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「リトルウィッチアカデミア」先行上映が米国で絶賛!

7月2日(木)より開催された北米最大のアニメコンベンション「Anime Expo 2015」で、「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」の世界最速となるプレミア上映会が行われました。

「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」は、文化庁若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ2013」のひとつとしてクリエイター集団・TRIGGERが制作した「リトルウィッチアカデミア」の続編。前作の公開後、続編を望む声が日本はもとより海外からも寄せられたため、クラウドファウンディングで資金募集をしたところ、わずか5時間で目標の15万ドルを、そして最終的に総額62万ドルを集めたことも話題になりました。

前作からお馴染みのキャラクターはもちろん、新たなキャラクターも登場。物語の世界観がスケールアップし、TRIGGERのファンのみならず、すべてのアニメーションファンを突き動かす作品になることは間違いありません。

プレミア上映会の翌日となる7月4日(土)に行われたパネルディスカッションには、吉成曜監督、堤尚子プロデューサー、TRIGGER代表取締役の大塚雅彦さん、「キルラキル」の監督であり本作ではストーリー協力として参加した今石洋之さんがを招かれ、会場には1000人近いファンが開始前から集まりました。

上映会で、「Anime Expo」史上初のスタンディングオベーションを起こしたファンたちに対して、吉成監督は「アメリカの反応が良すぎて、日本でボコボコに言われるんじゃないかって不安です」と相変わらずの謙虚な姿勢で喜びを表しました。

代表の大塚さんは「日本人のお客さんは、静かに見ていただく方が多いですが、アメリカのお客さんは笑ってほしいトコロで笑ってくれるので、嬉しいですね」と作品に対してダイレクトに反応するアメリカのオーディエンスに好感触を感じていたようです。

上映会に向けた本作の制作が上映日5日前に完成した経緯から、プロデュ―サーの堤さんは「『宣伝スタッフから度々、いつ完成するのか?』と聞かれ、チームで議論した時に、『Anime Expoだけは絶対に外せない』という結論に至り、作業をしてきて、昨夜皆さんに無事ご覧いただけたのでよかったです」と、安堵の様子を吐露しました。

パネルディスカッション後半のQ&Aには、一瞬にして壇上の前に行列ができ、ファン一人一人が思い思いの質問をぶつけました。

ファンから「監督業とアニメーター業、今後どちらに重きを置いていきますか?」という質問を受けた今石さんは、「アニメーターは役者に近く、監督は演出家に近い、この二つを同時にやるの)は危険なことだと思っていて、切り離そうと思っていますが、いつも上手くできません(笑)。切り離すために自分に対してブレーキをかけているが、今回の作品では吉成さんのブレーキはひとつもなかった。アニメーターとして考えると尊敬します。やりたいこと全部やる潔さはとてもパワフルなことです」と答え、吉成監督を称賛。また、「なぜ『リトルウィッチアカデミア』がここまで海外にウケていると思いますか?」と聞かれた大塚さんは「我々が知りたいです(笑)。どこかの誰かに向けて作っているわけでなくて、自分たちが面白いと思ったものを作っているので、でき上がって、見ていただいて、初めてわかるものが多いです。」と答え、新進気鋭のスタジオ・TRIGGERの姿勢をファンに示すと、会場のオーディエンスは拍手と大歓声でそれに応えました。

すべての質問に答えきる前に終了時間となり、ファンに惜しまれつつ、大盛況のうちにパネルディスカッションは終了しました。【記事:WebNewtype】

■「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」
公開:10月
監督・キャラクターデザイン・作画監督:吉成曜
音楽:大島ミチル
キャスト:藩めぐみ・折笠富美子・村瀬迪与・日笠陽子・日髙のり子
アニメーション制作:TRIGGER 
配給:東宝映像事業部

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