ロボットも肉付きもいいアニメ？ 謎を呼ぶTVアニメ「ID-0」ステージ【ワンフェス2017 冬】

ガレージキットやフィギュアなどの造形物の祭典「ワンダーフェスティバル2017[冬]」が2月19日(日)、幕張メッセで開催されました。今回はグッドスマイルカンパニーなどのフィギュアメーカー各社による合同ブース「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 25」メインステージで開催された「ID-0」ステージをレポートします。

谷口悟朗監督×サンジゲンによるオリジナルアニメーション作品として2016年夏に制作が発表された「ID-0」。未だ謎に包まれた部分も多い同作のステージには、イド役の興津和幸さん、ミクリ・マヤ役の津田美波さん、平澤直チーフプロデューサーが登場しました。

イベントが始まると、司会の鷲崎健さんからは、先行して公開されていた特報PVのBGMとして流れているソーラン節はいったい何？という質問が。平澤プロデューサーによれば、ソーラン節はニシンを漁る漁師の曲で、作品に登場する、仕事でひと山当てて一攫千金を狙う者たちとイメージが重なるから、ということのようです。

作品の見所について平澤プロデューサーは、この作品は宇宙が明るく、ハイリスクハイリターンな世界であると紹介。SFとしてもかなりこだわった作品であると胸を張ります。

しかし、その後に公開されたPV第1弾は、美少女2人が”お仕事”に奮闘する、とてもポップなもので、鷲崎さんからは「萌え萌えアニメやんけ！」という熱いツッコミが入っていました。

津田美波さんが演じるミクリ・マヤと、金元寿子さん演じるクレア・ホウジョウという美少女2人が歌うミュージックビデオのようなPVが、作品全体のカラーをどれぐらい反映しているのかは謎ですが、PVの中では「エスカベイト」という印象的な単語が何度か登場していました。

このエスカベイトとは会社の名前で、エスカベイト社はオリハルト掘削を行なう荒くれ者の集まり的な会社であるようです。津田さん演じるミクリ・マヤがこのエスカベイト社に拾われたところから物語が始まるのかな？ということ、作中には”Iマシン”と呼ばれる極限環境作業用の大型人形ロボットが登場すること…といった要素がなんとか拾えたものの、興津さんは「イドについては何も話せないんです」と残念そう。情報に関してはかなり厳重に扱われているようです。

会場に集ったファンへのサービスとしてアニメのオープニング映像が会場限定で紹介されましたが、人間にシルエットが近いIマシンたちと、村田蓮爾さんテイストのキャラクターたちが躍動する、期待感が高まる映像でした。硬派なSFとしての一面が確認できるこの映像は、3月25日(土)・26日(日)に開催される「AnimeJapan2017」会場でも見ることができるようです。

この日発表された内容をまとめると、放送は4月9日(日)、TOKYO MX他でスタート。それに先駆けて3月19日(日)には、興津和幸さん・津田美波さん・松風雅也さん・金元寿子さん、そしてOP主題歌アーティスト佐咲紗花さんが登場する先行上映会がTOHOシネマズ新宿で開催されるとのことです。また、番組OPテーマは佐咲紗花さんの「ID-0」、EDテーマは影山ヒロノブさんの「Stellar Compass」であることも明かされていました。

キャストはイド役興津和幸さん、ミクリ・マヤ役津田美波さん、リック・エイヤー役松風雅也さん、カーラ・ミラ＝フォーデン役大原さやかさん、クレイマン役小山力也さん、クレア・ホウジョウ役金元寿子さん、ファルザ役小澤亜李さん、アマンザ・ポルチコワ役皆川純子さん、謎の少女役が上田麗奈さんと発表されました。

シークレット要素が多いことから現段階でも話せないことが多い本作ですが、最後は興津さんが「観れば観るほどお話が深まり、謎が謎を呼ぶ作品です」、津田さんが「言いたくても言えないことが多くて。でも観てもらわなければ困ります！　ロボットもすごいんですけど、マヤさんは肉付きがいいんです。リアルな体型が好きな方にもおすすめです！」と締めくくっていました。【取材・文＝中里キリ】