新作&おすすめアニメのすべてがわかる!
「月刊ニュータイプ」公式サイト
今年で創立15周年を迎えるグッドスマイルカンパニーは、秋葉原の3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田 3331)で記念展示会を8月20日(土)から9月4日(日)まで開催。公開に先がけて行われた内覧会のレポートをお届けします。
かつて中学校の教室だった場所を改装したギャラリーには、所狭しとグッドスマイルカンパニーから発売されたフィギュアが並べられています。
会場をぐるりと取り囲むように壁に沿って配置されているのは、グッドスマイルカンパニーの代名詞ともいえる「ねんどろいど」シリーズ。2006年に「ネコアルク」から始まったこのシリーズもいまや600体以上のラインアップを誇り、それらがナンバリングされた台座とともに勢揃いしています。それまでのフィギュアにはなかったかわいらしさ、愛らしさを前面に押し出したこのシリーズは、女性ファンも取り込んでフィギュアファン層を大きく広げました。
フロア中央には歴代のスケールフィギュアがリリース順に並べられており、順に見ていくことでグッドスマイルカンパニーの歩みを知ることができます。2001年11月に発売された「コレクト倶楽部」から始まり、アーティストとのコラボフィギュアや「ゆるソフビ」シリーズ、懐かしの少年漫画のジオラマ、釣具店の運営も行っていた名残かルアーのフィギュアなど、幅広いラインアップが一堂に会しています。熱心なフィギュアファンや知識に自信のある人でも、「こんなものもあったのか!」という驚きがきっとあるでしょう。
そしてグッドスマイルカンパニー15周年記念アイテム「木之本桜 Stars Bless You」が、原作者のCLAMPさんがフィギュアのために描きおろしたイラストとともに展示されています。発売前にぜひチェックしておきたいところです。
奥の部屋では、これから発売される予定のフィギュアや、「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」で使用されている人形の実物展示、「ロボット工場長」の採用で話題になった鳥取県の楽月工場の案内ムービーも上映されています。また、変形するヘッドホンとしてオーディオファンの注目を集める「toon WORKSHOP THP-01」の開発時に発足したアートディレクションチーム「SF inc.」の作品も観ることができます。
これらを観ていくと、「ねんどろいど」10周年を記念して開発されたコミュニケーションロボット「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」が、フィギュアのみならずガジェットやアートも手掛けるグッドスマイルカンパニーならではの作品ということがわかります。
さながらちょっとした美術館のような展示会で、何時間でもいられそうな空間となっていた展示会場。総勢1600点以上のアイテムが揃えられており、グッドスマイルカンパニーのプロダクトがほぼフルラインナップとのこと。現在では入手困難なアイテムも多く揃えられており、これだけひとところに集まるのはなかなかないはずです。
さまざまな角度からコンテンツ文化を牽引しているグッドスマイルカンパニー。この展示会では、ひとつの会社の歴史を通じてコンテンツ文化の現在過去未来を体感することができます。フィギュアファンならずとも楽しめること、間違いありません。【取材・文=みやたろう】