イベントに向け、新曲の制作も決定！ 【2.85次元】教育番組パロディショー「うたってにこりん☆」木津つばさ・加藤将インタビュー

和合真一さん、木津つばささん、佐奈宏紀さん、加藤将さん、陳内将さんの人気俳優5名が「うたのおにいさん」を演じることで話題の【2.85次元】教育番組パロディショー「うたってにこりん☆」。10月2日（土）には、東京・有楽町よみうりホールにて、うたのおにいさんたちが一堂に会するイベント「出張！うたってにこりん☆お遊戯会」の開催が予定されています。またイベントに先立ち、全員歌唱の新曲「これからの君たちへ」の制作も決定！ WebNewtypeでは撮り下ろしショットとともに、全3回に渡り、うたのおにいさんを演じる5人のインタビューをお届けします。第1回は不知火たまき役・木津つばささん、木坂樹里役・加藤将さんのお２人です。

（本文）
——昨年12月にYouTubeでの配信が始まり、今年４月にはTV放送もありました。改めてこれまでの活動を振り返られたご感想をお聞かせください。

木津つばさ（以下、木津）　この作品自体が2.85次元に着目するという新しいことに挑戦しているんですけど、実際の撮影も特殊な感じでしたね。ガッツリとメイクをして、カツラまでつけて、キャラクターになりきってドラマやうたのおにいさんパートをやらせていただきました。僕自身も作品を通していろいろと勉強になったし、新しい挑戦ができたなと思っています。現場もわきあいあいとしていて、とても楽しかったです。特に初代うたのおにいさん、ひかりおにいさん役のつるの剛士さんが本当にいい方で、僕たちにも気さくに話しかけてくださって場を和ませてもらいました。

加藤将（以下、加藤）　みんなすぐに仲良くなれて、楽しく撮影できたよね。個人的な心残りは、謎の男・筑紫役の徳山秀典さんとあまりしゃべれなかったことかな。筑紫はたまきおにいさんを脅したりするような怖い役なんですけど、徳山さんご本人は楽屋にいらっしゃるときもめっちゃ優しそうな人なんですよ。もっとお話できたらよかったなって思いました。

——「うたのおにいさん」という一風変わった役ですが、演じてみていかがですか？

加藤　役としては特殊ですよね。うたのおにいさんという「役」ではあるけど、実際に幼稚園児くらいのお子さんと一緒に収録するし、やっていること自体は本家のおにいさんと変わらないので。収録に挑むにあたって、まず最初にYouTubeで「うたのおにいさん」って調べました（笑）。参考動画を見ながら、「あっ、こういう声の出し方でしゃべるんだ」「子供たちが相手だから、教育番組はゆっくりしゃべったりするんだ」と学びました。

木津　僕はこの役を通して、意外と自分は優しいのかなって思いました（笑）。これまでお子さんを相手に仕事する経験がなかったので、「こんなに優しいしゃべり方ができるんだ」と自分の新しい一面が発見できた気がします。お子さんと接するうちに、親の気持ちがわかるようになったというか。

加藤　そこまでいっちゃった（笑）⁉

木津　撮影現場には子役の親御さんたちもいらしてたんですよ。カメラの前に立つお子さんに「ちゃんとしなよー」とか声をかけている姿を見て、「自分たちも子供の頃はこんな感じだったのかな」と思ったりしました。

——全員歌唱の新曲「これからの君たちへ」の第一印象はいかがでしたか？

加藤　「キラキラ〜」ですね。曲が始まって二小節目くらいで、いきなり「うたって〜」ってワードが入るんですけど、それがもう「キラキラ〜」に聞こえて（笑）。実際の歌詞も、おにいさんたちが未来に向けてキラキラしていく、成長していく姿が描かれています。うたのおにいさんとしてお子さんたちに歌を届けつつ、自分たちの成長の物語を描くというドラマティックなことをやっている作品ですし、新曲に限らず「キラキラ〜」は全体のキーワードでもあるのかなと思います。

木津　きっとお子さんたちは新曲を素直に「イエーイ！」って楽しめるけど、親御さん世代の方にはちょっと泣けるんじゃないかなと思います。曲自体も疾走感があるなか、すごくいいメロディーラインのところがあって。「月火水木　金土日」という歌詞のメロディーラインが、ひとことで言うとエモいんですよ。ただ曜日を言っているだけなのに（笑）、なんでこんなにグッとくるんだろうって。聴けば聴くほど味が出てくる曲です。

