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「蜘蛛ですが、なにか?」×「転生したらスライムだった件」コラボレーション対談! 「私」(愛称・蜘蛛子)役・悠木碧×リムル=テンペスト役・岡咲美保

2021年01月11日 12:00配信
「蜘蛛ですが、なにか?」×「転生したらスライムだった件」のコラボレーション対談が実現!
「蜘蛛ですが、なにか?」×「転生したらスライムだった件」のコラボレーション対談が実現!(C)馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会  (C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会


1月放送のテレビアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」と「転生したらスライムだった件」が奇跡のコラボレーション! 2020年12月19日に配信された「奇跡の異世界転生コラボ特番」の一環として、「私」(愛称・蜘蛛子)役・悠木碧さんとリムル=テンペスト役・岡咲美保さんの対談が実現しました。

モンスター(魔物)に転生した二人ですが、似ているところもあれば、全然違うところもあるようで……。悠木さんと岡咲さんに、二人の共通点や相違点、そして作品の見どころなどを徹底的に語っていただきました。

二人の共通の悩み……「転生者」はセリフが多い!?


――お互いにそれぞれの作品に触れるのは本日が初だと伺いました。簡単に演じているキャラクターを紹介していただけますでしょうか。まずは悠木さん、お願いします。

悠木 蜘蛛子は、教室が爆発したら蜘蛛に転生していたという悲しい境遇の女の子です。転生した蜘蛛もこの世界の最弱の魔物。最初は悲観することもありながら、持ち前のポジティブさと楽観的な性格で大変たくましく生きていきます。頭の回転が速いところや冷静なところなど、たくさんある魅力の中でも特に重要だと思うのが、いい意味で利己的なところ。自分のために、自分の幸福を追い求めるところが魔物の姿にマッチしていますし、生き抜きたいという意志にも繋がっているなと感じます。

悠木碧さん
悠木碧さん


岡咲 実は対談の前に、「蜘蛛ですが、なにか?」の第1話を見させていただいたのですが、蜘蛛子の明るく前向きなところが魅力的だなと思ったのと、とにかく悠木さんのセリフ量にびっくりしました!

岡咲美保さん
岡咲美保さん


悠木 エグいですよね!? 「転生者」特有のセリフ量というか(笑)。

岡咲 わかります! リムルもそうですけど、「転生者」はモノローグの量が多いイメージです。

悠木 「転生あるある」ですね。私も何度か転生したことがあるんですけど……もちろんキャラクターとして、ですよ(笑)。その中でも蜘蛛子は、他と比較にならないくらいセリフ量が多いキャラクターです。

岡咲 自分にノリツッコミを入れるところとか、面白いなぁと思うと同時に悠木さんのお芝居がすごいって感動しました。

悠木 ありがとうございます!

――では、岡咲さん演じるリムルの紹介もお願いできますか。

岡咲 リムルはスライムに転生したのちに、シズさんというキャラクターに出会ったことで人の姿にも変われるようになりました。姿を切り替えられるところがずるいなぁと思いつつ(笑)、どちらの姿もかわいくて、演じ分けも楽しいなと思いながらアフレコしています。性格的には、とにかく器が大きいキャラクターです。敵対するキャラクターも出てくるんですが、その境遇を受け入れて仲間にすることもあって。人情味のあるところに周りも惹かれているのかなと思います。盟主になるべくしてなったような人柄ですね。

悠木 私も「転生したらスライムだった件」の第25話を見させていただいたんです。その1話だけでも、みんなに好かれていることがわかってちょっと羨ましいって思いました。ぜひ、蜘蛛子もテンペスト(ジュラ・テンペスト連邦国)に入れていただきたい!

岡咲 是非!魔物に優しい国ですよ。

悠木 こっちは洞窟で魔物と殺し合いをしてるのに!(笑) 魔物といったら口の聞けない子ばかりで、もう餌しかいないから……。

岡咲 あははは(笑)。

悠木 あとは常に飄々としているところがいいですよね。みんなが必死に戦っていてもまったく動じないですし、大物感がありました。強者ゆえの余裕があるなと。

岡咲 確かに、一歩引いて物事を俯瞰で見られるのは、リムルの強さだなと思います。

――では、そんな二人の共通点や相違点も探っていければなと思います。まずは蜘蛛子もリムルも「転生者」ですが、もともとの人物は大きく違います。

岡咲 リムルはもともと37歳のサラリーマンなんです。

悠木 蜘蛛子は女子高生だから、20歳前後違うんですね。

岡咲 おじさんなので、かわいい女の子が出てくるとすぐうはうはしちゃって。

悠木 そういえばおっぱいを乗せられてましたね(笑)。

岡咲 そうなんです。スライムであることを利用して、よく女性キャラの膝の上に座っています。アフレコのときは、そういう男心を音響監督さんに教えていただいて。「もっと喜ばなきゃダメだよ」ってディレクションを受けることがありました(笑)。

