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4月5日(月)より、いよいよ放送開始となるTVアニメ「フルーツバスケット」The Final。放送に先駆け、第1話の先行上映生配信イベントが3月13日(土)に開催されました。イベントには本田透役・石見舞菜香さん、草摩由希役・島﨑信長さん、草摩夾役・内田雄馬さんがご出演! 生アフレコの披露とともに、今後の見どころや、アフレコ現場の思い出などをたっぷり語ってくれました。
特別編集版としてひと足早くお披露目された第1話は、衝撃的な展開を迎えた2nd season最終話の直後から描かれています。草摩紅野(CV:梅原裕一郎)から語られた「草摩家の最大の秘密」。草摩家の当主である草摩慊人が女性だったと知り、透は言葉を失い……?
さらにThe Finalでは、第1話から慊人の両親が登場することも明らかに。慊人の母・楝(れん)を折笠愛さん、草摩家の前当主で慊人の父・晶(あきら)を石田彰さんが演じられることも発表され、配信を見ていたファンから大きな反響が寄せられました。
上映後のトークコーナーでは、The Finalの台本を読んだときの感想や見どころ、アフレコ現場の裏話などが語られました。The Finalのアフレコ時には感染症予防対策のため、一度にブースに入れる人数を制限するなど、これまでとは収録形態が大きく変わったといいます。島﨑さんによれば「2nd seasonまでは親戚が集まったような、にぎやかな空気のなかで、みんなでわいわいと収録していたけれど、今回はそのシーンに出ているキャストだけが集まって録っていく」というスタイルだったそう。
石見さんはアフレコ最終日に手紙を書き置きしたといい、「収録後に紅葉役の潘めぐみさんがくださったLINEのメッセージを見て、やっぱり会いたかったな、現場の周辺に残ればよかったなと思って……」と振り返る一方、「これまでのシリーズでキャストの皆さんと空気を共有できていたからこそ、The Finalで別々に収録することになっても気持ちをひとつにできたんじゃないかなと思います」と確かな手応えを感じた様子。そんな石見さんの言葉に、島﨑さん、内田さんも大きくうなずいていました。
続いては、お待ちかねの生アフレコのコーナーへ。2nd season第2話のそうめんを食べるシーンをはじめ、視聴者からの投票で選ばれたシーンを含む、計4シーンが披露されました。2nd season第5話では、お化け屋敷を訪れた由希と夾が声を重ねる場面があり、島﨑さんと内田さんによる息ぴったりのお芝居で届けられました。反発しあう役柄ということもあってか1st seasonではご本人たちも驚くほど声がそろわなかったそうですが、「2ndになってから息がバッチリ合うようになったんですよ。それだけ濃い、いい時間を過ごしているってことですよね」とうれしそうに語る内田さんに、島﨑さんも「完璧だったね!」と笑顔で応えていました。
イベントの最後には、それぞれが改めて作品への思いを視聴者に届けました。内田さんは「今まで積み重なったものが結末に向かう、集大成となるシーズンです。ぜひとも物語を見届けていただき、そしてこの世界で生きる彼らに思いをはせてもらえたらと思います。最後の最後まで、お見逃しなく!」とメッセージを寄せ、島﨑さんも「第1話をご覧いただいてわかるとおり、The Finalはなかなか重い展開も待っています。ですが、アフレコを終えた今の僕たちがこんなにもあたたかく楽しい気持ちで『フルバ』という作品を思っているように、皆さんも最後まで見ていただければきっと幸せな気持ちになれるんじゃないかと確信しています」とコメント。
石見さんは「収録が終わっても、こうして皆さんと集まれる空間が愛おしくて、今もちょっと泣きそうなんですけど……」と目を潤ませながら、「私自身、『フルーツバスケット』に出会えてよかったなと思っています」と噛み締めるように語りはじめました。そして「私もキャストの皆さんも、ファンの方に透たちの思いが届くように魂を込めて演じていますし、スタッフさんも本当に気合を入れてつくってくださっています。この先、つらい展開も待ち受けていますが、キャラクターひとりひとりの行く末を見守ってください」と呼びかけ、生配信イベントは幕を閉じました。
【取材・文:藤谷燈子】