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久保帯人さんが週刊少年ジャンプで連載中のコミック「BLEACH」が原作の舞台「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」が、7月28日(木)からAiiA 2.5 Theater Tokyoで上演中です。2005年から2012年にかけて上演された「ROCK MUSICAL BLEACH」のうち、原作の尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇を描いた「ROCK MUSICAL BLEACH THE ALL」(2008年上演)をベースに再構成されたこの舞台ではキャストが一新され、黒崎一護役には高野洸さん、朽木ルキア役には甲斐千尋さんらが抜擢されました。
高野さんはDream5でアーティストとしての活動をしつつ、現在は俳優としても活躍していますが、2.5次元作品は今回が初挑戦。対して甲斐さんは「終わりのセラフ」The Musicalで柊シノアという物語の楔となるキャラクターを見事に演じきりました。その彼女が今回ルキアを演じるにあたり、甲斐さんはどのような思いを抱いていたのでしょうか。舞台初日の数日前のタイミングでお話を聞きました。
――「『ROCK MUSICAL BLEACH』~もうひとつの地上~」に朽木ルキア役として出演が決まった際のお気持ちを教えてください。
甲斐:もともと中学生のころに漫画を読んで、アニメも見ていた作品だったので、まさかルキアを演じられるなんて驚きました。最初、会社の方からから「ジャンプ、読んでる?」とか「(ジャンプの中で)何が好き?」と普段の会話みたいに聞かれて、フタを開けてみたら「BLEACH」だったので、最初はあっけにとられました(笑)。
――原作では好きなキャラクターはいましたか?
甲斐:やっぱりルキアですね。かっこいい女の子みたいなのは前から憧れがあったので、すごく大好きなキャラクターの一人でした。
――「ROCK MUSICAL BLEACH」は2005年から2012年という期間にシリーズ上演され、まさに2.5次元の先駆けとなった作品でもあります。今回キャストを一新しての上演となるわけですが、意識した部分はありますか?
甲斐:2.5次元は何作品も演じさせていただいているんですけど、以前誰かが演じられていた役というのは初めてなので、とてつもなく大きなプレッシャーを感じています。当時の舞台も参考にしながら、今のカンパニーでしか出せないルキアをみんなと協力しながら、つくっているところです。
――今回の舞台でルキアはどのような役どころになるのでしょうか。
甲斐:今回の話は尸魂界篇のお話ということで、ルキアは囚われの身。強くて勝気なカッコいいルキアというより、どちらかというと繊細な部分を演じることが多くなっています。殺陣もほとんどないので、心の葛藤などを歌などで表現していきます。元気で強気というルキアとは違う内面を今回は表現していくことになるので、そこにすごく共感を覚えながら演じています。
――黒崎一護を演じる主演の高野洸さんは2.5次元初挑戦とのことですね。
甲斐:はい。「ROCK MUSICAL BLEACH」の宣伝番組で初めて会ったんですけど、彼はまだ19才なんですよね。洸君演じる一護は舞台を通してみんなに影響を与えていく役で、ほぼ出ずっぱりという大変な役。お芝居も殺陣も歌もたくさんある中で洸君は毎日一生懸命やっていて、頑張り屋さんだと思います。日に日に一護の持つ「男らしさ」が備わってきているし、それがヒシヒシと伝わってきて、みんなに愛されているとっても素敵な座長さんです。
――本作の見どころを教えてください。
甲斐:やっぱり戦うシーンです。それぞれのキャラクターたちに守りたいものがあって、それをぶつけあって戦っているんです。ルキアのために戦ってくれるキャラクターもいて、そういう時には胸がいっぱいになって涙が出てきそうになりますし、それ以外にもキャラクターたちの強い想いは戦いの中で伝わることが多いんです。だから戦いのシーンは楽しみにしていてほしいです。
――本番に向けて意気込みをお願いします。
甲斐:「BLEACH」の世界観であったりとか、キャラクターの信念や気持ちをしっかり伝えられるよう、最後までブラッシュアップしていって、千秋楽まで走って行きたいと思います! さらに京都公演もあり、私自身東京以外での公演は初めてなので、とても楽しみにしています!