アニメ

「女の子はそこにいるだけでかわいい」。「ゆゆ式」久々の単独イベントでキャスト&スタッフが叫んだ“愛”

3月27日(日)、「ゆゆ式 情報処理部体験入部説明会」が東京国際交流館プラザ平成 国際交流会議場で開催されました。

三上小又さんによるコミックが原作の、2013年3月からテレビアニメが放送された本作。BD-BOXの発売と原作100回突破を記念して、3年の時を経て単独イベントが開催される運びとなりました。

イベントが始まると、ステージには大久保瑠美さん(野々原ゆずこ役)、津田美波さん(櫟井唯役)、種田梨沙さん(日向縁役)、茅野愛衣さん(相川千穂役)、潘めぐみさん(岡野佳役)、清水茉菜さん(長谷川ふみ役)とメインキャストが勢揃い。アニメと同様の緩い会話とシュールなボケ、さらにブランクを感じさせない当意即妙なアドリブを交えたオリジナルドラマの朗読で、さっそく会場を湧かせます。

トークは、まず「ゆゆ式」について大久保さん・津田さん・種田さんの情報処理部3人が講座形式で教える「体験入部説明会」から。「3人の名前の頭が“ゆ”」といった基本的な情報から「顧問のお母さん先生の身体がいい」といった「ゆゆ式」らしいトピック、さらに岡野の弟、長谷川の飼い犬などマニアックなキャラクターまで触れているうちに、話題を書き連ねていたホワイトボードはしっちゃかめっちゃかに。

そこで「ゆゆ式」イベント初登場となる監督のかおりさんと、シリーズ構成の高橋ナツコさんが登場し、3人の説明を添削することに。2人から評価は花丸、さらに解説として、原作者が大ファンだという加藤英美里さんにサプライズで最終回に出演してもらったこと、神を演じたチョーさんに監督が握手してもらったことなどが明かされました。

続けてキャストからスタッフ陣に質問するコーナーへ。ここで判明したのが、スタッフの「ゆゆ式」に対する深すぎるほどの愛。「ゆゆ式」女子のかわいさの秘訣を聞かれたかおりさんは、「実在感を出したかった。女の子はそこにいるだけでかわいい。頭の先からつま先まで見せてあげたかった」と深い女子愛を告白します。

さらに、この日、司会を務めたプロデューサーの小倉充俊さんも、打ち合わせへの移動中に見かけた女子高生の挙動を観察し、逐一報告していたとのこと。こうした愛ゆえに、「ゆゆ式」テレビアニメ化にかける熱量も増大。シナリオ会議は1年以上、各話シナリオは平均10稿にまで及び、完成した3話までのシナリオをすべて破棄したこともあったそうです。

また客席からは、会場中が気になっている2期の可能性に関する質問も。これを受けて小倉さんは「3年前のアニメのイベントがすること自体が、普通はあり得ないこと。皆さんのおかげでイベントの開催やスペシャルエピソードの制作ができた。これからも応援してください」と述べるに留めていました。

イベントの後半は、再びキャスト陣が登場して「情報処理部体験コーナー」という大喜利コーナー。原作の台詞の一部を穴埋めするという内容ですが、いずれのキャストもボケてばかり。呪いの話題の流れで唐突に「それよりみかん食べよう」(茅野さん)、唯を倒せる攻撃に「『ゆゆ式』2期発表、この衝撃なら倒せる!」(大久保さん)などなど…。

最終的には審査員となったかおりさんの判断で、「ボブ・サップ」の回答を繰り返した種田さんが優勝。「ゆゆ式」らしい「流れを無視した唐突なボケ」(種田さん)が功を奏したようです。

その後は、アニメでもおなじみだった「今日のまとめ」を各自思い思いにホワイトボードへ書き、久々のイベントは大喝采のうちに終わりを迎えました。

最後の挨拶で津田さんが「改めて『ゆゆ式』がいいなと思った」とコメントしたように、随所で本作への愛が感じられた今回のイベント。同様に「ゆゆ式」を変わらず愛するファンは、大久保さんが語った「まず新作エピソードを完璧に、最高のものにしてみせようじゃありませんか!」という力強い宣言を胸に今後の展開に期待しましょう!【取材・文=はるのおと】

リンク:テレビアニメ「ゆゆ式」公式サイト
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