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マイク前でどうしても叫びたい「ペガサス流星拳」! 「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ」森田成一&小西克幸インタビュー

「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ」森田成一&小西克幸インタビュー
「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ」森田成一&小西克幸インタビュー

2022年7月31日より海外先行配信されているセカンドシーズン「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ」。
本作が、2023年1月1日(日)より、全12話各配信プラットフォームで一挙配信開始! それを記念して、ペガサス星矢役の森田成一さんと、フェニックス一輝役の小西克幸さんに、セカンドシーズンへの意気込みを伺いました!

左よりフェニックス一輝役の小西克幸さん、ペガサス星矢役の森田成一さん
左よりフェニックス一輝役の小西克幸さん、ペガサス星矢役の森田成一さん

 

小宇宙(コスモ)を燃やして新しい挑戦へ!

――「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ」の日本配信が2023年1月からいよいよ始まります。待望の「十二宮編」が描かれますが、こちらの配信が決まってどんなお気持ちでしたか。
森田 「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac」ファーストシーズンはまさに「聖闘士星矢」の始まりの物語で、青銅聖闘士(ブロンズセイント)と白銀聖闘士(シルバーセイント)の戦いまでが描かれていました。セカンドシーズンである本シリーズは、ファンが一番盛り上がる「十二宮編」ということで、いちファンとしても一番見たいものが見られるなと、とても嬉しい気持ちになっています。僕の小宇宙(コスモ)も盛り上がっています。
小西 「聖闘士星矢」というと黄金聖闘士(黄金聖闘士)がシンボルのような存在で、僕らは子どものころから「お前は〇〇座だから〇〇の黄金聖闘士、俺は〇〇座」と友だちと言い合ってワイワイしていたわけですよ。そうやって昔から好きだったエピソードなので、フェニックス一輝として参加することができて嬉しかったです。

森田さんが演じるペガサス星矢
森田さんが演じるペガサス星矢(C)Masami Kurumada / Toei Animation

――森田さんはペガサス聖矢、小西さんはフェニックス一輝という役柄を演じられていますが、ここまで演じられてきて、どんな手ごたえを感じていますか。
森田 僕は、車田正美先生が手がける「リングにかけろ」のアニメ版に高嶺竜児(主人公)役で出演していたので、「聖闘士星矢」のオーディションがあると言われたときに、そもそも受けることができないだろうと思っていたんです。でも、僕はどうしてもマイク前で「『ペガサス流星拳』と叫びたい」とお願いしまして、それでオーディションに混ぜていただいたんです。
小西 ……同じだ!
森田 本当!? 
小西 僕は最初オーディションのキャストに入っていなかったんですけど、社長の内海(賢二/賢プロダクション社長)に「落ちてもいいからオーディションを受けさせてほしい」とお願いしたんですよ。やっぱり、僕らの世代はマイクの前で一度「ペガサス流星拳」を叫びたかったので。
森田 そうですよね。僕はオーディションのマイク前で「ペガサス流星拳!」と叫んだら、奇跡がおきまして。それで現在に至るわけです。星矢を演じるときは、そのときの気持ちといまだに変わっていなくて。ただひたすらに余計なことを考えず、真っ直ぐに前に進むことだけを考えています。正義や友情に真っ直ぐ向かっていくことは、自分にとっても気持ちいいことですね。「ペガサス流星拳」というセリフを叫ぶときは喉が潰れようが、200%の勢いで叫んでいます。
小西 僕はオーディションに入れていただいて、そのときは全力でやったんですけど、聖闘士たちは声のバランスで決まるところもあるだろうから、あとは運だなと思っていたんです。それでフェニックス一輝役だと聞いたときは、むちゃくちゃ嬉しかったですね。僕は子どものころから、一輝が一番好きなキャラクターだったんです。一輝は不死鳥のごとく何度でもよみがえるキャラなので、その強さをシンプルなセリフに込めたいと思っていました。「聖闘士星矢」という作品には声優の先輩たち、アニメスタッフの皆さんが今までつくり上げてきたものがあるので、それを全部背負ったうえで、ちゃんと役に向き合っていきたいなと思っています。

小西さんが演じるフェニックス一輝
小西さんが演じるフェニックス一輝(C)Masami Kurumada / Toei Animation

――「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ」では最高位の聖闘士・黄金聖闘士が登場します。おふたりが好きな黄金聖闘士はどなたですか。
森田 僕はずっと一貫して双子座(ジェミニ)のサガです。造形の美しさが、黄金聖闘士の中で最も完成されていると思っているんです。ほかの黄金聖闘士はデザイン的に尖ったところがあるんですけど、双子座はとてもスマートに見える。さらにサガには二面性がある。造形的にもキャラクター的にも最高の聖闘士だなと中学生時代から思っていました。これだけは絶対に譲れません(きっぱり)。
小西 僕は山羊座(カプリコーン)のシュラですね。シュラはサムライ然としていて、口数も少ないところが良いんです。僕は派手なキャラクターよりも、地味なキャラクターが好きで。強くて人一倍、周りのことを考えていて、いざとなったら自分を犠牲にできるふるまいができる。しかも聖剣(エクスカリバー)という技をもっていたり、すべてがカッコいいですよね。