――岡咲さんは、演じ方でも「37歳の男性」を意識されているんですか。

岡咲 はい。やっぱりものの見方が大人なんですよね。蜘蛛子さんのような「この世界でなんとしてでも生きてやる!」みたいな必死さはないですし、敵が現れても「絶対勝つぞ!」よりも「まぁやってみるか」という姿勢なんです。転生していろいろスキルを手に入れ、気づけば王になっていたという境遇や、37年間生きてきての必死にならない生き方、達観があるので、その大人っぽさは意識しながら演じるようにしています。

悠木 37年間生きてきたということは、公共料金とか年金とか公的な手続きができる大人でしょうし、世の中の酸いも甘いも経験していると思うので、きっと「差し引き」できるんだろうなと思いました。「人生ってだいたいこんな感じだよね」というメドがついているから、そういう構え方ができる。逆に、蜘蛛子は自分で税金を払っていなかったでしょうし、人生におけるメドのつけ方もわかっていないはず。それじゃ息切れしちゃうよというペース配分なので、まだまだ若いなと感じました。でも、彼女ぐらい必死じゃないとこの世界では生きていけないんだろうなとも思います。

――また、現状だとリムルは仲間に囲まれ、蜘蛛子はぼっちという違いがありますね。

悠木 第25話で仲間に「次はこちらを!」って着せ替え人形にされるところなんて、仲良しでいいなぁって思いました。蜘蛛子なんてずっと一人だし、ずっと洞窟だし、想像の中でしかお洋服を着られませんから。

岡咲 すごく人たらしなんですけど、実は前世では彼女がずっといなかったんですよ。

悠木 いい人で終わっちゃうタイプなのかな? 好きな人に恋愛相談をされちゃうようなタイプ。

岡咲 あぁ~! ちょっとかわいそうな感じの……。スパイスが足りなかったのかも。

悠木 優しいし、頭も良さそうだから、すごく的確なアドバイスをしちゃって、そこがうまくいっちゃうみたいなタイプなんじゃない?

岡咲 それで37年間、独り身だったのか……。でも、そう考えると転生した世界はリムルに合っているなって思いました。力さえあれば評価してもらえる世界ですし、強い上に愛情深いリムルにとっては相思相愛になれる世界。元の世界では損な役回りが多かったそうなので、仲間と楽しく生きられるという意味では転生もありだったのかなと思います。

――蜘蛛子はずっと一人ということで、アフレコも一人でされているそうですね。

悠木 すごく寂しいです! でも、第2弾キービジュアルに四体に分裂した蜘蛛子がいるんですが、実はこれ、全部私が演じていて。

岡咲 そうなんですか!

悠木 私一人なんですけど、掛け合いができるようになってちょっとほっとしています(笑)。

岡咲 でも、セリフ量がすごそうですね……。

悠木 四体になってからてんやわんや度合いがさらに増しました。

――そして、もう一つ大きな共通点と相違点はどちらも龍(竜)が登場するところですね。

悠木 ウチの地龍はヤバいですよ。ヴェルドラさんと違って、全然トークとかしてくれません。

岡咲 言葉が通じないんですね。しかも、この画がめちゃくちゃ怖いです!(第1弾ティザービジュアルを見ながら)

悠木 しかも本当に強い! 今後、この地龍が蜘蛛子を脅かしてきます。でも、友達になるって方法があったかぁ~。

岡咲 どうでしょう。リムルでも友達になれるかどうか……。

悠木 でもリムルさんの場合、強いから。うまく対応できそう。

――一方のヴェルドラはリムルの相棒のような存在なんですよね。

岡咲 そうなんです。見た目が怖いので最初はリムルも失神しそうになるんですが、喋るとかわいいキャラクターで。しかもツンデレ!

悠木 すてき!

