがかかるイベント」主催のたんくさん、川崎のアニソンバー・月あかり夢てらすのyouthaquaさん、ラジオ会館屋上で開催される「秋葉原パラダイスレイディオ」を主催し“アニメの話”をテーマにプレイするspacetimeさんなど、北は北海道、南は九州まで全国各地で活躍するDJたち。彼・彼女らの回答をまとめてみると、1位はまさかの挿入歌となり2位以下もグッドミュージック揃いとなりました。“アニクラ”を開くことが難しくなっても、楽曲を聴き続けたDJたちによる今年のアニソンランキングをご確認ください!
20位:ダイヤモンドの純度 ~Yui Ballade~/由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』EDテーマ)
19位:無限の住人 武闘編/人間椅子(『無限の住人-IMMORTAL-』OPテーマ)
18位:ゴンドラの唄/NOW ON AIR(『啄木鳥探偵處』EDテーマ)
17位:Contradiction (feat. Tyler Carter)/KSUKE(『
THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』OPテーマ)
16位:夜空/鈴木みのり(『恋する小惑星』EDテーマ)
15位:灰色のサーガ/ChouCho(『魔女の旅々』EDテーマ)
14位:恐竜あげみざわ☆/恐竜フレンズ(楓(CV:島袋美由利)、山田(CV:夏吉ゆうこ)、先パイ(CV:工藤夕希)、翔太(CV:山下誠一郎))(『ギャルと恐竜』OPテーマ)
13位:正解不正解/CIVILIAN(『魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』OPテーマ)
12位:つらぬいて憂鬱/ニノミヤユイ(『ピーター・グリルと賢者の時間』OPテーマ)
11位:モノノケ・イン・ザ・フィクション/嘘とカメレオン(『虚構推理』OPテーマ)
惜しくもトップ10入りこそ逃したものの、20位までにランクインした楽曲も名曲ばかりでした。中でも『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』EDテーマ「ダイヤモンドの純度」は由比ヶ浜結衣バージョンが特に票を集めたのが印象的。みなさん、第4話のラストに涙したのでしょうか。さて、ここからトップ10の楽曲をDJたちの思いの丈と共に紹介します。
「『ヒロメネス』『エールアンドレスポンス』『プラットホーム』……いい曲ばかりのアニメだっただけど、一番は頭から爆発力があるこれ」「Mashumairesh!!が結成された第6話で流れたときは泣いた」「劇中設定ではマシマヒメコが作詞。2番以降の歌詞も泣ける」
「『そうそう、これこれ!』というイントロで毎回ブチ上がる」「fripSideはもう遺伝子に組み込まれているんだと認識させられた」「実家のような安心感」
「ソウルフルな歌声とエモい曲調が明日への活力を与えてくれる」「テンションの高いアニメのあとに心地よいチルをくれる」「歌声が本物。アニメに関係なく大ブレイクしそう」
「パワフルな歌声がぶつかり合う、2020年でもっとも熱くなれるアニソン」「アニメに合った曲コンセプト。本編のセリフをふたりが喋る「Add'l ZERO CHRONICLE」バージョンもファンにはうれしい」「中止になった『アニサマ』で聴きたかった」
「今年の笑顔になれるエンディングと言ったらこれ」「締めの曲だけどめでたさもある。『宴もたけなわ』という言葉がふさわしい」「エンディングの入り方がいつも楽しかった」
「『キリフダ』といいこれといい、名アニソンしか作らないPENGUIN RESEARCHは今年もすごかった」「22話と25話を観たら、これに一票入れるしかない!」「25話のあとに歌詞を噛み締めたら……納得」
「かっこいいしめっちゃ踊れる!」「何十回聴いてもずっと飽きない」「『群青』もEDテーマの『絶対零度』も、『空挺ドラゴンズ』の主題歌と映像はどちらもセンス抜群だった」
「ポップだけどゴチャゴチャした曲が、『映像研』のカオスさとクリエイティブ感をよく表現していた」「“おしゃ感”ぶっちぎりで1位」「よく聴くと大したメッセージもないのかもしれないけど、あまりのキャッチーさに心掴まれた僕の負けです」
「世界を気ままに旅する主人公のイレイナの心情とマッチした浮遊感のある曲」「自分も旅をしているかのような気分になれる」「あまり派手ではないけど、そのぶん何回でも繰り返し聴ける心地よさ」「サビのイレイナが指揮するカットはずっと観ていられる」
「作中でいきなり流れ始める全英詩の超絶おしゃれな楽曲でインパクト抜群。しかも何回も」「最初に聴いたときは驚いたけど、次第にキャラクターたちがまったり冒険している印象には合ってるかもと思えてきた」「フラメンコ風のギターが好み」「今年のNo.1スルメ曲」
また、上記アンケートと併せて尋ねた「2021年にブレイクしそうなアーティストは?」というアンケート結果の上位も紹介します。
5位:H-el-ical//
4位:はてな
3位:鈴木愛奈
2位:ナナヲアカリ
1位:MindaRyn
1位となったMindaRynさんは、11月に『神達に拾われた男』エンディングテーマ「BLUE ROSE knows」でデビューしたばかりのタイ人シンガー。アニソンカバーYouTuberとしても世界的に人気があるため「アニメタイアップ曲を歌ってほしいし、アニソンカバーアルバムも出してほしい」という声もありました。
そんな彼女を始め、実は「ベストアニソン」ランキングのトップ10に入った面々もデビューしたてという人が多かった今年。そんなフレッシュな面々も含め、さまざまなクリエイターが作り出すアニソンが、2021年もアニメやフロアを彩ることを期待しましょう!
【取材・文:はるのおと】