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声優アイドルユニット・i☆Ris14枚目のシングルとして3月8日(水)に発売される「Shining Star」。本作の表題曲は、彼女たちの名を一気に広めたテレビアニメ「プリパラ」3rdシーズン第4クールのオープニングを飾る楽曲として、すでに1月からオンエア中。今回はそんな「Shining Star」の話を中心に、これまでの「プリパラ」楽曲、そして4月から始まるツアーについてメンバーに語ってもらいました。
――新曲「Shining Star」はどんな楽曲ですか?
茜屋日海夏:初めて聴いた時は、「プリパラ」3rdシーズンが3月でひと区切りするためか、今までの「プリパラ」曲と違って少し寂しい響きをしていて。昨年の武道館ライブを経て、少し成長した私たちだからこそ歌える曲なのかな、というのが第一印象でした。4月から始まる「アイドルタイムプリパラ」では新しいキャラクターも出てきますし、私たちが築いてきた「プリパラ」を次の世代に引き継ごうという思いも込めて歌わせてもらいました。
若井友希:i☆Risとしては武道館ライブ後に出す最初のシングルのためか、「さらに上に駆け上っていこう」とも捉えられる歌詞だと思います。「仲間を大切に」という意味合いの歌詞も多く、私はi☆Risのことだと感じました。
――ダンスやMVの見どころは?
山北早紀:メンバーみんな同じだと思いますけど、ダンスの見どころは今までの歴代「プリパラ」曲の振り付けを順番でやっている間奏ですね。「プリパラ」でらぁらがみれぃやそふぃと出会って、ドレパドレッシングパフェと出会って、今に至るまでを表現しているんです。「プリパラ」ファンにはたまらないですよ。
芹澤優:MVは「Goin'on」と同じくストーリー仕立てで、マンガ家さんのお話です。今回は感動しちゃうようなストーリーなんですけど、面白い部分もあって。
若井:i☆Risメンバーがマンガ家や編集者を演じていて、普段は見られないような一面も見られるんです。
澁谷梓希:私はちょっとレアなキャラを演じています。MVをフルで観ないと、どの辺りがレアかわからないので、ぜひご覧ください。
――カップリングはどんな曲でしょうか?
澁谷:懐かしい感じがするかな。私達が思う“懐かしい”じゃなくて、お母さんたちが聴いていたような曲なんだろうなという印象です。
茜屋:私も「昭和っぽい」って感じた。
若井:サウンドはEDM的な要素もあって今どきっぽいけど、メロディーは昔っぽい。i☆Risにとっては新しい感じですね。
――新衣装は澁谷さんが大きく関わられたそうですが、コンセプトは?
澁谷:「プリパラ」がひと区切りだし、発売時期がまさにシーズンということで、自分の中では卒業をテーマにしました。卒業とともに制服って着なくなるけど、とても誇らしいものなので、生地や色を制服と同じにして。あとはメンバーごとにディテールを変えました。ファンもかわいいと言ってくれて嬉しいです。
久保田未夢:i☆Risのこれまでの衣装は白と黒が多かったから、紺色って珍しいよね。
澁谷:あと、後ろに付いているリボンは「プリパラ」をイメージしていたり、清潔感もあり……と、いろいろな工夫を詰め込んでいます。
――今後、どんな衣装を着てみたいですか?
茜屋:私は、ずっちゃんみたいなパンツスタイルがいいですね。スキニーみたいなピチッとした感じで、かっこよく見せたいです。さきさまは足を綺麗に見せたい派だよねー。
山北:そうそう。私が着たいのはへそ出しルック、って今時は言わないか(笑)。モーニング娘。とか見てきた世代にとっては、アイドルと言えばおへそを出しているイメージなんですよ。i☆Risは、これまで絶対におへそを出していないんですよ。でも、ずっちゃんがプロデュースするようになったら自由が効くのかなって。
――ちなみにへそ出しOKの方は?
