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絶賛上映中! アニメ「フルーツバスケット -prelude-」公開記念舞台挨拶イベントレポート

公開初日となる2月18日、そして19日の動員が20000人以上、興行収入は3300万円を突破! 公開館数25館(2月19日時点)ではすばらしいスタートを切ったアニメ「フルーツバスケット -prelude-」。本作は、透の両親である今日子と勝也の物語の初の映像化であり、原作者の高屋奈月さん(原作・総監修)が完全新作で描いた〝透と夾のその後〟にも注目されています。

その公開記念舞台挨拶イベントが2月20日、新宿バルト9で開催されました。登壇したのは、沢城みゆきさん(本田今日子役)、細谷佳正さん(本田勝也役)、石見舞菜香さん(本田 透役)、内田雄馬さん(草摩 夾役)、そしてMCを担当した島﨑信長さん(草摩由希役)。思い入れのあるシーン、また井端義秀監督への質問に答えるなど、濃い「フルバ」トークが聞ける舞台挨拶となりました。

アニメ「フルーツバスケット -prelude-」公開記念舞台挨拶イベントレポート
アニメ「フルーツバスケット -prelude-」公開記念舞台挨拶イベントレポート(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

MCを務める島﨑さんの呼び込みでキャストが登場すると、映画を観終わった満員の観客から大きな拍手が贈られます。ひとことずつ最初の挨拶をすると、さっそく〝思い入れのあるシーン〟のお話に。沢城さんが、「透が出ているシーン。娘の晴れ舞台のような感じで心が温まっております」と語ると、笑顔で喜ぶ石見さん。「中学生から、親の今日子さんまで見られるのはすごくないですか?」と力説する内田さんに、「ひさびさに制服を着て、戦慄するものがありましたが、頑張りました」と返す沢城さんのやり取りに会場も和やかになります。

さらに「(TVシリーズ)本編ではお母さんとしての一面しか見てこなかったので、今回少女時代の恋するお母さんと大人なお父さんを見ることができて、新しい『フルバ』の一面が見られていいなと思っていました」と語る石見さんに、「あんな感じで結婚したんですよ」と沢城さんと細谷さんが少し照れながら返していたり、夫婦役で一緒にアフレコができたことについて、「相手が沢城さんなので、感動もひとしおでした。先輩なので!」「一期上なだけだし、お兄さん(年上)なのにこうやって追いつめるんですよ!」と、夫婦役同士の2人がかけ合う姿にほっこりする一幕も。

「フルーツバスケット -prelude-」本田今日子役・沢城みゆきさん
「フルーツバスケット -prelude-」本田今日子役・沢城みゆきさん(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

「フルーツバスケット -prelude-」本田勝也役・細谷佳正さん
「フルーツバスケット -prelude-」本田勝也役・細谷佳正さん(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

続いて、井端義秀監督からキャストの皆さんへ質問が届いているとのことで、島﨑さんが順番に質問を投げかけます。

「いつも想定を超える芝居をしてくれている」という沢城さんへは、アフレコ前日の準備をどうしているのか?という質問。これに沢城さんが「原作に目を通して、アニメの演出で変わっていたら変えている理由を把握し、先生の描きたかったことと、アニメの尺でもっていきたかったことの両方を確認するとか……。あとは琴線の位置を考えたり、それほど(他の役者と)変わらない気がします」と真摯に答え、役への向き合い方を語ってくれました。

TVシリーズでは「頑張ったね」のひとことだけを言って、一発OKで帰っていったという細谷さんへの「どんな気持ちで帰ったのですか?」という、ちょっとイジりも入った質問には、「一発OKじゃないですから!」と細谷さんが全否定。「普段はテストと本番の2回で終わることが多いのですが、そのときは音響監督の(明田川)仁さんが6回くらい録り直したんです。勝也のキャラクター性は委ねてくれていたんですけど、近めでとか、ちょっと柔らかくとか、音のニュアンスについてだけ僕に伝えてくれていたので、珍しいなぁって。なので、珍しいなぁと思いながら帰っていました」と収録当時を振り返ります。

「フルーツバスケット -prelude-」本田 透役・石見舞菜香さん
「フルーツバスケット -prelude-」本田 透役・石見舞菜香さん(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

