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Lantisレーベルで再始動! 藍井エイルインタビュー 「“ロック歌い”も解禁しました」

Welcome Back! 数々のアニメ主題歌を歌い、国内外のファンから支持を集めてきたアーティスト、藍井エイルさんが動き出します! Lantisレーベルより新曲「MONSTER」をリリースすることが決定しました。
「MONSTER」は、2026年4月スタートのTVアニメ「ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編 1学期」のオープニングテーマ。2011年にリリースしたデビューシングル「MEMORIA」から15年目となる今年。新曲とこれからの活動について語っていただきました。



完成度が上がったライブツアー

――お久しぶりです! 藍井エイルさんに「ニュータイプ」として取材をするのは5、6年ぶりということになりそうです。現在はライブツアー中。海外でライブを行なうなど活発に活動を広げられていらっしゃいますね。
藍井 2025年3月1日から「BLUE FLAiR」というツアーを行なっていて国内のみならず、広州、上海、香港、台北などアジアを回ってきたのですが、ライブを重ねる度にどんどん完成度が上がってきて。2026年2月23日に恵比寿ガーデンホールにて、「BLUE FLAiR FINAL」が開催されるんですが、そこに向けてさらに完成度が高めていくことができるなと思っています。

――完成度が上がっている。具体的にはどんな変化があるのでしょうか。
藍井 たとえば、初めての試みとしてバンドメンバーはライブごとに変わっていて、いろいろな方と組んでみながらツアーを回っていたんです。ライブをいっしょにするとお互いの相性や動きがわかってくる。そうやって相性のいいバンドメンバーと出会うことでも、完成度が上がっているなと思いますね。

――新しい出会いということで言えば、今回のニューシングルもまた新たな出会いになりそうです。新曲「MONSTER」は、TVアニメ「ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編 1学期」のオープニングテーマです!
藍井 久しぶりのタイアップ曲なので緊張しました。最近はインディーズとして活動をしていたので、こういう機会に巡り合わせてくれたスタッフの皆さんに感謝しています。

――タイアップ曲はしばらくぶりですね。
藍井 大きなケガをしてしまって、しっかりと休んでいたので。4年くらいは間が空いたかと思います。

――休養から復帰して、やはりブランクを感じるような瞬間もありましたか?
藍井 歌っていない期間があると、やはりうまくは歌えなくなってしまいます。復帰したばかりのころのライブでは、うまく歌えないことが気になっていました。でも、ツアーをして、ライブをすればするほど、コツがつかめてきたというか。耳の聴こえ方も変わってきたのですが、イヤモニを変えて。新しい器材とともに新しい気持ちで向かうタイミングなのかなと思っています。

新たな視点での作詞した「よう実」オープニングテーマ



――ぜひ、新曲「MONSTER」についてお聞かせください。TVアニメ「ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編 1学期」に向けて楽曲をつくるうえで意識したことは?
藍井 まず作品を最初に見たときに、主人公が誰かわからないくらい無個性に見えて、この主人公に何ができるんだろうという違和感があったんです。でも実際に見つづけていると、実は万能ですごいキャラクターだということがわかってきた。それでバケモノ……「MONSTER」というタイトルにしたんです。

――この曲では作詞を藍井さんご自身が担当されています。作詞をするうえで意識したことは?
藍井 これまでZAQさんがつくってきたオープニング主題歌を参考にさせていただきました。ZAQさんの主題歌は主人公の視点であることが多かったので、今回はあえてそれを逆にしてみようかなと思ったんです。周りの人たちから見た主人公、という意味にしたら新鮮な感じで楽しめるかなと思って。Dメロの歌詞だけ主人公の心の中が見えるんですが、それ以外は怪物である主人公を、まわりの人たちがどう見ているのかといった考え方で歌詞を書きました。主人公は万能なので「あいつには気を付けろ」という声が周囲から聞こえるようになってくる。そういう感じを俯瞰して書いてみました。まだ一部しか公開されていないのですが、フルサイズが公開されたらぜひそういう点も含めて聴いてもらえたらうれしいです。

――おもしろい視点ですね。こういうアプローチで歌詞を書いた経験はあるんですか?
藍井 今までは私も主人公に寄り添った歌詞を書くことが多かったんです。周りの人の視点で歌詞を書いたのは、初めてでした。私自身が「よう実」を見ているときに感じていることを、そのまま書いているような感覚もあって。きっと視聴者の皆さんも共感してもらえるんじゃないかなって。書いていてすごく楽しかったです。

――楽曲は、藍井エイルらしいハードな楽曲ですね。レコーディングはどうでしたか?
藍井 今回「激し目に」というディレクションが多かったんです。レコーディングのときは声が枯れましたね。しばらく封印していた「ロック歌い」を解禁しました。