山北&澁谷&茜屋:(挙手)
久保田:早めに教えてくれれば、ウェストを引き締めるよう頑張ります。
芹澤:私はパパがダメって言うんです。
若井:絶対に嫌(笑)。頑張っても細くならないので無理です…。
澁谷:こういった意見も取り入れつつ、今後も衣装デザインに関われる限り関わりたいですね(笑)。
――先ほど「プリパラ」3rdシーズンが3月でひと区切りという話がありました。そこで、これまでのシリーズでi☆Risが歌った主題歌から、お気に入りの曲を教えてください。
芹澤:あー、「§Rainbow」を入れられると、それになっちゃうんだよな~(笑)。「§Rainbow」は“神”なので置いておいて、「プリパラ」の曲だと「Goin'on」かな。
若井:被った(笑)。
芹澤:その頃は個人的にいろいろと迷っている時でしたが、「Goin'on」という曲があまりにいい曲過ぎて救いの手に感じました。
――当時は「プリパラ」も第2シーズン4クール辺りで…。
芹澤:そう、演じているみれぃ的にも「アイドルを辞める」とか言っていた辺りで。キャラクター的にも自分的にも戦っていた時期に、「Goin'on」には救われました。
若井:「Goin'on」の時は、50曲くらい候補となるデモ曲を聴いてマネージャーと決めたんです。その時に私はジーンと来る曲だし、時期的にもマッチしているから「絶対この曲だ!」と思って選んだら、マネージャーも同じで。“巡り合った感”がすごくありました。
茜屋:私も「ドリームパレード」は“神”なので置いておいて(笑)。「Brand New Dreamer」は妹ののんと一緒に歌いましたけど、のんが出てきた当初から「いつかのんがプリパラデビューしないかな」「その時には歌えたらいいなと」と思っていたんです。個人的にもそうだし、らぁら的にも思い入れが深い曲だと思います。
山北:私は「Realize!」。デモ曲を聴かされた瞬間、「神曲の予感しかしない!」と自然に涙が出てきて。ゆうき(若井さん)と一緒に泣いたんです。
若井:泣いたね(笑)。
山北:切なさの中に力強さもあるメロディーだし、アニメでも感動的なシーンで使ってもらえて。SoLaMiDressingとしては「大事な時はこの曲!」ってイメージがあるし、i☆Risとしても、この曲になるとファンはすごく盛り上がるし、好きですね。
澁谷:私は、自分の髪色が自由になったタイミングの「ブライトファンタジー」かな。当時は髪がピンクでしたが、今考えると「よく許してくれたな」と思います。
茜屋:あの時の髪、めっちゃ好きだった~。
澁谷:同じように、「『ブライトファンタジー』のころの髪が好き」と言ってくれるファンも多くって。マネージャーも今では「レインボーとかにしなければ何してもいいよ」って言ってくれていて、そう言われるとi☆Ris5周年記念でレインボーにしたくなりますけど(笑)。
久保田:私は「ミラクル☆パラダイス」が好きです。今でこそSoLaMi▼SMILEとDressingPafeって仲間みたいな感じになっていますけど、当初はライバルだったじゃないですか。それに沿って「ミラクル☆パラダイス」は、最初は敵対していた2ユニットが最後には一緒に踊るという内容になっているんです。だから、この曲を踊ったり聴いたりすると昔のことを思い出すし、今ではひとつのチームになっているなと改めて感じます。お客さんと一緒にコールを一緒にやっていても楽しいですし。
――では最後に、春から始まる3rdツアーへの意気込みを教えてください。
若井:今回は3回目のツアーになりますが、アルバムを発売しない状態でのツアーなので、どう見せるかが重要になりますよね。武道館ライブは集大成として4年間のシングル曲を中心にみんなで歌いましたけど、今回は各メンバーのよさをたくさん見せるライブにしたいなとは思っています、セットリストなどはまだ全然決まっていませんが、ユニット曲とか、ジャンル的にも幅広く歌いたいですね。
――若井さんにとっては初の岐阜凱旋ライブもありますしね。他にもメンバーの故郷で初の場所がありますが…。
澁谷&久保田:埼玉!
澁谷:ずっと凱旋ライブをしたいと思っていた中で、しかも会場の所沢市民文化センターミューズ マーキーホールが「Realize!」のMVを録ったところなんです。聖地巡りもできるし、i☆Risファンは一石二鳥ですよ。
久保田:地元なので家族や友達も見に来るでしょうし、ツアーって東京でライブをやると埼玉が外されることが多いじゃないですか。これを機に埼玉を盛り上げたいですね。
芹澤:中野と埼玉でお客さんのノリが違って、埼玉のほうが盛り上がるとなったら今後はそっちで…ってなるかもしれない。
澁谷:ぜひ埼玉のファンは盛り上げてください(笑)。【取材・文=はるのおと】