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10月から放送がスタートするTVアニメ「戦×恋(ヴァルラヴ)」。本作は男子高校生の亜久津拓真と、恋をするほど強くなるという9人の戦乙女が悪魔と戦う様子を描くバトル作品です。WebNewtypeではその戦乙女の姉妹9人の内、早乙女七樹役の本渡楓さん、早乙女五夜役の加隈亜衣さん、早乙女六海役の日高里菜さんにインタビューを実施。“ガンガン史上最エロ”を謳うマンガを原作とする本作に、体当たりの演技でチャレンジする3人に魅力を語ってもらいました。
――原作を読んでの印象を教えてください。
本渡 最初は「こんなきわどいところまで描くなんて」とドキドキしながら読んでいました。でも読んでいくと女の子がとても魅力的だと感じてきて。戦うところがかっこよくて、とても柔らかく描かれていて羨ましい(笑)。でも敵の悪魔がグロテスクで、少し怖かったです。
――エッチなシーンが続くと思ってページを開いていたら、唐突に迫力ある悪魔が登場します。
本渡 いきなりですよね。その悪魔の迫力と女の子のかわいらしさとのギャップがすごい。
加隈 私も悪魔の描き方が印象的でした。でもその悪魔を見たあとだとかわいい女の子が余計にかわいく見える。その緩急の付け方が好きです。それに拓真君の人間じゃない感じも最初は少し怖かったです。歯とかギザギザに尖ってますし。
一同:(笑)
加隈 でも読み進めて中身を知るごとに段々とかわいく、かっこよく見えてきました。五夜を通して見ているからかもしれませんが。だから悪魔もそのうちかわいく見えてくるのかな?(笑)
――先ほど本渡さんは「柔らかい」と表現されていましたが、加隈さんは女の子のどんなところにかわいさを感じますか?
加隈 絵のタッチや表情でしょうか。特にほっぺたにこだわっている感じがします。
日高 私は女の子の肉感の表現がすごいなと思いました。ムチッとしていてエロい。
――率直なお言葉ありがとうございます。日高さんは本作を読まれていかがでしたか?
日高 セクシーなシーンがたくさんあるけど、「戦×恋」の場合はいわゆるラッキースケベではないんですよね。強くなるために女の子達が自らそういう恥ずかしいことを頑張る。そこで余計に女の子が照れるから、読んでいるほうはさらにドキドキするんでしょうね。
――原作は“ガンガン史上最エロ”と謳っていますからね。ちなみに、みなさんがこれまで出演された作品と比べていかがでしょうか?
日高 いや~、こちらのほうが描写が直接的ですよ。
(一同深くうなずく)
日高 絵でパンチラしているだけ、みたいなエロさではなく、「戦×恋」のそういうシーンは状況が状況なので……お芝居の面でも結構チャレンジしています。
本渡 七樹だと、一糸まとわぬ姿で拓真君と抱き合ってディープキスし続けるシーンがあるんですが、原作でそこを読んだときは「どんな風にやればいいんだろう?」と少し焦りました。これまでも軽くチュッみたいなシーンの経験はあったので手の甲に口づけすればいいとわかりますが、5分も続くディープキスの演技ってどうすればいいのか……。
一同:(笑)
本渡 9人姉妹は、そういった拓真君とイチャイチャするミッションをクリアすることで成長するのですが、この経験はある意味自分にとってもミッションだなと感じています。家で色々と練習してますし。
日高 私もすごい練習して収録に臨んでいます。姉妹はそれぞれにその見せ場があるので「みなさんどう演じるんだろう」ってすごく勉強になっています。
加隈 拓真君の成長物語を軸としているので、そういったシーンだけが際立って目立つわけではなく、絶妙なバランスなんです。
――とはいえ、本作のそういった方面へ演技へのこだわりは強そうですね。
日高 「水っぽい音で」「やっぱり水っぽい音はやめましょう」という感じでディレクションを受けるのですが、お互いに「どうすればいんだろう」って相談したりしますね。特に七樹ちゃんはそういうシーンが多いよね。
本渡 最初は「水っぽい音で」と「息を多めにした音で」の2種類を求められていたんですが、後ろの話数では「水っぽいのは放送するのが難しいので息の方にしましょう」なんて言われたり。すごく新しい経験ばかりで、恥ずかしいというよりは面白く、勉強させてもらっています。
