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1990年代に絶大な人気を博した「幽☆遊☆白書」。冨樫義博先生原作の少年漫画で、1992年にはアニメ化もされました。今でも根強いファンに支持されている作品です。そんな「幽☆遊☆白書」が約30年の時を経て舞台に! 2.5次元ステージが知名度が上がり、観劇人口が増え続ける中、豪華キャストでお届けする舞台版「幽☆遊☆白書」。注目度ナンバーワンの作品です!
ゲネプロに先立ち、主要キャストの囲み取材が行われました。2.5次元ステージは、どの作品もキャラクター再現度の高さを評価されていますが、「幽☆遊☆白書」も原作ファン&アニメファン納得の画面から抜け出した感! みなさんプレッシャーとの戦いに勝ち抜いた様子で、堂々と意気込みを語ってくれます。質疑応答のコーナーでは、郷本さんから荒木さんに、「そのおしゃぶりは本番中も咥えたままなんですか?」と質問が投げかける一幕も。おしゃぶりを口にした荒木さんの、ちょっと聞き取りにくい答えに、崎山さんが「このまま話して行こうと思う」と通訳。そして、「舞台上に字幕が出るかもな!」と大きな声ではっきりしゃべる荒木さん。キャスト陣の和気あいあいとした空気に、舞台へ期待が高まります。
いよいよゲネプロ開始。物語は、コエンマが思い出を振り返る、という形で進行します。第1幕は、幽助とコエンマの関係性、蔵馬と飛影の出会い、幽助が桑原と仲良くなった?きっかけなどが語られ、作品を知らない人にはわかりやすく、原作&アニメファンにはキャラクターの魅力を存分に楽しめる展開。第2幕は、幽助がコエンマの命を受けて、蔵馬、飛影らと戦う、アクション満載の展開です。特に幽助と剛鬼のバトルシーンは迫力満点!
幽霊なのに生命力がみなぎっている熱血漢の幽助、あふれる人情味がちょっぴりコミカルな桑原、切なさと影を背負った美しい蔵馬、ダークな存在感と疾走感を放つ飛影、物語の進行役としてきちんと役目を果たしつつ謎めいた部分も匂わせるコエンマ。幽助を導くぼたんの自由奔放な雰囲気や、幽助を心配する蛍子の普通の女の子っぽい姿といった女性キャラも魅力的です。
キャストたちが身体を張って魅せるバトルアクションと、最新技術を使った舞台効果が融合した演出で、舞台版ならではの「幽☆遊☆白書」が誕生しました! 9月22日の大千秋楽はライブビューイングでの配信も決まっています。「幽☆遊☆白書」の新たな伝説の始まりをお見逃しなく!
【キャストコメント】
■崎山つばささん(浦飯幽助役)
稽古の1カ月弱、あっという間に過ぎていきましたが、みんなと一緒に作ってきました。演劇として見ていただきたい部分もありますし、2.5次元ステージとしても楽しんでいただきたいです。また、原作を知っている方には懐かしんでもらえると思いますし、初めて見る方には「こんな舞台見たことない」と思ってもらえる舞台になっていますので、ぜひよろしくお願いします。幽助が指先から出る霊丸を撃つシーンにも注目してください!
■郷本直也さん(桑原和真役)
原作を大好きな方にとっても「このシーン、こうなってるんだ!」と思ってもらえるでしょうし、この作品を知らないくて、今回初めて見るという方にとっても、見やすい内容になっていると思います。とても良いチームワークで毎日稽古を進めてきまして、そのチームワークも本番に影響してくると思いますので、楽しみにしていてください。
■鈴木拡樹さん(蔵馬役)
僕も小さい頃、この作品の読者で、アニメ版の視聴者でもありました。稽古初日、幽助が登場して第一声を発したときに、「幽☆遊☆白書」が帰って来た! と肌で感じました。見てくださるみなさまには、同じ気持ちになっていただけるのでは、とワクワクしています。新たな舞台になっているけど、どこか懐かしさも感じさせる「幽☆遊☆白書」を早く届けたいと思います。
■橋本祥平さん(飛影役)
連載が始まったとき、僕はまだ生まれていなかったんですけど、もちろん僕の世代でも「幽☆遊☆白書」は人気でしたし、漫画も読んでいました。これだけ幅広い世代に愛されている作品なので、プレッシャーもハンパないんですけど、生半可な気持ちではここに立っていません。最後までプレッシャーと緊張と戦いつつ、楽しみながら最高のものをみなさまにお届けできるようにがんばりたいです。
■荒木宏文さん(コエンマ役)
稽古初日から大変クオリティの高い芝居を見られて、刺激をもらいながら、稽古最終日までチャレンジして掘り下げて、作品を作り上げました。関係者の方々や友人からも注目してもらい、「見るのが楽しみ」と言ってもらえました。そんな作品の本番を迎えるのは、大きなプレッシャーがある同時に、「見せつけてやろう!」という気持ちもあります。期待を軽く超えられるような内容を稽古期間に作れたので、自信を持って初日を迎えたいと思います。
【取材・文:垳田はるよ】