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2023年4月よりSeason2がスタートする『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。同作のSF考証スタッフも務める高島雄哉が書き下ろした『小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女』が、2月25日に発売されました。今回、本書の【#0「PROLOGUE」】を前後編に分けて特別公開します!
デリングの演説がはじまった。会見場にはカメラドローンが何台もうかんでいる。
──私はこれまで数多の戦場を経験し、一つの結論を得ました。兵器とは、人を殺すためだけに存在するべきだと。
デリングが語っているあいだも、兵士たちは侵攻をつづけていた。フォールクヴァング管制室はすでに全滅していた。クルーたちの亡骸がまるで幽霊のように、血とともに宙をただよっている。
──一点の言いわけもなく、純粋に殺すための道具を手にすることで、人は罪を背負うのです。
デリングの語調が強まっていく。
──しかし、ヴァナディースとオックス・アースのモビルスーツは違う。相手の命だけでなく、乗り手の命すら奪う。これは道具ではなく、もはや呪いです。
まさにそのとき、宇宙空間ではナディムとウェンディが敵に立ち向かっていた。すでに二人でハイングラを4機撃墜している。
「っ……!」
息を荒くして苦しむウェンディの顔には赤い斑紋があざのようににじんでいる。
ガンダムは敵を圧倒していた。その代償ということなのか、ウェンディには徐々に症状が出始めている。
ナディムがウェンディに通信を開く。
「ウェンディ、それ以上のスコアは危険だ!」
しかしその声はウェンディには届かない。
フォールクヴァングではようやく危機に気づいたスタッフたちが退避しようとしていた。だがそこに白兵指揮官の一隊が現れ、無慈悲に銃撃を加える。部屋のモニターからはデリングの演説が流れつづけている。
──命を奪った罰は、機械ではなく、人によって科されなければならない。
ウェンディが吠える。
「ナイラ、仇はとるから!」
その前方にべギルべウが姿を現す。ケナンジが操る機体だ。
ウェンディ機はためらうことなく突進する。
──人と人が命を奪いあうことこそ、戦争という愚かしい行為における最低限の作法であるべきです。
ウェンディはパーメットスコアを上げて〈ガンビット〉を展開し、ケナンジ機を包囲しようと試みる。
ケナンジはすかさずノンキネティックポッドを起動させた。
近づいたガンビットは次々と停止してしまう。〈解毒(アンチドート)〉と呼ばれる、GUNDフォーマットを無力化する攻撃だ。
援護のために接近していたナディムは異変に気づく。
「離れろ、ウェンディ! ただの特化型じゃない!」
ベギルベウは脚部の爪状の機構を展開して、ウェンディ機におそいかかる。
ウェンディは回避行動をとるものの、敵パイロットの操縦技術は卓越していた。ライフルを〝爪〟につかまれてしまった。
ウェンディはひきはがそうと機体を動かすが、食い込んだ爪はまったく動かない。直後、さらなる〈アンチドート〉によって、機体のシェルユニットの光は完全にうしなわれ、コクピット内も消灯する。
「動かない、なんで……⁉」
ウェンディは必死にレバーを動かすものの、まったく反応しない。
ケナンジは淡々と状況を確認する。
「GUNDフォーマットのリンク制圧──完了。これでガンダムも終わりだな」
「!」
ウェンディは攻撃される直前の一瞬、ナイラとの日々を思い出していた。
「ナイラ──」
ケナンジ機が、ウェンディ機のコクピットにサーベルを突き刺し、さらに2発つづけて射撃する。
「ウェンディ!」
ナディムの声は、もはやウェンディには届かない。
