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7月8日(金)から放送が始まった「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」の先行上映会トークショーが、6月25日(土)に新宿バルト9で行なわれました。
第1話と第2話の先行上映の後、トークショーに出演したのはキャストの鳥海浩輔さん(凛雪鴉役)、諏訪部順一さん(殤不患役)、中原麻衣さん(丹翡)、関智一さん(蔑天骸役)、そして本作の原案・脚本・総監修を手がけた虚淵玄さん(ニトロプラス)です。
「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」は、台湾で子供から大人までが親しむ人形演劇“布袋劇(ほていげき)”と、日本のアニメを融合させた、今までにない映像コンテンツ。
約2年前、布袋劇の映像に惚れ込んで原案を名乗り出たという虚淵さんは、「CG映像が増えてきた最中にアナログの技の極地を垣間見た作品。CGの新しさやスケールとはまた違って、“どうやって作ったの?”という驚きがあった」と布袋劇の魅力に触れ、上映後の拍手喝采には「胸がいっぱいです!」と笑顔を見せていました。
映像は、台湾随一の知名度とクオリティを誇る“霹靂國際多媒體股?有限公司”が制作。それに対して、キャストには日本を代表する声優たちが勢ぞろいしています。本作のイベントで台湾を訪問した鳥海さんは、「両方の言語による映像が流されましたが、笑いが起きるシーンはどちらも同じ。本場でも驚きを持って受け入れてもらえたのはすごいこと」と、台湾での盛り上がりの大きさを伝えました。
また、諏訪部さんによると、台湾ではひとりの演者が数名の人形の声を演じ分けるのがスタンダード。ところが、本作はその吹き替えではなく、ひとつの人形の声をひとりの声優が演じることで「布袋劇としても新しい形」になっているとのこと。きめ細かに変わる人形たちの表情にセリフを合わせながら、独特の“キメ顔”になるシーンでは「セリフも『○○だぜ!』とキメて合わせます」とアフレコの様子についても語りました。
さらに、中原さんが「キメ顔がある分、(普段のアニメより)オーバーめの演技をしています」と発言した他、関さんが「人形が血を吐いたりする演出効果のすごさに見入ってしまい、セリフが出遅れることも…」と語って会場を沸かせる一幕も。今後も新たな人形たちが続々登場するということで、ファンの期待が高まっていました。
「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」は、TOKYO MX・BS11・AT-Xで放送中。また、7月21日(木)発売の週刊モーニング34号から、「コンプレックス・エイジ」を手がけた佐久間結衣さんの作画によるコミカライズがスタートします。【取材・文=麻布たぬ】