活動歴14年を迎える声優とアイドルのハイブリッドユニット・i☆Risのメンバーであり、声優や俳優としての活動はもちろんのこと、YouTuberとしてもユニークな存在感を発揮している茜屋日海夏さん。彼女のソロアーティスト「Himika Akaneya」としての3枚目のシングル「予感の途中 Prod. ☆Taku Takahashi (m-flo)」が好評発売中です。
TVアニメ『MFゴースト 3rd Season』のエンディング・テーマとして使用されている表題曲と、本人作詞のカップリング曲「My Days」に込めた思い、そしてソロアーティストとしての現在地を、じっくりと語っていただきました!
本格的にエイベックスのアーティストになれた(笑)
――『MFゴースト 3rd Season』のエンディング・テーマ「予感の途中」を初めて聴いたときの感想から、まずうかがわせてください。
茜屋 本当に純粋にいちファンとして「めっちゃいい曲だな」とまず感じましたし、「歌いたい、これは」と思いました。これまでに『MFゴースト』のエンディング・テーマとして歌わせていただいてきた2曲(「Stereo Sunset (Prod. AmPm)」「Side U (Prod. AmPm)」)は、AmPmさんならではのシティポップ・サウンドで、夕暮れ時のようなイメージがあったんです。それが今回、初めてm-floの☆Taku Takahashiさんとごいっしょさせていただいて、情景が一気に夜の時間帯になりました。よりディープなサウンドで、テンポもダンスミュージックっぽさがあって、すごくおしゃれだなと。ちなみにMVで軽く踊ってみたりもしていますけど、あれは実は当初は予定に入っていなくて、撮影の直前にダンサーさんたちにも協力していただいて、急遽入れた要素なんです。
――それで即対応できるのは、さすがですね。
茜屋 ありがとうございます(笑)。でも、監督にはっきりとした意向があって、指針をちゃんと示してくださったからです。あくまで私は、監督の世界にどっぷり浸っていればよかっただけなんですよ。
――曲の話に戻ると、歌詞についてはどうでしたか。
茜屋 私は少女マンガが大好きなので、全部「わかる、わかる」って、ニヤニヤしながら読ませていただきました。いただいた瞬間から、「どうやって歌おうかな?」と、ワクワクしながら考えてしまうような、そんな歌詞でしたね。
――特に共感したフレーズはあります?
茜屋 多過ぎて悩むなぁ……どのフレーズもリアルに日常の情景が浮かんでくるような歌詞で……でも、特に好きなのは、最後の「予感に名前が付く日まで」のところですかね。これだけ相手のことを考えて、ずっと思ってしまっているのは、もうそれは、そういうことだろう……と、わかっている、ほとんど言ってるような気もするんだけど、あえてそれに名前をまだつけない。このじれったい気持ち、たった一瞬かもしれない時間を広げて、歌詞にしているのがすてきだなと思いました。
――☆Taku Takahashiさんとの初コラボによって、アーティストとして新たに引き出されたと感じていることはありますか?
茜屋 ☆Takuさんって、私が活動を始めるずっと前から、エイベックスで活躍されている方じゃないですか。それもあって、「いよいよ私も、本格的にエイベックスのアーティストになれたな」みたいな感覚がありました(笑)。
――あはは(笑)。
茜屋 「予感の”途中”」どころか、この曲でたどり着いてしまいましたね、そこに(笑)。
――「予感の途中」はファルセットの使い方が、茜屋さんのこれまでの曲では聞いたことがない雰囲気で、印象的だなと思いまして。
茜屋 そこはまさに、レコーディングで意識的にやったところです。聴いてくださる方との距離が、今までよりもぐっと近くなったイメージをこの曲に対してもっていたので、本当に隣にいてしゃべっているような親近感を意識して、あえて普通に地声で出るところをファルセットにしてみたり、ささやき成分を意識して歌いました。
「自分のできる範疇で届けられるもの」を歌詞で表現
――カップリング曲の「My Days」についてもうかがわせてください。こちらはhimi名義で作詞も担当されています。
茜屋 これまでのシングルのカップリング曲では、私の描きたい強い女性像を基軸にして歌詞を書いてきたんですけど、今回は「ライブの最後にみんなで手拍子をしたりして、楽しい空気で終われる曲があったらいいよね」という発想がきっかけになっています。ライブに来てくれたみんなの、明日からの生活を励ます……みたいな。そんなエールみたいな内容にしようと思って書いたんですけど……苦労しました(笑)。
――完成した歌詞は、今おっしゃったような明るい側面もありますけど、茜屋さんらしい少し内省的な雰囲気も感じられます。
茜屋 まさにそこで悩んでしまったんです。ただ明るいものは書けないなって。それで途中で、「やっぱり自分のできる範疇で届けられるものを書こう」と思い直して、今の歌詞を書きました。完璧な私を届けるのではなく、人生において経験してきたもののなかから、みんなを励ませるような要素があったら、それを届けたい……そんな気持ちで書き上げたんです。
――それだけの思いを込めただけに、ライブで大事な曲になりそうですね。ソロアーティストとしてここからさらに飛躍を遂げていこうとされている印象を受けますが、今、ソロでの活動では、どんなビジョンを思い描いておられるのでしょう?
茜屋 今回はカップリングの作詞だけでしたが、より自分の表現したいものを活動のなかで出していきたいです。それから、世界中の方に私の楽曲を聴いていただけるようにもなりたいです。実は、ソロでの活動名義を英字表記にしたのも、それが理由のひとつなんです。日本の皆さんに聴いてもらいたいのはもちろんなのですが、海外の方にももっと届けていきたい。先日、初めてタイでイベントをやらせていただいたんですけど、「ほほ笑みの国」という言葉のとおり、日本のファンの方とはまた違った雰囲気の笑顔を見ることができて、とても心が温かくなったんです。「生きててよかった」って思えるくらい。そういう形で、いろいろな土地で、現地の皆さんの前で歌えるようになっていきたいですね。
プロフィール
●あかねや・ひみか/7月16日生まれ。声優としての主な出演作は、「プリパラ」シリーズ(真中らぁら)、「Dance with Devils」(立華リツカ)など。また、舞台「ワールドトリガー the Stage」などで俳優としても活躍中
【取材・文:前田久】
■Himika Akaneya「予感の途中 Prod.☆Taku Takahashi(m-flo)」
発売中
発売元:DIVEIIentertainment
価格:CD+Blu-ray 2750円(税込)/CD 1980円(税込)
リンク:i☆Ris OFFICIAL WEB SITE
「予感の途中 Prod.☆Taku Takahashi(m-flo)」各配信サイトリンク