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「彼方のアストラ」EDテーマを歌う安月名莉子インタビュー「私のことを歌った曲であり、カナタたちを表現した曲」

2019年07月11日 10:00配信
「彼方のアストラ」EDテーマを歌う安月名莉子インタビュー「私のことを歌った曲であり、カナタたちを表現した曲」

「彼方のアストラ」EDテーマ「Glow at the Velocity of Light」を歌う安月名莉子さん

好評放送中のTVアニメ「彼方のアストラ」をさらに盛り上げるための、キャスト&スタッフによるリレー連載がスタート。

第3回のゲストは、8月21日にリリースされるEDテーマ「Glow at the Velocity of Light」を歌唱する安月名莉子さん。楽曲の制作秘話を伺ったほか、メジャーデビュー後のアーティスト活動を振り返ってもらいました。

――原作をご覧になっての感想はいかがでしたか。

安月名 EDテーマを歌わせていただくことになってから原作を読ませていただいたのですが、全5巻を一気読みするくらい面白かったです! もともと星や宇宙を題材にしたSF作品が好きなので、あっという間にハマってしまって。しかも、この球体はなんなのかとか、通信機を壊したのは誰なのかとか、謎が謎を呼ぶ展開があり、カナタたちと一緒に旅をしながら謎解きをしていく面白さがありました。自分もアストラ号の一員になったような気持ちになれるところが一番の魅力です。

――安月名さんご自身は、真相の解明はできましたか。

安月名 悔しいぐらいできなかったです……。「こうきたか!」という予想外の結末にびっくりして、つい「えぇっ!?」って声が出てしまって(笑)。漫画を読みながらあんなに大きな声を出したのは初めてでした。

――では、楽曲についても伺えればと思います。「Glow at the Velocity of Light」を聴いたときの率直な感想はいかがでしたか。

安月名 「彼方のアストラ」のEDテーマではあるのですが、私を客観的に見て書いてくださっているようにも感じられて、これは絶対に自分では書けない曲だと思いました。私は今までの音楽人生でたくさんの壁にぶつかって、自分を信じては理想と現実の差に愕然とするということを繰り返してきました。でも、その繰り返しの中で成長できたと思えることがたくさんあって、その成長の過程がこの歌詞とリンクしているなと感じました。今の私だからこそ歌える曲なんだって気付いたときは、グッとくるものがありました。

――「彼方のアストラ」の曲であり、ご自身を表現する曲でもあると。

安月名 そう思いました。アニメと重なる部分もたくさんあります。もちろん全部が全部、こことここがリンクしているというわけではないのですが、カナタの心の叫びを表現しているかのようなフレーズや流星群や銀河といった宇宙を想像させるワードがあって。歌っていて「これはあの場面のことだろうな」と思い出して胸がギュッとなります。今まで自分が書いた歌詞とは全然方向性が違う歌詞で、とても刺激を受けました。

――ご自身が作詞した曲とどういったところに違いがあると感じましたか。

安月名 今まで書いてきたものは、想いをストレートに書くことが多かったです。本当に伝えたい想いをわかりやすい表現で書いてきたのですが、この曲は聴いた方の数だけ解釈のある歌詞になっていて、アニメを見てから聴く方、曲から入ってくださる方それぞれの捉え方ができると思います。ある意味、「彼方のアストラ」のような謎解き要素があるなと感じました。宇宙に関するワードもなかなか自分では出てこないものですし、これも大きな刺激になりました。今作でまだ3枚目ですけど、いろんなクリエイターの方から楽曲を提供していただいて、どんどん自分の引き出しが増えていく実感があります。

――曲のアレンジは宇宙や銀河を彷彿とさせますね。

安月名 バックで鳴っている音が素敵に感じました。じっくりバックの音を聴いたのはTD(トラックダウン)のときだったのですが、自分が想像していた以上にたくさんの音が重なっていることに感動してしまい。宇宙って無音ですけど、音を感じさせるイメージってあるなと思います。たとえば流れ星だったり、ブラックホールだったり。宇宙空間にある光と闇をイメージした音が入っていることが、楽曲の世界観に繋がっているって思いました。

――レコーディングはいかがでしたか?

安月名 曲が難しくて最初は不安でした。レコーディング当日もこの音出るかなとか、ちゃんとハモれるかなと考えていましたが、プロデューサーさんが「ここはどういう感情が込められているか」を細かくディレクションをしてくださいました。そういう意味では、前もって準備していたものではなく、当日湧いてきたイメージや感情がそのまま曲に乗っていると思います。

――ちなみに、「彼方のアストラ」でお気に入りのキャラクターはいますか?

