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全世界でヒットした大人気音楽ゲーム「DEEMO」の映画化作品となる「劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』」。ゲーム版から引き続き主人公のアリス役を演じる竹達彩奈さんと、謎多き〝仮面の少女〟役で長編アニメーションの声優に初挑戦する丹生明里さん(日向坂46)による特別対談が行なわれました。2人が語る本作の見どころ、そして聴きどころとは?
――お二人は昨年11月のスペシャル生配信で初めてお会いしたそうですが、そのときのお互いの印象はいかがでしたか?
竹達 丹生さんはとにかくキラキラしていて、笑顔がとても素敵で、「なんてかわいらしい子なんだろう!」というのが第一印象でした。話を聞いてみると、出身地がいっしょだったり、食べることが大好きだったり、あと、ゲームが好きだったりなどの共通点があって、「こんなに忙しく活動しているのに、いつゲームしているんだろう?」と疑問に思って(笑)。すごくふわふわして、穏やかな感じだけど、意外とアグレッシブな子なのかなという印象を感じました。
丹生 竹達さんは、お会いする前は「芸能人の方だ!」というイメージだったので、実際にお話ししていくうちにすごくフレンドリーに接してくださる方なんだというのがわかって一気に安心できました。アフレコが別々だったのがとても悲しくて、「DEEMO」をきっかけにいつかお仕事でいっぱいごいっしょさせていただけたらいいなと思っています。あと、お肉が好きということで、いつかお肉をいっしょに食べに行きたいです(笑)。
――アフレコが別々だったということですが、完成した作品をご覧になって、ほかのキャストの方々の声やお芝居を聴かれての印象をお聞かせください。
竹達 私は(サニア役の)鬼頭明里ちゃんといっしょにアフレコをやらせていただいて、それ以外の場面はほとんどひとりでの収録だったので、自分のなかでセリフを想像しながらアフレコしていたんですけど、実際に完成した作品を見たときに自分が想像していたものをはるかに超えてくるくらい、皆さん素晴らしいお声とお芝居をされていて。丹生さんも今回(長編アニメーションの声優が)初めてという話を聞いていましたが、全然そんなふうに感じないくらい、ものすごく素敵なお芝居だったなと思いました。
丹生 うれしいです……! 私もアフレコのときは、アリスの声は入っていたんですけど、ほかの方々の声は入っていない状態で。完成して、皆さんのお声を聴いてみたら、本当に目をつむっているだけでも感情が読みとれる素晴らしいお声で、自分はまだまだだなと思って。もっと上手になりたい、成長したいという気持ちになりました。
――音楽ゲームを原作とした作品で、映画でも音楽が欠かせない要素となっていますが、本作の音楽の魅力はどんなところにあると思われますか?
竹達 私もともと「DEEMO」のゲームをやっていて(※竹達さんと「DEEMO」の出会いについてはニュータイプ3月号掲載のインタビューをチェック!)、どの曲も名曲と言っていいくらい、本当に素晴らしい楽曲たちばかりだと思っています。聴いていて心のなかに直接入ってくる感覚というか……感覚としか言いようがないから、ことばで説明するのは難しいんですけど、心に寄り添ってくれるような優しい音楽だったり、それでいて激しめの楽曲もあったりして。人の感情をメロディーに置き換えてくれている感じがすごくするので、スッと楽しんで聴けるのかなと思います。
丹生 私は「DEEMO」の音楽を聴いて、どこか懐かしい気持ちになりました。もしかしたら自分が昔ピアノを習っていた教室を思い出したとか、そういう個人的な思い出もあるのかもしれないですけど、優しい音楽なんだなというふうに感じて。でも、全部が優しいだけじゃなくて、それこそ竹達さんがおっしゃっていたように激しめの曲も出てきて、音楽をつくる人って本当にすごすぎる!というくらい。私も今またピアノを練習しているので、いつか「DEEMO」の楽曲を弾けたらいいなと思います。Deemoの指の動きを見ると本当に速すぎるので「追いつくかな?」とは思いますけど(笑)、あこがれます。
【取材・文:仲上佳克】