「フルーツバスケット -prelude-」草摩 夾役・内田雄馬さん
「フルーツバスケット -prelude-」草摩 夾役・内田雄馬さん(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

続いて石見さんへは「石見さんと透が重なって見えるのですが、透と自分の違うところはどこだと思いますか?」という質問。これには、共通点が声くらいしかないと語る石見さん。「料理ができないんです。チョコレートも湯煎が難しくてお湯にチョコを入れちゃったり……」と料理の失敗談を披露。ルーを使う料理でも、隠し味の適量がわからずまずくしてしまうという石見さんに「何で普通に作れないのに、アドリブしようとしてるの!」と内田さんがビシッとツッコミを入れるなど、石見さんの天然エピソードで盛り上がりました。

島﨑さんへは「常にテストも全力で、テストでのテイクを使わせてもらったこともあるのですが、テストと本番の差をどのように考えていますか?」という質問。これには、「テストテイクを使ってもらえるくらいの気持ちでやっています。テストだから本番だからと考えないで、極力同じような状態でやれたらいいなと思っています」と語り、キャストの芝居に関する熱量が伝わります。

「フルーツバスケット -prelude-」草摩由希役・島﨑信長さん
「フルーツバスケット -prelude-」草摩由希役・島﨑信長さん(C)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

そして、ラストの内田さんは「内田さんはとても優しい方だと思うのですが、後半になるにつれてトゲが抜けていく夾、今回の後日談の夾に〝演じやすさ〟などは感じていたのでしょうか?」という質問に、「テストのときに、デレ過ぎじゃない?と言われてしまって(苦笑)。透と夾を傍から見て〝愛おしい2人だな〟と思う僕の感情が若干入りすぎてしまったのですが、本番では不器用さも残った夾に戻しました。愛しい気持ちは近いし似ているけど、その表現はちゃんと夾の表現になるようにしました」と語ってくれました。

最後にキャストから作品への思いが詰まったメッセージが贈られ、ラストとなった沢城さんが「観ていたものが私たちのすべてです。あれ以上差し出せるものがないようにも思います。『フルーツバスケット』はすごく不思議な作品で、10代の頃に読んでも好きだったけど、30代で読んでもやっぱり好きでした。またもう少し歳を重ねてから読んだら違うところに刺さるのかなと思いながら、そうやってゆったりと、一緒に作品を味わっていくことができる仲間に会うことができて、とっても嬉しく思います。10年後、またお茶しませんか? 楽しみにしています」と伝え、温かい賛同の拍手に包まれながら上映会は幕を閉じました。

【撮影・文:塚越淳一】

■「フルーツバスケット -prelude-」
絶賛公開中

スタッフ:原作・総監修…高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめCOMICS)/監督…井端義秀/脚本…岸本卓/キャラクターデザイン…進藤優/音響監督…明田川仁/音楽…横山克/音楽制作…トムス・ミュージック/主題歌…大橋トリオ「虹とカイト」/アニメーション制作…トムス・エンタテインメント
キャスト:本田今日子…沢城みゆき/本田勝也…細谷佳正/本田透…石見舞菜香/草摩由希…島﨑信長/草摩夾…内田雄馬 他

[入場者特典]
高屋奈月描き下ろし「フルーツバスケット」完全新作コミックス(16P)

[追加入場者特典]
キャラクターデザイン・進藤優描き下ろしポストカード
種類:全2種・ランダム(草摩由希、草摩 夾)
配布期間:2.18公開劇場…2月25日(金)~3月3日(木)
     3.4公開劇場…3月11日(金)~3月17日(木)
※ポストカードの種類は選べません
※数量限定です。なくなり次第終了となります
※お一人様1回の鑑賞に対して1枚プレゼントします

■「フルーツバスケット -prelude-」劇場限定版Blu-ray
発売日:2022年2月18日(金)
販売場所:全国の上映劇場
価格:税込9900円
仕様:特殊スリーブ&高屋奈月ビジュアルジャケット
封入特典:高屋奈月ビジュアルICカードステッカー/ブックレット
※チケットをお持ちの方のみ、上映劇場で購入できます(一部劇場をのぞく・数量限定)

リンク:アニメ「フルーツバスケット -prelude-」公式サイト
    公式Twitter・@fruba_PR
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