一方、デリングの演説は広く、人類が住まう生存圏全体にひびいていた。
──自ら引き金を引き、奪った命の尊さと、贖いきれない罪を背負う。
会見場のサリウスは部下に耳打ちされ、その内容に目を見開いた。
このとき中継された表情は、のちに歴史的な映像資料として幾度も再生されることになる。サリウスはここで初めて、デリングの独断を知ったのだった。
デリングはしかし、背後のざわつきを知りながら、威風堂々と語りつづける。
──戦争とは、人殺しとは、そうでなければならない。
フォールクヴァングでは犠牲者が増えつづけていた。
侵攻からのがれるうち、ついに自室においつめられたカルドは、今までほとんど使ってこなかったデスクのひきだしを開けた。中にはまったく使ったことのない拳銃が入っている。最後に整備したのはいつだったか。弾はちゃんと出るだろうか。
カルドが目線を上げると、研究室のドアには不愉快な赤熱光が走った。外敵がドアを焼き切ろうとしているのだ。
カルドがためいきをついているあいだにドアは切り裂かれた。兵士たちがなだれこみ、たちまちカルドのデスクを包囲してしまった。
指揮官らしい一人が話しかけてくる。
「──カルド・ナボ博士。貴方には、ここで死んでいただく」
それはこれ以上ないほどに明確な、死の宣告だった。
しかしカルドが臆することはない。
カルドは──相手に聞く気がないと知りながらも──自分の言葉を伝えようと、丁寧に話しつづけた。カルドはこれまでの人生の大半をそのように生きてきたのだ。
「地球というゆりかごで生まれた人類が宇宙に出るには、この身体は脆弱すぎる」
カルドたちのまわりの壁面ディスプレイには、宇宙放射線に冒された人々と各種GUND技術が映っている。訪問者へのプレゼン用資料だ。カルドはそれらの内容を完璧に覚えている。すべてカルドの研究であり、腹を痛めた我が子同然──あるいはそれ以上の存在だから。
それにしても、とカルドは思う。こうもたやすく侵入されるとは。フロント管理AIが襲撃者たちを来客だと誤認でもしたのだろうか。
──違う、AIのせいじゃない。AIの文脈把握ミスなんて百年以上前の話だ。おそらくフォールクヴァングのシステム全体が乗っ取られて、量子情報破壊(デコヒーレンス)が起きているのだ。──まったく、ムチャをしてくれる。
「赤子が服を着るように、私たちはGUNDをまとうことで、初めて宇宙に出て行ける」
指揮官は銃を向けたままカルドを嘲笑する。
「生贄を要する技術が。詭弁だな」
「わかってないね……」
カルドはさきほど開けた引き出しに──気づかれないように──手を伸ばす。
「おまえたちが奪うのは、GUNDが救うだろう未来だぞ!」
カルドは銃をとって指揮官に向ける。
直後、重い銃声が轟いた。
ナディムが搭乗するガンダム・ルブリス量産試作モデルは、もはや逃げ回るだけで精一杯となっていた。被弾した左脚部が爆発し、そのまま研究施設外壁に叩きつけられてしまう。
「ぐっ……」
ナディムは、敵モビルスーツ〈ベギルベウ〉が使う〈アンチドート〉に対応する方法を見つけられなかった。どちらの固有名詞も、ナディムは知るよしもなかったけれど。
接近戦はできず、遠距離攻撃のために離れようとしても────すぐに距離をつめられてしまう。
ベギルベウの一撃がナディム機をかすめて、フォールクヴァングの外壁を破壊していく。
その衝撃は格納庫のガンダム・ルブリスの機体をも揺らし、コクピットのエリクトにも届いた。それは座席で丸くなっているエリクトには、充分すぎる恐怖をもたらすものだった。
「エリィ!」
エリクトが行くところは限られている。エルノラはついにエリクトを見つけたのだ。
「ママ! ママ! ママ! ママァーッ!」
エリクトはコクピットから飛び出さんばかりだが、シートから伸びるケーブルがまだスーツの背面部につながっていて動けない。
代わりにエルノラが急いで近づいて娘を抱きしめた。
エリクトは母にしがみつきながら泣き叫ぶ。
