監督のみならずアニメーター、演出家としても活躍する今石監督は、海外のアニメファンからも高い評価を受けているクリエイター。とくに2007年に監督した「天元突破グレンラガン」の大ヒットを受けて、一気に時代の寵児へと躍り出ました。今回の展覧会では歴代の監督作品がピックアップされており、「プロメア」、「宇宙パトロールルル子」、「キルラキル」、「Panty & Stocking with Garterbelt」、「天元突破グレンラガン」、「Sex and Violence with Machspeed」、「OVAL×OVER」、「DEAD LEAVES」の各作品がそれぞれの部屋ごとに「世界」と銘打たれて展示されていました。
また、絵コンテや原画修正も線が非常に書き込まれており、監督の注意書きも相まって非常に見ごたえがありました。今石作品の魅力のひとつには躍動感あふれるアクションが挙げられますが、絵コンテの段階からそれは遺憾なく発揮されており、どのように視聴者に爽快感を与えるか、意表を突くかといった考えを伺える展示物となっています。このほかにも「月刊ニュータイプ」に掲載されていた、今石監督自身による「Panty & Stocking with Garterbelt」の漫画もネームと合わせて展示されていました。ネーム段階からぎっしりと書き込まれており、今石監督のこだわりが感じられます。