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この9人でしかできないことがある!「ラブライブ!サンシャイン!!」Aqours 1stライブレポート

2017年03月02日 14:34配信
この9人でしかできないことがある!「ラブライブ!サンシャイン!!」Aqours 1stライブレポート

アニメのオープニング曲でもある「青空Jumping Heart」からライブはスタート!

(C) 2016 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

2月25日(土)・26日(日)の2日間、横浜アリーナで「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~」が開催されました。本稿では2日目の様子をレポートします。

 

Aqoursを構成するのは高海千歌役の伊波杏樹さん、桜内梨子役の逢田梨香子さん、松浦果南役の諏訪ななかさん、黒澤ダイヤ役の小宮有紗さん、渡辺曜役の斉藤朱夏さん、津島善子役の小林愛香さん、国木田花丸役の高槻かなこさん、小原鞠莉役の鈴木愛奈さん、黒澤ルビィ役の降幡愛さんの9人。

 

ライブ開始前のBGMにあわせ本番さながらの声援を送る、気合十分なファンたち。待ちに待ったAqoursのファーストライブが始まるのを、熱気に包まれる会場で今か今かと待ちわびています。

 

オープニングムービーに続き、1曲目の「青空Jumping Heart」とともにメンバー9人がステージに姿を見せた瞬間、ファンの興奮は一気に限界を突破。アリーナが割れそうなほどの大歓声で彼女たちを迎えます。2曲目の「恋になりたいAQUARIUM」では、ペンライトの青い光により会場全体が水族館のように幻想的な情景を映し出しました。

 

メンバーの自己紹介に続き、3曲目の「ハミングフレンド」はセンターステージを使ってのパフォーマンス。ここで一度メンバーは姿を消し、幕間アニメが上映されます。

その後の「決めたよHand in Hand」「ダイスキだったらダイジョウブ!」では、2年生役の3人(伊波杏樹さん・逢田梨香子さん・斉藤朱夏さん)が、アニメ本編と同じ衣装を初披露しました。

6曲目の「夢で夜空を照らしたい」では、アニメ第6話のPV作成シーンで印象的なスカイランタンを彷彿とさせる、炎色のペンライトが会場を染めました。アニメの挿入歌を順に出していくセットリストの構成に、「このライブはアニメシリーズをなぞっているんだな」と気づかされました。

 

と、ここでもう一度幕間アニメの上映をはさみ、次はユニット曲のコーナーへ。

まずは伊波杏樹さん・斉藤朱夏さん・降幡愛さんによる“CYaRon!”が登場し、「元気全開DAY! DAY! DAY!」を歌唱。続く「夜空はなんでも知ってるの?」の間奏では斉藤朱夏さんがソロでダンスを華麗に舞い、会場中の視線をひとり占めにしました。

諏訪ななかさん・小宮有紗さん・高槻かなこさんによる“AZALEA”は「トリコリコPLEASE!!」「ときめき分類学」の2曲を歌唱。CDのジャケットイラストどおりの可憐な衣装で、清涼感のある時間を届けてくれました。

そして、うってかわって激しい楽曲「Strawberry Trapper」の熱唱で場内を沸かせたのは逢田梨香子さん・小林愛香さん・鈴木愛奈さんによる“Guilty Kiss”。スタンドマイクでのパフォーマンスはさながらロックスターのようでした。他の2組とは違い、CDジャケットとは異なるゴシックドレス風の衣装をまとい、「Guilty Night, Guilty Kiss!」でユニットコーナーを締めました。

 

アニメシリーズを振りかえる幕間映像から流れるように始まったのは、第9話で初めてメンバーが9人揃った時の「未熟DREAMER」。和装風の衣装に身をつつんだ9人を彩るのは、ステージ背後のモニターに写る9色の帯と、天井から降り注ぐ火花のシャワーの仕掛けでした。

 

順調に進んでいたライブですが、ここで予想だにしなかった事件が起きます。

14曲目の「想いよひとつになれ」はアニメ第11話、ピアノコンクールで演奏する梨子と、「Love Live!」の予備予選に挑む8人が離れた場所でお互いを思い合いながらパフォーマンスするという楽曲。その演出になぞらえるように、梨子役の逢田梨香子さんがステージ上段でピアノを弾き、ほかの8人がステージ下段でダンスをするというものになっていました。

しかしイントロが始まった時、会場を支配したのは静寂でした。逢田さんがミスから手を止めてしまい、曲が一時中断されるというハプニングが起こったのです。

ステージ上は、動揺する逢田さんにかけ寄るメンバーに、ざわつく場内と、いつスタッフが飛び出してきてもおかしくない状況。しかし、そうはなりませんでした。会場から自然発生した「梨香子コール」に背中を押されるように、逢田さんはもう一度ピアノに向かったのです。

逢田さんの再挑戦に心を打たれたファンたちは、梨子のイメージカラーである桜色のライトで応援します。それは、会場にひと足早い春が訪れたかのような光景でした。

アニメでの桜内梨子は、ピアノに挫折した状態から千歌たちと出会って自信を取りもどし、またピアノに挑戦するというキャラクター。このアクシデントを、アニメのストーリーに重ね合わせて観ていたファンも多いのではないでしょうか。私の目にも、震える手で最後の一音まで弾ききった逢田さんと、梨子が一緒にピアノを弾いているように映りました。

自分たちの力でこのトラブルを乗り越えた9人と、会場の観客、そしてライブビューイングで見守っていたすべての人たち。それは楽曲のタイトルどおり、想いがひとつになった瞬間でした。演奏後の、割れんばかりの万雷の拍手を忘れることはできないでしょう。

 

その後はMCをはさみ、「待ってて愛のうた」「MIRAI TICKET」「君のこころは輝いてるかい?」の3曲がつづきます。特に「MIRAI TICKET」はアニメ第13話の劇中劇まで完全に再現し、アニメシリーズをなぞっていたこのファーストライブを象徴的に彩りました。

 

アンコールでは「Pops heartで踊るんだもん!」「ユメ語るよりユメ歌おう」、そしてライブタイトルにもなっている「Step! ZERO to ONE」が披露され、ファーストライブの幕は閉じました。

なお、この日には「Aqours Next Step! Project」として、今後の展開についての新情報も発表されました。

テーマソングCDの制作決定、ユニットCDシリーズ第2弾&デュオトリオコレクションCDの発売決定、2ndライブツアーの開催、そして2017年秋からのテレビアニメ第2期の放送予定など、盛りだくさんな内容です。

 

μ'sという偉大な先輩がいるプレッシャーを抱えるAqours。しかし、このファーストライブで、「この9人でしかできないこと、私たちの物語を叶えてみせる」と宣言し、その一歩を刻んでくれました。これからAqoursの9人がどんな物語を描いていくのか、一緒に見届けていきたいですね。【取材・文=みやたろう】