キャスト

「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」源誠二役・鈴木崚汰インタビュー(前編) 「警察官らしくない、いい意味での緩さが魅力」

新人警察官の川合麻依は、パワハラで刑事課から飛ばされてきた巡査部長の藤聖子と出会ってから人生が激変! 仕事はできるが理不尽な藤、取り調べは天才だけど他はてんでだめの源誠二など、愉快(?)な先輩や同僚に振り回される日々を送ることになり……!?
警察官たちのリアルな日常を描いたコミック「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」(以下「ハコヅメ」)のTVアニメがついに放送スタート。今回は、主人公の川合麻依のペア長・藤聖子のライバルである巡査部長・源誠二を演じる鈴木崚汰さんに、演じるキャラクターや作品の魅力について前後編でうかがいます。

――鈴木さんと「ハコヅメ」の出会いを教えてください。
鈴木 オーディションに参加するため、原作コミックを読んだのが最初でした。もともとコメディ作品が好きだったので、読みはじめてすぐにハマり、オーディション本番を迎えるころには、当時既刊だったコミックを読破していたように記憶しています。

――すぐに原作のファンになったのですね。
鈴木 街を見渡せばすぐに目に入る交番や警察官ですが、何となく緊張してしまう存在です。警察OGである泰三子先生が描く警察官の日常はリアリティがありながら、コメディタッチのやり取りがおもしろく、警察の仕事に親近感をもてるようになりました。

――軽快なテンポで、見ていて楽しい作品です。
鈴木 漫才のような軽妙なやり取りが読んでいて楽しいですし、言葉のチョイスもすごくよくて、クスッと笑えるワードが散りばめられていました。川合や藤、源、山田といった警察官側の登場人物はもちろんですが、犯人や被害者など、すべての人にドラマがあって、読めば読むほど引き込まれる作品でした。

――鈴木さんが演じる源とは、どんなキャラクターでしょうか?
鈴木 アニメのビジュアルの源は、原作で読んでいた頃よりも、アフロの印象が強くなりました(笑)。そんな見た目だけでなく、ちょっと気が抜けた性格も、いい意味で警察官らしくないと思います。それでいて、どんな人の懐にも飛び込み、話を聞き出す“取り調べの天才”であるというギャップが魅力的ですね。エピソードによっては“輩”のような一面も見せますが、そういう点も含めて、一般的にイメージされる警察官とは思えないほど親しみやすくて。それが源の能力につながっているのかなと思います。

――オーディションの思い出を教えてください。
鈴木 テープオーディションを源と山田で受けて、実際にスタジオに呼ばれたのは源でした。少し意外でした。ほかのアニメでもアフレコの現場では年下のほうですし、後輩とアフレコを一緒にすることも少なかったので、役をいただくとしたら山田のほうかなと思ったからです。

――そんな源ですが、どのように役作りをしましたか?
鈴木 先ほども言ったように、警察官のイメージとは離れた、柔らかい物腰を意識しました。才能面については、“取り調べの天才”であると言われる源ですが、意図的にテクニックを駆使している部分と、ナチュラルボーンな人たらしの才能を発揮している部分があります。そこで、演じる僕としても、強調する言葉の音を低くしたり、間や抑揚など技術的な部分を工夫しています。一方で、オーディションには取り調べシーンもあり、僕がそこで演じた源を評価いただいたと思っていますので、難しく考えすぎずに演じています。そのうえで、藤や山田とのやり取りを見ていても学生のような軽いノリで騒いでいることも多いので、源のすごさを強調しすぎない適度な距離感を意識しています。

――源の真骨頂である取り調べシーンはどのように演じましたか?
鈴木 相手の話を真摯に聞いて、しゃべりやすくしてあげることを意識しました。また、作中の取り調べでは雑談をよくする源なので、親しみやすさと事件の核心を突く緩急に重きを置き演じています。

――源とペアを組む山田については、どんなキャラクターであると感じますか?
鈴木 よきパシリですね(笑)。一方で、源は山田のよき先輩として、山田を導いてあげようと思っている気持ちももっています。作中でも、山田が壁にぶつかっていて、助けを求められると手を差し伸べるシーンもありました。そんな意味でも、導いてあげるべき後輩だと認識しています。

――ペアとしてはどうでしょうか。
鈴木 基本的には信頼しています。例えば、ヤクザと言い合いをするシーンで、源はまったくひるみませんが、彼一人なら、あそこまで威勢のいいことができるかどうかはわかりませんからね。そういう点では、源と山田のバイブスは合っているのかなと。

――ちなみに、鈴木さんご自身は、源と山田ならどちらが近いでしょうか?
鈴木 どちらかというと山田かなと思いますが、先輩たちに怯えているわけではないし、尻に敷かれているわけではありません(笑)。一方で、学生のころの自分の部活動での振る舞いなどを振り返ってみると、割と先輩気質だったかなと。そういう意味では、どちらとも言いがたいし、両方の気質があるのかなと思います。

【取材・文:星政明】

■TVアニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」
放送:AT-X…毎週水曜 23:30~
   【リピート放送】毎週金曜 11:30~/毎週火曜17:30~
   TOKYO MX…毎週水曜 25:05~
   KBS京都…毎週水曜 25:05~
   サンテレビ…毎週水曜 25:30~
   テレビ愛知…毎週水曜 26:35~
   BS日テレ…2022年1月6日より毎週木曜 24:00~
※放送時間は変更になる可能性がございます

配信:dアニメストア、Amazon Prime Videoにて地上波先行配信!
   dアニメストア…毎週水曜 24:00~
   Amazon Prime Video…毎週水曜 24:00~
   ※その他サイトでも順次配信予定

スタッフ:原作…泰三子(講談社「モーニング」連載)/監督…佐藤雄三/シリーズ構成…金月龍之介/キャラクターデザイン…土屋圭/副監督…石田 暢/美術ボード…橋本和幸、横松紀彦/美術設定…杉山晋史/色彩設計…大野春恵/撮影監督…畑中宏伸/編集…塚常真理子/3D監督…田中康隆/音楽…信澤宣明/音響監督…小泉紀介/音響効果…山谷尚人/録音スタジオ…スタジオT&T/音響制作…マジックカプセル/制作プロデューサー…芦川真理子、豊田智紀/アニメーション制作…マッドハウス/製作…ハコヅメ製作委員会

キャスト:川合麻依…若山詩音/藤聖子…石川由依/源誠二…鈴木崚汰/山田武志…土屋神葉/牧高美和…花澤香菜/副署長…ケンドーコバヤシ/北条保…小山力也

リンク:TVアニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」公式サイト
    公式Twitter・@hakozume_anime
この記事をシェアする!

MAGAZINES

雑誌
ニュータイプ 2024年5月号
月刊ニュータイプ
2024年5月号
2024年04月10日 発売
詳細はこちら

TWITTER

ニュータイプ編集部/WebNewtype
  • HOME /
  • レポート /
  • キャスト /
  • 「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」源誠二役・鈴木崚汰インタビュー(前編) 「警察官らしくない、いい意味での緩さが魅力」 /