「ママァ〜ッ!」
「もう大丈夫。大丈夫だから……!」
静かにハッチが閉じると、たちまちコクピットが立ちあがり、直後に誰かの声が聞こえてきた。自動通信探査によって、外部のチャンネルと回線がつながったのだ。
──本部より各ユニットへ。カルド・ナボおよび主要メンバーの生命無力化に成功。フロントの爆破準備後、撤退せよ。繰り返す……。
エルノラはその冷淡な口調から、通信内容が事実であることを確信した。
「先生……! どうして、先生……!」
エルノラはグリップを強く握りしめる。
──繰り返す……。
エリクトはそっとつぶやく。
「ママ」
次の瞬間、コクピットの全モニターがたちあがり、起動準備シークエンスがはじまる。
「レイヤー33か(、)らのコールバック……?」
「一体誰の認証バイタルで……? ──っ‼」
エルノラは画面を見て戦慄した。そこにはエルノラではない名前が──エリクトの名前が映っていた。レイヤーは34に到達している。
「ママ、このコ、起きたの?」
エルノラはハッと気づき、エリクトを見る。
「あ……、ああ……」
ガンダムは命を奪う。
母が言葉をうしなっているが、娘はきょとんとするだけだった。
フォールクヴァング格納庫の射出口から1機のモビルスーツが飛び出してくる。姿勢を整えると、たちまちベギルベウとルブリス量産試作モデルが戦闘している近傍宙域に高速移動をはじめた。
モビルスーツ搭載艦ユリシーズのレーダーはその動きを的確に捉えていた。オペレーターがラジャンに告げる。
──フォールクヴァング内に強力な電磁波。未登録の〈パーメット識別コード〉です。
「もう1機いただと?」
追加の部隊を送るべきか、あるいは念のために退避させるか──ラジャンは瞬時に判断しなければならなかった。事前情報ではガンダムは2機だった。しかしすべてが予見できるわけではない。現状、ベギルベウはアンチドートによってルブリス2機を圧倒し、うち1機をたやすく撃墜した。ここで3機目の存在が戦況を大きく変えるとは思えない。ラジャンはこのままケナンジにまかせることを選択した。
その3機目に乗るエルノラの戦況分析も、ラジャンのものと大差はなかった。
いくらエリクトがレイヤー33をクリアしたのだとしても、パイロットとしての訓練はまったくしていない。戦えるはずがない。
とはいえ、逃げる──? このままでは母娘にとってかけがえのない人──ナディムを永遠に失ってしまう。
エルノラもまた──ラジャンとは正反対に、勝てるとは思えないにもかかわらず──戦うことを決断した。
エリクトとエルノラが搭乗するガンダム・ルブリスのシェルユニットに、強い赤光が走る。
ただちにハイングラ3機が追走する。
エリクトがコンソールに手を伸ばした瞬間──その顔にあざがうかびあがった。しかしそれは赤色ではなく、かすかに青白く光るものだった。そしてエリクト本人はナディムたちのように苦しむことはない。
直後、ルブリスの背部から小型機が射出された。
それに先んじてハイングラ3機は太陽を背にするように回りこみ、ルブリスにむけて同時にビームライフルを撃った。
7つの〈GUND-BIT〉──通称ガンビットが、ルブリスの周辺を目まぐるしく周回しながら左腕のまわりに集まって合体、大きなシールドとなり、ハイングラ3機からのビームすべてを受けとめた。
「ひとつ、ふたつ、みっつ!」
エリクトは戦場にまったく似合わない幼い声で数えるようにハイングラを指さした。モニターが連動して、ハイングラに照準がさだまる。
ガンビットはシールド形態をといて、ルブリスから高速展開していく。わずかなあいだにハイングラ1機を立体的に包囲して射撃、2機目も頭部を撃ち抜いて撃墜した。
のこるハイングラ1機はかろうじてガンビットの攻撃をかわすも、ビームライフルを破壊されてしまう。意を決したパイロットはビームサーベルをぬいてルブリスに迫る。