加藤　本家のうたのおにいさんはソロですけど、僕たちはそれぞれ曜日ごとに担当していて、土日はみんなでおにいさんになる設定なんですよね。そうやってみんなで「うたってにこりん☆」という番組を作り上げていくストーリーなので、ただ曜日を並べただけの歌詞も泣けるな、エモいなって思います。僕はこれからレコーディングなんですけど、ちょっと涙流すぐらい感情を入れて歌いたいです。

木津　僕はさっきレコーディングが終わったんですけど、歌いながらいろいろと思い出しました。実際にお客さんの前で楽曲を披露するのは、今度のイベントが初めてなんですよね。これまでにYouTubeの配信やテレビでの放送もあったんですけど、やっぱり「やっと会えるね、みんな」という思いがありますし……僕もちょっと泣きそうになりながらレコーディングしました（笑）。

——楽曲全体を通してのおすすめポイントも教えてください。

木津　みんなと一緒に盛り上がれるところ、歌のなかにセリフが入ってくるところに注目してほしいです。何より初めてなんですよ、うたのおにいさん５人がそろって歌う曲。これまでソロ曲はありましたけど、５人の歌声がそろったことでどんなハーモニーになるのか、僕自身もとても楽しみです。

加藤　全員で歌う曲は、寸劇「ちゅりタイヒラメ☆」でも登場したけど、あれはコーナーの曲みたいな感じだったしね（笑）。聴きどころとしては、うたのおにいさんならではの発声を意識した歌い方や、ボリュームが下がって語りかけるように歌うパートです。お子さんや見てくださっている人に歌を届けることはもちろん、仲間のことも思いやるような歌詞がすごくいいので。

——新曲のフルサイズは、10月に開催される「出張！うたってにこりん☆お遊戯会」にて初披露となります。当日はどんなイベントになりそうですか？

木津　イベントの事前準備としてバラエティ企画動画も配信されていて、僕たち（鹿月扇次役・和合真一さん、愛宕金太郎役・陳内将さん）が先に収録しました。加藤将くんはまだ見てないと思うんですけど、言えることとしては……地獄絵図が待っている（笑）。イベントで披露する朗読劇「ネオ・フェアリーテイル」のネタ決めや配役を決めたんですけど、結構細かいところまで僕ら３人だけで考えたんですよ。結果、ちょっとごめんって思ってます。

加藤　どういうこと!?

木津　加藤将も、イベントに参加してくださるつるのさん含め、みんなで悲惨なことになろうよという……。

加藤　なるほどね（笑）。いやでも本当にありがたいですよね、レジェンドおにいさんのつるのさんまでイベントに来てくださって。当日は某アイドルたちを超えるイベントにしていきたいですね。

木津　めちゃくちゃキラキラしたいと思います。

加藤　衣装、楽曲、本人も含めて全部ね。そして会場に来たお客さんの目が、本当に星になっていただけるような時間にしていきたいと思っています。

——最後に、「WebNewtype」読者へのメッセージをお願いします。

加藤　イベント当日はお客さんチーム、スタッフチーム、キャストチーム、みんなで楽しくハッピーになって免疫力アップして帰れたらいいなと思っています。皆さんの生きる活力になるために、僕たちも精一杯頑張ります。新曲もたくさんの方に聴いていただけるように、そして「明日も頑張ろう」「よし、いまからいっぱい寝よう」と思っていただけるような１曲にしていきたいと思っています。ぜひ楽しみにしていてください。

木津　うたのおにいさんとして初めて皆さんの前に立ってイベントさせてもらうということで、自分自身もみんなも結構緊張していると思うんですけど、当日はきらきらした姿をお見せできればと意気込んでいます。イベントまで新曲のショートVer.（※）を聞いてお待ちいただきながら、当日はステージの上でかっこよく、そしてパワフルに、キラキラしているおにいさんたちを見ていただければと思います。よろしくお願いします。

※新曲「これからの君たちへ」ショートVer.は後日、うたにこ公式YouTubeチャンネルにて公開予定。

【取材・文：藤谷燈子、撮影：池上夢貢】