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【Anime Expo2025】ワーナー・ブラザース ジャパンパネルイベントレポート


現地時間2025年7月3日~6日にかけて、アメリカ・ロサンゼルスのコンベンションセンターにて開催中の「Anime Expo 2025」。世界中から注目を集める本イベントには、日本からも多くのクリエイターやキャスト陣が来場し、連日さまざまなステージイベントが行なわれています。
この記事では、7月4日に開催された「ワーナー・ブラザース ジャパンパネル」の模様をお届けします。『ジョジョの奇妙な冒険』『終末のワルキューレⅢ』『ALL YOU NEED IS KILL』といった話題作から、注目の完全新作まで、ファンの期待を一身に背負うタイトルが次々と発表され、会場は大きな熱気に包まれました。



パネルのトップバッターとして発表されたのは、十数年ぶりの映像化となる『北斗の拳 -FIST OF THE NORT STAR-』。原作を刊行するコアミックスから、宮下幹浩プロデューサーと稲本幸子プロデューサーが登壇しました。
「自分も子どもの頃、北斗百裂拳を真似して遊んでいました」と笑顔を見せた宮下プロデューサーは、「原作漫画の物語を尊重しながら、著者からのご意見も伺い制作を進めています」と語りました。原先生の筆致についても触れ、「現在でも進化を続ける先生の絵を、アニメで再現することを目指しています」と制作のこだわりを明かす一幕も。

MCからの「なぜ今、改めて『北斗の拳』をアニメ化するのか?」という質問には、「今回は原作を忠実にアニメ化することが出発点です。連載当時のTVシリーズはオリジナルエピソードも多かったので、原作の魅力を改めて届けたい」と説明。続いて上映されたティザーPVでは、キャラクターの登場に合わせて会場から歓声が上がりました。

キャストとして、ケンシロウ役を武内駿輔さん、バット役を山下大輝さん、リン役をM・A・Oさんが担当することが発表され、さらに盛り上がりが! 稲本プロデューサーは「他にも魅力的なキャラクターが多数登場します。来年のAnime Expoでは『北斗の拳』のコスプレで会場が埋め尽くされることを楽しみにしています」とコメント。宮下プロデューサーも「セルルックのCGによるケンシロウの動きは、これまでにない表現になっています。ぜひご期待ください!」と呼びかけました。



続いて紹介されたのは、『ゴブリンスレイヤー』の原作者・蝸牛くもによる新作アニメーション『ブレイド&バスタード』。蝸牛くも先生にとっては7年ぶりのAnime Expo登壇となり、「昔から触れてきたいろいろなウィザードリィの作品のイメージが本作の土台になっています」と挨拶。さらに、「最近の作品では主人公がすぐ勝つことが多いですが、『ウィザードリィ』のような緊迫感あるバトルを大事にしています」と、作品世界のこだわりを語りました。
アニメキャスト解禁PVでは、イアルマス役の古川慎さんをはじめ、楠木ともりさん、山下大輝さん、早見沙織さん、若山詩音さんといった豪華キャスト陣が明らかに。思わず「観客席で観たかった!」と蝸牛先生が漏らす場面もありました。



次に発表されたのは、ハリウッドで実写映画化もされた人気作『ALL YOU NEED IS KILL』のアニメ版。登壇した土肥範子プロデューサーは、「原作とは異なるビジュアルに驚かれた方も多いと思いますが、今回は鮮やかな色彩とともにリタ視点で描く新たな構成として仕上げています」と語りました。
原作者・桜坂洋先生の快諾のもと進められた本作について、ケイジ役の花江夏樹さんからはビデオメッセージも到着。「癖のあるキャラクターで難しい役どころですが、映像のクオリティがとても高く、これまでのどのメディア展開とも違った面白さが詰まっています」とアピールしました。



そして会場の熱が再び高まったのが、『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』の発表です。再び登壇した土肥プロデューサーは、「これまで『ジョジョ』シリーズを支えてきたスタッフが集結しています」と紹介しつつ、「制作は本当に本当に本当に大変で、今回は新規映像をお見せできず……」と陳謝する場面も。
ただし、「劇中でスティール・ボール・ランの記者会見が行われた日と同じ9月23日に、何かしらの発表ができる予定です」と続報の解禁日を明言。会場からは拍手が起こりました。

そのほかにも、北米で7月3日に配信が始まったばかりの『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』や、10周年を迎えた『食戟のソーマ』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、新作の制作が進行中の『とある暗部の少女共棲』『とある科学の超電磁砲』など、話題作が目白押し。これらに対しても、改めて会場からの応援を呼びかけました。



パネルの締めくくりを飾ったのは、『終末のワルキューレIII』の最新情報。「神VS人類最終闘争(ラグナロク)」の第7回戦から第9回戦が描かれることが明かされ、新キャラクターとなるニコラ・テスラやアポロンの登場には、ひときわ大きな歓声が上がりました。
さらに、北米版キャストのうち、始皇帝役のCoryさんとハデス役のMichealさんの2名がサプライズ登壇。「皆さんの期待に応えられるよう、原作を読み込んで役作りに取り組みました」とコメント。そして最後には、まさかの生アフレコも披露され、会場の熱気は最高潮に達しました。
イベントの最後には、北米版キャストとの記念撮影も行われ、大歓声とともにパネルは終了。放送・配信・公開が待ち遠しくなるタイトルが勢ぞろいした、充実のステージとなりました。今後のワーナー・ブラザース ジャパンの展開にも、ますます目が離せません!

【取材・文:太田祥暉/写真:編集部】

ワーナー・ブラザース ジャパン アニメ公式X 
https://x.com/wb_anime
※今回Anime Expo 2025にて発表された内容は各公式サイトで随時更新される予定です。

『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』公式サイト 
hokuto-anime.com

『ブレイド&バスタード』特設サイト
https://drecom-media.jp/drenovels/series/blade

『ALL YOU NEED IS KILL』公式サイト
https://aynk-anime.com/

『ジョジョの奇妙な冒険』公式ポータルサイト
https://jojo-portal.com

『終末のワルキューレⅢ』公式サイト 
https://ragnarok-official.com/

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