状況を察したかのように全ガンビットは群れとなってルブリスのまわりを旋回する。そのうち2つはビームライフルに接続、ひときわ大きなビームを放って、最後のハイングラを撃破した。
エルノラは、初めて人を殺してしまった──あるいは娘にそうさせてしまった──事実に恐怖していた。エルノラには戦う覚悟も、敵を撃ち倒す決意もあるはずがなかった。
「……ママ、ママ!」
しかし我が子の呼び声に、エルノラは無理やり我に返った。
エリクトは無垢な笑顔をみせる。
「ろうそくみたいできれいだね」
「……そう、ね……」
母は娘を抱いてうつむく。恐れている場合ではない。娘を、夫を──そして仲間たちを、守らなければならないのだ。
そんな思考も油断だと言わんばかりにアラートが鳴り響いた。
直後、エルノラとエリクトを閃光が襲う。
ベギルベウが放った強烈なビームだ。
ルブリスは──あるいはエリクトが無意識的に──ガンビットのシールドで自らを守り、さらに反撃のビームを撃った。
ベギルベウはそのビームをかわしながら、左手のソードでルブリスに斬りかかった。
激突する直前、ルブリスは瞬時にライフルから刃状のビームを出し、敵の斬撃をうけとめる。
ふたつの刃が交錯し、宇宙空間に火花を散らした。
このとき、ベギルベウを操るケナンジは冷静だった。
「なかなかやる。だが──」
エースパイロットらしい速やかな判断のもと、ケナンジは再度ノンキネティックポッドを起動し、アンチドートを作動させる。
「──所詮はガンダム!」
たちまちガンビットたちはコントロールを失い、その場で静止してしまった。
「そんな!」
GUNDフォーマットに対する強力なジャミングに、エルノラは驚愕する。
刃のゆらめきから、相手の混乱をするどく感じとったケナンジは、機を逸することなく、べギルベウの右のソードをふるい、ルブリスの左腕を斬りおとした。
「ああっ!」
エルノラが悲鳴をあげ、エリクトも恐怖で動けない。
とどめを刺そうとしたケナンジのコクピットに、しかし、予想外の衝撃が走る。
ナディム機がアンチドートの届かない距離からビームバルカンを放ったのだ。
ノンキネティックポッドが大破──ケナンジは一瞬ひるむ。
すかさずナディム機がベギルベウにしがみつき、同時にスラスターを全開にして、エルノラ機から引き離していく。
2機のルブリスが通信可能距離に入り、回線が開いた。
「エルノラ! きみか⁉」
ナディムの顔は、そのほとんどがGUNDフォーマット使用によるあざでおおわれている。
「ナディム⁉」
「パパ!」
エリクトは父の声がきこえてうれしそうだ。
「このっ!」
ケナンジはエルノラ機を追いかけようとするが、ナディム機にしがみつかれて動けない。
機体がきしむ音がコクピットまで聞こえてきて、ケナンジはますますいらだった。
「放せ! ガンダム!」
ナディムは呼吸を荒くしながらエルノラに話しかける。
「エルノラ、きみは逃げろ」
「バカ言わないで! 私も──」
エルノラの言葉をナディムはやさしくさえぎった。
「逃げるのはきみだけじゃない」
ナディムはモニターの中のエリクトに目をやった。娘は母をじっと見つめている。
エルノラもナディムが言いたいことはわかっている。でも──と反論しようとした途端、通信にノイズが混じりはじめた。距離ができつつあるのだ。まもなく通信は切れるだろう。
「生きてくれ。きみとエリクトと、みんなのために」
「……‼」
そのとき強烈なビームが、母と幼子の乗るコクピットをかすめて、ふたりをあかるく照らした。エルノラの顔には、耐えきれない悲しみが浮かんでいた。
さらに2発──モビルスーツ搭載艦ユリシーズからの砲撃だ。ガンビットが使えない今──仮に使えたとしても──艦砲が直撃すれば、ルブリスも無事ではすまない。
エルノラの手が震える。
くりかえしためらった後、エルノラはグリップを握りしめ、姿勢制御方向を反転させた。
「……ナディム、愛してる」
