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2006年に初回放送されて以来、現在もなお高い人気を誇るテレビアニメ「ゼーガペイン」。その10周年を記念したイベント「10th Anniversary ゼーガペインSBG 夏の始まり@舞浜サーバー」が7月16日に千葉・舞浜アンフィシアターで開催されました。舞浜といえば作品の主な舞台である「舞浜サーバー」が置かれている場所。10周年をお祝いするため、「ゼーガペイン」の聖地に大勢の“セレブラント”が駆けつけました。
ステージに登場したのはソゴル・キョウ役の浅沼晋太郎さん、カミナギ・リョーコ役の花澤香菜さん、ミサキ・シズノ役の川澄綾子さん。
「ゼーガペイン」出演当時は現役高校生で、まだ声優としての経験も浅かった花澤さんは「あれから10年たって、こうやってここにいるのが奇跡のよう」と、感無量の様子。あまりの嬉しさからか、舞浜アンフィシアターの特徴ある半円形ステージをぐるりと走り回って「もう最高!」と叫ぶと、浅沼さんからは「10年経ってはこんなにステージを広く使えるようになるなんて思ってもいなかった」と突っ込まれていました。
川澄さんは10周年にして初めて「ゼーガペイン」のイベントに出演するとのこと。このイベントの数日前に負った右足のドライダメージ(=ケガ)を押しての出演となった川澄さんですが、その喜びの気持ちを「私も許されるなら、端から端まで駆け回りたい」と表現していました。「『ゼーガペイン』が長く愛されているということは聞いていましたが、改めてファンの皆さんを目の前にすると、とても感慨深いです。同じ10年を共有した人がたくさんいるんだなって…」と目を細めていました。
また、この作品が声優デビューだった浅沼さんが「あの頃は、いろいろ悩んだよね」と話を振ると、「思春期の悩み丸出しでした!」と花澤さん。そこからしばし、10年前の思い出話に花を咲かせる3人でした。
イベント当日の7月16日はキョウの誕生日。これは今年3月の「AnimeJapan 2016」で突如として発表された新事実ですが、ここで浅沼さんからもうひとつの意外な真実が明かされました。「これは偶然なんですけど、2022年が『ゼーガペイン』の世界の年号で、そこからキョウの年齢の16を引くと2006年、つまり『ゼーガペイン』が放送された年になるらしいんです」とのこと。途中からトークコーナーに合流した下田正美監督も「もともと2017年の設定で進めていたら(2006年から)近いということで2048年になり、でも、それだと遠すぎるということで間を取って2022年に落ちつきました。2006年がキョウの誕生の年になることには後から気づいて、ちょっとびっくりです」と証言していました。
また、「10年間、変わらずに作品が愛され続けているポイントは?」という質問に対して、「皆さんはどの辺が気に入ってくださっているのか、逆に僕が知りたいです。それがわかれば、あと10年は続けられるはずなので!」と意欲を見せた下田監督には、会場から万雷の拍手が送られました。
「あと10年は続ける」ことにも大いに期待しつつ、今まさにファンが気になっているのは10月15日(土)から全国8館でイベント上映される予定の新作「ゼーガペインADP」に関する最新情報。ここで初公開されたのは、新キャラクターの「ルーパ」(C:=久野美咲さん)。下田監督によると「ルーパはオケアノスのブリッジにいる6番目のAIです。テレビアニメの時には5人しかいませんでしたが、実はAIが出現できる場所は6個あって、ずっと空けていたのはどうしてだろう?という謎が『ADP』でわかります」ということらしいです。これだけでも「ただの総集編じゃない!」と期待が高まりますが、下田監督は「テレビシリーズの総集編と完全新作の、どちらにも属さない形で『ADP』の制作は進めています。とはいえ、別に内容を小難しくしているわけではないので、軽い気持ちで見に来て、大ケガして帰ってください(笑)」と、さらに期待をあおるコメントで会場を沸かせたのでした。
イベントの後半は朗読劇。アニメ本編でシリーズ構成を務めた関島眞頼さんの書き下ろしで、キョウの誕生日にまつわる美しくもせつない物語が描かれます。さらに、オープニングは本編で音楽を担当する大塚彩子さんがシークレットゲストとして登場し、ピアノの生演奏で観客たちを作品世界へと誘い、エンディングはROCKY CHACKの「ラストブルー」のライブで締めくくられるという、大変豪華なものになっていました。
そのままステージはライブコーナーに突入し、ROCKY CHACKは続けて「and you」「リトルグッバイ」を聴かせてくれました。また、今回事前告知なしのサプライズで、花澤さんが自身の4枚目のシングルであり、「ADP」のイメージソングに採用された「Silent Snow」を歌い、もうひとりのシークレットゲストである新居昭乃さんは「ADP」の主題歌となる新曲「羽よ背中に」を初披露。ラストの曲はもちろん、テレビシリーズのオープニングテーマ「キミヘ ムカウ ヒカリ」でした。
非常に充実した内容となった約2時間のイベント。最後は花澤さんの「せーの!」に続いての、会場全員による「エンタングル!!」の掛け声で締めくくられました。
なお、8月31日(水)のサンライズフェスティバルにてテレビシリーズ特別編集版の上映(チケット発売は8月22日より)、10月15日(土)からは「ゼーガペイン ADP」が上映開始。まだまだ「ゼーガ」の暑い夏は終わらない!
※8月20日1:00 サンライズフェスティバルでのチケット発売日が異なっていたため、修正いたしました。