――おふたりが注目しているキャラクターはどなたですか。
小西 一輝と乙女座(バルゴ)のシャカとのバトルをぜひ見ていただきたいです。一輝は登場するたびに立場が変わっていくキャラクターなので、ぜひ「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac」シーズン1から見ていただきたいです。
森田 僕は、城戸沙織お嬢様を見ていただきたいです。
小西 あれ、雑兵3人組じゃないの(笑)?
森田 ははは(笑)。たしかに、雑兵3人組はおもしろいんだけど、そこは本編を見てのお楽しみということで……。「バトル・サンクチュアリ」の沙織お嬢様さんはこれまでとはスタイルがちょっとだけ変わっていて、性格にも神々しさに女性の要素が乗っているんです。沙織お嬢様の人間らしさが増していて、視聴者の皆さんは沙織お嬢様に恋をしそうになると思います。
小西 思わず、馬になっちゃうね。「お嬢様、オレが馬になります」って。
森田 馬になるよね(笑)! その沙織お嬢様の変化を感じるためにも、「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac」シーズン1からご覧になっていただきたいです。きっと、キュンキュン来ると思います。

――「聖闘士星矢」は原作からも35年以上経っていながら、現在も次々と新作が作られています。この作品が、なぜここまで愛されているとお考えですか。
森田 僕はこの作品の世界観がとても画期的なものだったんだと思っています。ギリシャ神話をモチーフにしながら、聖衣(クロス)という変形するアーマーが出てきて、聖闘士という戦士が着用する。そういう設定が斬新だったんだと思います。しかも、そこで語られる物語はまさに王道展開。だからこそ、古くなることがない。子どもたちが見ると激アツだったし、現在の3DCG でつくっても新しさがあるんだと思います。
小西 物語の中で聖矢たちが、己の身を犠牲にしながら、熱く戦うじゃないですか。それを見ていると読者も自然と熱くなる。「小宇宙を燃やす」というキーワードとシンクロして、物語と読者がいっしょに熱くなれるんです。そういう作品をつくりだした車田正美先生の作風がすごいと思うし、その熱さがあるから日本だけじゃなく、世界に届いたんだと思います。
森田 あれはすごいですよね。ブラジルやスぺイン語圏でも「聖闘士星矢」は人気なんですよ。フランスでも人気だし。やっぱり、すごい作品ですよね。

「聖闘士星矢:Knights of the Zodiacバトル・サンクチュアリ」は2023年1月1日(日)より全12話一挙配信
「聖闘士星矢:Knights of the Zodiacバトル・サンクチュアリ」は2023年1月1日(日)より全12話一挙配信(C)Masami Kurumada / Toei Animation

――その熱量が読者だけでなく、アニメのクリエイターたちをも刺激して、いまもアニメが作られているんでしょうね。
森田 僕らがすごくありたがいなと思っているのは、「冥王ハーデス編」のときにキャラクターデザイン・総作画監督として荒木伸吾さんと姫野美智さんが担当してくれたことなんです。初代のアニメをつくった大重鎮のメンバーが集まって、僕らが始めて参加した「冥王ハーデス編」をつくってくださった。あれは嬉しかった。
小西 あれはラッキーだったよね。
森田 東映アニメーションさんの本気を感じました。そこから今回、新しいクリエイターたちとともに新しい『聖闘士星矢』をつくることができた。車田先生やアニメスタッフの思いを受け継いで、僕らは新しい挑戦をしているんです。

【取材・文:志田英邦】

■「聖闘士星矢:Knights of the Zodiacバトル・サンクチュアリ」
●2023年1月1日(日)より全12話一挙配信
配信プラットフォーム:ABEMA、U-NEXT、Hulu、アニメタイムズ、dアニメストア、アニメ放題、ほか

スタッフ:原作…車田正美/監督…芦野芳晴/ストーリーエディター…Eugene Son/キャラデザイン…西位輝実/聖衣デザイン…岡崎能士/音楽…池頼広/CGディレクター…能沢諭/製作、制作、CG制作…東映アニメーション/主題歌…The Struts (Interscope Records)OP主題歌「PEGASUS SEIYA」、ED主題歌「SOMEBODY NEW」
キャスト:ペガサス星矢…森田成一/ドラゴン紫龍…櫻井孝宏/キグナス氷河…三浦祥朗/アンドロメダ瞬…佐藤聡美/フェニックス一輝…小西克幸/城戸沙織…折笠富美子

リンク:「聖闘士星矢:Knights of the Zodiac バトル・サンクチュアリ」公式サイト
    東映アニメーション聖闘士星矢アニメ 公式Twitter・@saintseiyaanime

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