岡咲 リムルが友達になるかどうかを迫ったら、「考えてやってもいいんだからね!」なんて言って友達になっちゃうんです。

悠木 いいなぁ。あの、ちょっと変な話なんですが、私、「異種族萌え」があるんです。人型のキャラクターはもちろん、モンスターのような存在にもけっこうキュンとくるタイプで……。それで、似たような友達と喋ったときに、ヴェルドラさんがすごくかわいいと聞いて。

岡咲 そうなんですか! 確かにヴェルドラは人気キャラクターです。

悠木 ドラゴンが好きな人たちがみんなかわいいと言っていたので、画だけは見せてもらったことがあるんです。そのときはリムルさんもスライム状態で、「ああ、いい異種族萌えだな」と思いました。

境遇は違えど「転生者」同士、絶対に仲良くなれる!


――いろいろな類似点、相違点がありましたが、どうでしょうか。この二人は仲良くできそうですか。

悠木 普通に仲良くできると思います。なんと言ってもお互いに喋れて、意思疎通ができるので。

岡咲 それにお互い転生者のよしみがありますし、リムルは元人間の転生者というだけで一気に好きになりそうな気がします。

悠木 蜘蛛子もお腹さえ空いていなければ……。いや、強さ的に勝てないってわかるかな。勝てないものにはケンカを売らないはずだから、きっと大丈夫だと思います。うっかりテンペストの仲間を食べてしまったらごめんなさい!

岡咲 いやいや、それはダメです!(笑) リムルは仲間思いなので、食べないようにしてください。おいしいものを振る舞いますから!

悠木 食べ物があれば大丈夫かも。

岡咲 よかった……。でも、こうしてお話しさせていただいて、実際にリムルと蜘蛛子さんが喋っているところを見てみたいなって思いました。

悠木 ミニアニメとかで見たい!

岡咲 いいですね! 原作ではコラボをされたこともあるそうですし(「モンスター転生フェア」と「蜘蛛ですが、なにか?」原作・馬場翁先生の書き下ろしのショートストーリー)、ぜひアニメでもよろしくお願いします!

――ではせっかくですので、お互いに聞いてみたいことなどはありますか。

岡咲 悠木さんのお芝居を聞いて、蜘蛛子さんとしても成立しているし、そのまま人型の女子高生として出てきてもちゃんと成立するラインのお芝居になっているなと思ったんです。これはどういうふうにお芝居を組み立てられたんですか?

悠木 本当に正直な話をしてしまうと、オーディションの段階でとにかくたくさん喋ることが予想できたので、無理のある声にすると終わるなと思ったんです(笑)。例えば、甲高い声でずっと喋るのは無理ですよね? そうやって無理なものを排除していった結果です。あとは、低いテンションから高いテンションまで幅を持たせてお芝居ができるキャラクターだと思ったので、どちらにも振れるニュートラルな声を選びました。

岡咲 勉強になります! でも、たくさん喋ることを予想されていたんですね。

悠木 タイトルに「転生」って書いてある作品は気をつけたほうがいいですよ。すごく喋ることになるから(笑)。

岡咲 あははは、確かに! ちょっと学びました(笑)。

――悠木さんから聞きたいことはありますか。

悠木 リムルさんって無性ですよね。無性ゆえのこだわりみたいなものはありますか?

岡咲 中性的な声になると思ったので、まずはその声をどう出すかを考えました。とはいえ、私は性別も声も女性ですし、かなり男の子に寄せてしまうぐらいでちょうどいいのかなと思ったんです。それで、声を録音しては聴いてを繰り返して、無性のリムルを探っていきました。もともと私の声はそこまでかわいらしい感じでもなく(笑)、どちらかというと地声はハスキーなので、意外と出しやすいところが見つけられて。結果的に自然に演じられています。

――ありがとうございます。では最後に、それぞれの作品の見どころを聞かせていただけますでしょうか。

岡咲 第1期はスライムに転生して、人型になって、仲間ができて、いい国ができたという、平和な雰囲気で終わりましたが、第2期はすごい敵がどんどん出てきて、リムルも選択を迫られる場面が出てきます。とんとん拍子に進んできたリムルが、仲間のためにどう動いていくのか。演じていても勇ましさが増していると感じているので、リムルの新たな表情を楽しみにしていてください。

悠木 蜘蛛子パートは「力こそ正義」を体現するようなところがあるので、見ていてスカッとすると思います。どんどん強い敵が出てきては蜘蛛子が成長し、さらに強い敵が出てきて、蜘蛛子が進化していく。その模様がとても面白いですし、蜘蛛子のポジティブなところは眺めているだけでハッピーになれると思うので、「蜘蛛ですが、なにか?」を見てその日を終えるといいんじゃないかなと思います!

【取材・文:岩倉大輔】