――ロック解禁!
藍井 実は発声障害になってしまったのは「ロック歌い」がきっかけだったんです。ポリープが3つできてしまって、それを手術で取ることになって。それから「ロック歌い」をしていなかったんです。今後の目標として、”EIR MODE ROCK”を体現していきたいと思っています。久々に「ロック歌い」をやってみて、こんなに喉に負担をかけるんだと、改めて思って。必死になって歌いました。でも、充実したレコーディングでしたね。

――「MONSTER」をライブでも歌うときは、ハードなパフォーマンスになりそうですね。
藍井 ライブとレコーディングでは私の中で切り替えているんですね。レコーディングは演技で、ライブは素の自分。どちらも同じ熱量を注いでいるんですが、伝え方がちょっとだけ違うんです。

――演技の自分と素の自分、おもしろいですね。それは歌にどう違いが出てくるんでしょうか?
藍井 演技のときは「藍井エイル」ならこう歌うだろうなって考えるんです。客観的に自分を見ながら歌うというか。

――レコーディングのときは藍井エイルらしさを意識する……つまり、自分が最初のリスナーとして客観的になるってことなのかもしれませんね。
藍井 「MONSTER」は楽曲も、自分がこれまで歌ってきたロックとは違っていて、これまでの「ロック歌い」はハイトーンだったんですけど、今回は高音じゃなくて、わりと「冷めた」雰囲気になっていて、サビだけが「ロック歌い」になっていて。これまでと変わらないテンション感のまま、新しい楽曲になっている、歌いやすかったですね。

――封印解禁でありながら、これまでとは違う「ロック歌い」になっているということですね。
藍井 これまでは「ロック歌い」をしていると喉が締まってむせちゃうことがあったんです。でも、今回はそうならないように、自分の身体の仕組みを知ることで、「ロック歌い」が整いました。

――シンガーとして、アーティストとして進化されているんですね。
藍井 実は私自身も新しいことに挑戦したかったので、「MONSTER」のレコーディングのときに、がなり声で歌ってみたんです。残念ながらディレクターさんに「いらない」と言われて楽曲には入っていないんですが……いろいろな歌い方を身に身に付けたいと思っているんです。

――貪欲!
藍井 私がやるとどうしても味が濃くなりすぎる感じがあって。ディレクターさんにうまくまろやかなロックにしてもらったのが、今回の「MONSTER」です。

いつか自由度の高い状態で日本武道館のステージに立ちたい

――さて、今回の「MONSTER」を皮切りに、また新たなアーティスト活動が始まります。今後やってみたいことや目標はありますか?
藍井 今お話をしたように、表現力豊かな歌い方をもっと探る努力は引き続き欠かさないようにしていきたいです。いろんな人の音楽を聴いて、いいと思ったところを取り入れて、自分の歌い方の幅を広げていくということに挑戦していきたいですね。あと、私……日本武道館でライブを4回したことがあるんですが、ほとんどがバタバタ武道館だったんです。

――バタバタ武道館!?
藍井 一度目は夢がかなった日本武道館(2015年11月2日「Eir Aoi Special Live 2015 ~WORLD OF BLUE~」)、二度目と三度目は活動休止前の2Days(2016年11月4日、5日「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 ~LAST BLUE~」)、四度目は活動再開のタイミング(2016年11月4日、5日「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 ~LAST BLUE~」)。必ず何かが引っ提げられていて。「何も引っ提げていない」状態で日本武道館をやってみたいんですよね。

――何も引っ提げていなければ、自由度が高いライブができるかもしれませんね。
藍井 そうですね。自由にできるし、何よりも自信につながるでしょうね。私は何かを引っ提げないと日本武道館でライブができないのかなっていう不安感があって(笑)。何もなく、淡々と日本武道館ライブができる人がうらやましく感じます。特別じゃない日本武道館公演を3年以内に行なうことが、今の目標です。

――肩ひじ張らず、ナチュラルにできるライブをめざしているんですね。
藍井 そうですね。昔、日本武道館ライブをするときは自分に無敵感があったんです。自分が中心に世界が回っていると思っていましたから(笑)。無敵感があるからこそ、何かを背負ったライブも積極的にやれたんですけど、今はあの無敵感がないのでライブもすごく緊張するし、怖いんです。本来の自分は臆病で不安が強くて、ビビリで心配事が多いタイプなんですね。自分自身としっかり向かい合って、メンタルを鍛えていって、自分は最強だと思えるライブをどんどんやっていきたいと思っています。

【取材・文:志田英邦】

■藍井エイル「MONSTER」
発売日:2026年4月22日(水)
発売元:バンダイナムコミュージックライブ
価格:Type-A盤 2750円(税込)/Type-B盤 1980円(税込)/Type-C盤 1980円(税込)

リンク:藍井エイル公式サイト
    藍井エイル公式X(Twitter)・@eir_ruru2

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