日高 あと拓真役の広瀬裕也君が、収録が終わったら「エロかったー!」と素直に感想を言ってくれるんです。演じている側からすると、それによって笑いが起こって現場が和むので助かっています。
――広瀬さんはメインキャラクターの中で唯一の男性キャストなので、アフレコ現場では肩身が狭いのかなと気になっていたのですが、そんなことはないと。
加隈 座長として盛り上げてくれています。
本渡 頑張っているけど、結構イジられポジションですね。
加隈 確かメインキャストでは最年少でしたっけ? かなり若い。
日高 でもコミュニケーション能力がすごく高いよね。
――イベントなどでみなさんの様子を見るのを楽しみにしています。続いて演じているキャラクターについて教えてください。
日高 六海はアイドルですが、自分から前に出るのは得意ではなくて人見知りで内気なんです。キラキラしていますが、わりとギャグ要素も多くてM気質。女の子から見てもかわいく見える女の子だと思います。
加隈 五夜は一見クールでできる女の子ですけど、実は他人からの見られ方や自身の成長をすごく気にしている子です。だからエッチな場面でも行為そのものより、その先にある成長を見据えていて、すごく真っ直ぐ。なんですけど、どこか残念なところもあって。
本渡 そこがかわいい。
――七樹とのやり取りもどこか子供っぽいですし。
加隈 ふたりは犬猿の仲で、五夜は威張っているけどツッコミどころが多い(笑)。美人でがんばり屋さんだけど、キマらない子です。だから演じる際はギャグシーンであろうが全力です。でもその全力な感じが面白くてかわいいんですよね。
――七樹はいかがでしょう?
本渡 彼女は学校ではすごく素敵で誰に対しても柔らかな態度を取る女の子なんですが、拓真に対してだけは接し方が違うんです。それは過去のある出来事から彼にもどかしさを感じて、ツンデレ的な態度を取ってしまうんです。あと七樹は勉強がものすごく苦手で、「メガネかければ勉強できる」とか思っちゃうくらいおバカな面もあるんです。でも怖くても立ち向かえる芯の強さがあるので、戦いにはすごく向いていると思います。
――ありがとうございます。ちなみにほかにも6人のヒロインがいて9人姉妹なわけですが、アニメ放送を通じてどのキャラクターの人気が高まりそうだと思います?
本渡 みんなギャップがあって、毎回別のキャラクターの新たな一面がわかっていくから放送のたびに票が移っていきそうです。私は一千花さんで。
加隈 私は四乃さん。原作で素顔が見えるシーンとか「なんて綺麗な人なんだろう」って見惚れたくらい。でも、みんな魅力的だから挙げるときりがない。
日高 私は八雲ちゃん。
加隈 あの見た目でSなところがいいですよね。
――男からするとゾクゾクするかわいさですよ。
日高 でも絶対に人気は分かれますよ。あと自分の好きなタイプが見えちゃうから少し恥ずかしいかも。「この子が好き」って言ったら「ああ、そういうのがタイプなんですね」って診断できる感じ(笑)
――9人もいるので、いろんな需要にも応えられそうですよね。最後に、それぞれ本作の見どころを教えてください。
本渡 選ぶのが難しいくらい見どころはたくさんありますが、やっぱり一番は男性が喜びそうな……。
日高 言い方(笑)。
本渡 言い直しますね(笑)。私はミッション中の女の子が見せる新しい表情を見どころとして推したいです。例えば普段ツンケンしている七樹が、そんな状況ではどんな顔を見せるのか。そこに注目して観てもらえると、女の子が全員かわいく、愛おしく感じられるはずです。
加隈 「戦×恋」ではエピソードとごとに姉妹がそれぞれピックアップされて拓真との距離感が進展していきますが、彼女たちだけでなく、拓真自身も変化していきます。私はそこに注目してほしいですね。
日高 私はエンディングです。9姉妹で同じ曲を歌わせてもらっていて歌い手の組み合わせが3種類あり、毎回変わるんです。その「UP-DATE × PLEASE!!!」はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんが作っているだけあってとってもかっこいいしオシャレ。しかもそれをロリっ子の九瑠璃が歌うという(笑)。本編の音楽も担当されているので、個人的にはそちらも期待しています。
【取材・文:はるのおと】