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女子高生たちが筋トレにチャレンジするコメディーマンガ「ダンベル何キロ持てる?」がアニメ化! これを記念して、WebNewtypeでは主人公・紗倉ひびきを演じるファイルーズあいさんが、キャストやスタッフに話を伺う連続インタビューを実施中です。今回から2回にわたって、ひびきの親友である上原彩也香役の石上静香さんとのトークをお届け。まずは役作りやアフレコ現場の雰囲気について語るつもりが、仲のいい2人は話がすぐに脱線し……? ファイルーズ まず「ダンベル」を初めて知ったときどう思いました? 石上 オーディションを受ける段階で初めて知ったんだけど、最初は女の子4、5人がキャッキャウフフしながら筋トレするお話かなと思っていたんだよね。表紙もライトな感じだし。でも読んでみたらかなり説明がしっかりしていて、単なるコメディーではなく「筋肉つけるぞ」「体を鍛えるぞ」という本気の意欲を感じられて驚いた。 ファイルーズ 思いの外ガチですよね。私は2017年9月から本格的にウェイトトレーニングを始めたんですけど、もっと早くこのマンガに出会いたかったですね。 石上 そんなに長く筋トレやってるんだ。私はジムとか行っていないから、体力的には担当キャラと真逆だね。ひびきは運動できないけど、ファイちゃんはメインキャストの中で一番できるから。 ファイルーズ でも体型はボディメイク前のひびきに近いですよ。 石上 いやいや、そんなことないって。(ファイルーズさんの力こぶを触りながら)めっちゃ硬いし! 文字だと伝わらないだろうけど(笑)。 ファイルーズ このアニメに出ることになって、さらに鍛えていたので。AnimeJapan 2019のステージでも筋肉を披露させていただきましたが、スタッフさんに怒られないかな。 石上 それは大丈夫でしょ! ファイルーズ じゃあ今後もガンガン見せて、オイルとかも塗っていく方向で。 石上 でも事務所(※ファイルーズさんと石上さんは同じプロ・フィットに所属)に相談しなきゃいけないかも。か弱いキャラとかもやりたいだろうし……。 ファイルーズ うかつに太れないですしね(笑)。話を「ダンベル」に戻して、彩也香の役作りについて聞かせてください。ボクサーって難しいですか? 石上 彩也香がボクシングするシーンもあるけど、毎回というわけでもないからそんなにボクサーとは意識していないかな。ただ運動に慣れているキャラだから運動したあとの息遣いは気を遣ってる。ひびきや朱美がハァハァと疲れていても、彩也香だけはシュッとか息が抜ける感じ。そういったところは調べながらやっています。 ファイルーズ 確かに、こなれているなと感じました。静香さんも彩也香みたいにドラゴンフラッグ(※腹筋によく効く難易度の高い筋トレ)できるんですか? 石上 できるわけない(笑)。でも彩也香とは映画好きという点は同じで、私は数年前まで映画館でバイトしていたくらいだし。特にファンタジーとかホラーが好きだから、非日常的なもので刺激が欲しいのかもしれない。ファイちゃんもだよね? ファイルーズ はい。ちなみにどんな作品が好きなんですか? 石上 有名どころだと「バイオハザード」とか「パラノーマル・アクティビティ」とか。どちらかと言うと洋画が好き。血がブシャーってなるのとか、グロいのも全然いける。 ファイルーズ 私は「蝋人形の館」や「エルム街の悪夢」、あと「ペット・セメタリー」辺りです。今日もおすすめのDVDを持ち合ってまさにひびきと彩也香みたいですよね。 石上 こういう話も現場でするしね。 ファイルーズ そのアフレコ現場の雰囲気はどうですか? 石上 現場の雰囲気って主役の人が作るものだけど、ファイちゃんが太陽のようなムードメーカーだからものすごくいいよね。こんなにアットホームで暖かくて、話しやすい現場ってそうそうない。 ファイルーズ 照れちゃいますよ~。でも静香先輩が引っ張ってくれるおかげなんですよ。初めてのアニメのアフレコで私が右も左もわからない中、小声でボソッと出た質問を拾ってくれたり、ガヤ用のアドリブでも引っ張ってくれたりして。すごく頼りになる先輩です。 石上 全然右往左往している風に見えないけど(笑)。初めてのアフレコでここまでできたら100億点満点だよ。実はマネージャーさんからも「うちの事務所の新人さんが初めてのアフレコだから、わからないことがあったら教えてあげて」と言われてたんだけど、まったく問題なかった。マイクワークも完璧だし、ディレクションに対しても「はい、わかりました!」って元気よく応えて。何の心配もない。 ファイルーズ でも初日なんて緊張しまくっていて、社長にも「ガチガチじゃねーか」ってからかわれましたし。養成所で「新人は明るく元気なのが当たり前」と習っていたので、それを遵守していただけです。 石上 どうしよう、同じ事務所なのに私と明るさが全然違う(笑)。でもいくら明るくと言っても無理やりやるんじゃもたないだろうし、根が明るいから自然にできているんだよね。プロテインバーを差し入れで持ってきてくれたし ファイルーズ 買って来たものの、スタジオに早く着いちゃったので近くの公園で3本食べちゃったんですけどね。 石上 ひびきじゃん! ファイルーズ えへへ。続いて、彩也香以外に「ダンベル」で気になるキャラクターを教えてください! 石上 気になるというのとは違うかもしれないけど、原作を読んでいたときのイメージと一番違う声だったのがひびきだった。渋谷のJK感があってもう少しかったるそうな、低めの声を想像してたんだけど、ファイちゃんのひびきはJK感はあるけど高めでかわいくて。2、3ワード聞いただけで「あ、ひびきってこの声だったんだ」「私もひびきでオーディションを受けていたけど、これ受からないわ」と、いい意味で予想を裏切られた。 ファイルーズ わ~、ニヤけ過ぎて今日は表情筋のトレーニングみたいだ。あとでプロテイン飲まないと。では最後に、「ダンベル」のおすすめポイントを教えてください! 石上 私生活全体をサポートしてくれるアニメになってるよね。筋トレは街雄さんや朱美が教えてくれるし、食生活の勉強にもなる。私以外にも筋トレしていないキャストがいるけど、そういう人も「ダンベル」に関わってからプロテインバー買い始めたとか、炭酸のジュースから水やお茶にし始めていて。だから「ダンベル」を観ればお菓子を控えたり、「プロテイン食べてみよう」とか「これはタンパク質どれくらい入っているんだろう」とか自然と気にし始めたりするんじゃないかな。だから女の子がたくさん出てくる作品ではあるけど、老若男女誰が観ても楽しくてためになるアニメだと思う。 ファイルーズ ひびきが等身大の女の子で、女の子が共感しやすいのもいいですよね。ダイエット中の女の子は、みんなひびきの姿を見てモチベーションを維持してほしい。 石上 でもひびき、滅茶苦茶食べてるのに細いからね。 ファイルーズ そう、細いんですよ! まだまだ全然細くて羨ましい……だから、どか食いしちゃったときとかひびきの姿を見て「このままじゃまずい!」と思うのもいいかもしれませんね(笑)。 【取材・文:はるのおと】
紗倉ひびき役のファイルーズあいさんと、上原彩也香役の石上静香さんの対談に注目!(C)2019 サンドロビッチ・ヤバ子,MAAM・小学館/シルバーマンジム