本来、通信は繋がらない距離だ。しかしその声はとどいた。
「ぼくもだ。愛してる」
ナディムは静かにつぶやいてから、GUNDフォーマットを限界値まで上げる。
「パーメットスコア、4!」
ナディム機のシェルユニットが赤く輝いた。機体全体が光につつまれながら、ベギルベウを抱えて、さらに加速していく。
べギルベウは完全に力負けしており、押し返すことができない。
ナディムの激しすぎる息遣いが、終焉のときを告げていた。
「おおおっ……⁉」
ナディムの瞳孔が、あざに侵食されたかのように赤に染まる。視界にはベギルベウしか映らない。パーメットの流入量が限界値を超え、〈情報嵐(データストーム)〉の領域に突入する。
はるか遠方では──エルノラとエリクトとかけがえのない時をすごした──フォールクヴァングが爆散している。ナディムの知覚は不安定化していたものの、残念ながら、研究所陥落も、自らの死も、すべては現実に他ならなかった。
終わりゆく戦いの中で、ナディムはあざやかに体験していた。リビングが開き、エリクトが小走りで入ってくる、もはやありえないパーティーの続きを。それはパーメットが見せる夢なのか。
──パパ! ただいま!
──おー、おかえりー。
ナディムはやさしくエリクトを抱きかかえる。エルノラがリビングに入ってくる。テーブルの上にはエリクトの誕生日ケーキがある。
──パパ、おたんじょうびってなあに?
──エリィが生まれた日をお祝いするんだよ。
──お祝いってなにするの?
──そうだなぁ……。
「ママ。ねえ、ママ」
エルノラはルブリスを操縦するのに必死で──罪悪感と責任感におしつぶされそうで──娘の呼びかけにこたえることができない。
そこに、コクピットに聞こえるはずのない声が聞こえてくる。
──ハッピ……バースデー……トゥー、ユー……。
その歌声は、ひどいノイズ混じりではあったけれど、エルノラはもちろんそれが夫のものだと聞き分けることができた。うつむいたまま耳を澄ます。──これは幻聴なんかじゃない。
エリクトは目を輝かせた。
「パパ! パパだ!」
歌は、ベギルベウのコクピットにも聞こえてくる。ケナンジはにわかに困惑した。味方からの通信ではない。まさか、自機を押しこみつづける敵機からなのか。しかし戦いのさなかに歌うとは。
同じくユリシーズの艦橋においても同じ歌がひびいていた。
「……この回線を切れ」
ラジャンはゆさぶられそうになる感情をおさえこんで、命令をくだした。
しかし部下は混乱しながら報告する。
「できません。発信源はガンダムと推測」
そもそも回線は開いていないのだ。
──ハッピ、バース……デー……ディア、エリクト……。
ブリッジはさらにざわつく。
「どういうことだ……?」
ラジャンは宇宙の暗闇を見つめた。
しかし歌はついに終わった。
ルブリス量産試作モデルの腕は力を失い、シェルユニットの光も失われてしまった。
ベギルベウは沈黙を確認すると、ナディム機をはらいのけた。
「ハッピバースデー・トゥー・ユー」
ルブリスの中では、エリクトが楽しそうに歌いつづける。
エルノラは聞こえなくなった夫の声をふりきるように宙域を離脱していく。
一方、会見場ではデリングが拳をふりあげて宣言する。
──そして我らカテドラルは、すべてのガンダムを、
デリングの眼光はするどい。
──否定します。
■小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女(1)
著者:高島雄哉
原作:矢立 肇・富野由悠季
カバーイラスト:林 絢雯
発売日:2023年2月25日
価格:792円(税込)
リンク:「小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女」紹介サイト
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式Twitter・@G_Witch_M