安月名 みんないい子すぎて選べないです! でも、アリエスには親近感を覚えました。アリエスのキャラクター紹介に「天然娘」と書かれていて、そこにピンとくるものがあり。実は私もアーティストデビューをしてから、まわりに天然と言われることが増えて……。認めたくない自分もいるのですが(笑)、あまりにもいろんな人に言われるので、もう認めた上で音楽活動しています!

――そうなんですね(笑)。

安月名 でも、アリエスは天然なところを抜きにしても、いつもほんわかしていて場の空気をなごませるところがいいなって思いますし、かわいらしいなって思います。

――何か、自分は天然だなと感じたエピソードはありますか?

安月名 ステージに立つと歌うことと客席を見ることに集中しすぎてしまい、それ以外のものが見えにくくなることがあって。そのせいでライブ中、マイクに歯をぶつけるということがたまにあります。それはちゃんと直していきたいところですね……。(ここでプロデューサーにいろいろ天然エピソードを披露される)あぁ、ライブ中にペットボトルの水を倒したり、ライトを蹴ったり……たくさんありますね! 改めて振り返るともっとしっかりしないとって思います!

――さて、安月名さんは昨年11月に「君にふれて」でメジャーデビューをされ、まもなく活動1周年を迎えます。この1年はどんな1年でしたか?

安月名 あっという間でした。目の前のことを必死にやってきたら、いつの間にか現在に至る……という感じですね。音楽活動では提供していただいた曲を歌ったり、役者のお仕事や、MVでダンスを踊ったり。いろんな挑戦をさせていただきました。そのぶん、自分に自信がなくなることも多かったです。

でも、ライブをするたびにファンの方からたくさんエネルギーをもらって、それが大きな自信に繋がっていきました。ライブをしていると、皆さんと感情が一致する瞬間があります。担当させていただいているテーマ曲やそのアニメ作品自体が好きだという気持ち、みんなのことが大好きだという気持ち。それを皆さんと共有できたとき、自分のことや自分の歌にもっと自信を持っていいんだって感じます。まだデビューして1年ですけど、改めて数え切れない人に支えられてここまできたのだと感謝でいっぱいです。

――アニソンと出会ったことで変わったことはありますか?

安月名 先ほども少しお話しさせていただきましたが、シンガーソングライターとして弾き語りの活動していたときは、自分の気持ちを歌にすることが多かったです。でも、アニソンを歌うようになり、物語をイメージしたり、どこかキャラクターを演じるように歌ったりすることが増えてきて、さらに歌うことが楽しいなと思うようになりました。

自分の気持ちを表現することも大事だけれど、聴いてくださる方、アニメが好きな方の気持ちに応えることも大事だと気付いたのも、アニソンを歌うようになってからですね。

――今後、どんなアーティストを目指していきたいですか?

安月名 アニソン界の女優さんになりたいです! エンターテインメントにこだわっていきたいので、「アニソン」と「エンターテインメント」を掛けて「アニソンテイナー」みたいなジャンルを作りたい、なんて野望があります(笑)。

メジャーデビューをしてから、いろんなアニメ作品のOPテーマやEDテーマをよく聴くようになりました。アニソンの素晴らしさを改めて知ったので、私もアニソンとアニメ作品をもっと多くの人に楽しんでもらえるよう頑張っていきたいです!

【プロフィール】

安月名莉子(あづな・りこ)。2月3日生まれ。 幼少よりミュージカルやTVへの出演を通し、役者としての表現を学ぶ。 大学進学と同時に自身の思いを形に残すためシンガーソングライターとしての活動を開始。2018年10月放送TVアニメ「やがて君になる」のOPテーマ 「君にふれて」でメジャーデビュー。同時にOVA「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」の挿入歌「Memories」の歌唱に抜擢される。2019年にはTVアニメ「ブギーポップは笑わない」EDテーマ「Whiteout」のMusic Videoではジャズダンスで培ったダンスも披露。卓越したギター演奏と寄り添う声で、こころを歌い上げる。

【取材・文:岩倉大輔】

■TVアニメ「彼方のアストラ」EDテーマシングル

「Glow at the Velocity of Light」安月名莉子

発売:2019年8月21日

価格:税別1200円

ZMCZ-13182

<収録内容>

Glow at the Velocity of Light(TVアニメ「彼方のアストラ」EDテーマ)

作詞:タナカ零 作曲:ナスカ 編曲:the Third

Glow at the Velocity of Light (instrumental)

タイトル未定 (instrumental)

発売・販売:株式会社KADOKAWA

リンク:「安月名莉子」オフィシャルサイト

    公式Twitter・@azuna_riko