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岐阜県多治見市を舞台に、4人の女子高生が陶芸の魅力にのめりこんでいく青春アニメ「やくならマグカップも」。地元IT企業の株式会社プラネットが発行している同名のフリーコミックが原作で、現在33巻まで刊行されています。
2021年4月の放送に先駆けて、アニメにてメインキャストを務める田中美海さん(豊川姫乃役)・芹澤優さん(久々梨三華役)・若井友希さん(成瀬直子役)・本泉莉奈さん(青木十子役)の4名による多治見市表敬訪問が11月29日(日)に行なわれました。本レポートではその表敬訪問の様子をお届けします。
まず最初に市長の古川雅典さんからの挨拶があり、このアニメ化をきっかけに全国に多治見市の魅力を知って頂きたいという意気込みが語られました。
その言葉を受けて、メインキャスト4名による気持ちのこもった挨拶が行なわれました。とくに若井さんは多治見市の出身ということで、故郷をテーマにした作品のアニメ化に並々ならぬ思いを込めていました。
挨拶のあとは市長、およびキャスト陣から本作の魅力を始めとしたさまざまな話題が飛び出しました。以下はそのやり取りをまとめたものになります。
――アニメ化が決まったとき、古川市長はどのような感想を抱きましたか?
古川:地域を盛り上げるために地元企業が発行していたフリーコミックを若者が見て、その若者がアニメ会社に就職してアニメ化の企画を出し、企画が通って話がこちらに持ち込まれる。本当にこのような話があるのだな、と思いました。偶然が重なった結果ですが、このチャンスをものにするためにも市内の学校などとも連携していきたいと思いました。
――初めて本作を知ったとき、キャストのみなさんはどのような感想を抱きましたか?
田中:自分にとって陶芸は身近なものではなかったので、女子高生でも気軽にできるものなんだということに驚きました。今後女の子たちが賑やかしくしていくのを拝見していきたいと思いました。
芹澤:ホロリとくる話もあって、心温まる作品だなと。温かみのある陶芸という文化とかわいい女の子が1つになったこの作品を通して、暖かい気持ちになれるのではないかと思いました。
若井:多治見市ならではのゆったりとした雰囲気が紙面から伝わってきました。多治見市の高校生の日常をそのまま切り取ったかのような話になっていて、リアリティがありましたね。
本泉:焼き物の魅力だけでなく、グルメや重要な歴史などがわかりやすく表現されていました。女の子たちのほのぼのとした雰囲気だけでなく、勉強にもなる内容だと感じました。
――実際に街を巡ってみて、気になったお店などはありましたか?
本泉:“モザイクタイルミュージアム”が、魔法がかかっているかのような雰囲気でステキでした。多治見に来なきゃ見られない光景ですよね。あとタイルのお菓子も美味しかったです。
若井:陶芸の体験をさせて頂いたのですが、人生でまだやったことがなく、以前からやってみたいと思っていたので、それが実現できて嬉しかったです。ぜひみなさんにも体験して頂きたいです。
芹澤:地元の高校に行ってお話を聞いたときに、物作りのプロとしての意識を持った女子高生の方たちがいて、すごくカッコよかったです。学生が自分で作った作品で、全国で賞を取っているというのは、ぜひたくさんの方に知ってもらいたいです。
田中:モーニングタイムに食べたあんことバターのパンがすごく美味しかったです。コーヒーカップも陶芸で作られていて、味と文化の両方が楽しめるお店がって楽しかったですし、写真も沢山撮りました。
――本作の見どころについて教えてください。
田中:PVにもありますが、地元の方が見たらピンと来る場所がたくさん出てきます。主人公の姫乃は外から多治見市に転校してきた子なので、視聴者のみなさんも近い目線で観ることができると思います。
芹澤:声優ではない普通の女子高生の子と一緒に演じさせて頂くのですが、これは地域に密着したアットホームな作品だからこそなのかなと。声優に憧れる若い子が実際に参加できるのはステキなことだと思います。
若井:地方×アニメ組み合わせは最強ですよね。本作ではさらにAパートでアニメ、Bパートで実写という異なる楽しみ方をすることができるので、リアリティたっぷりです。
本泉:。姫乃ちゃんも陶芸初心者なので、陶芸や多治見市について知りながら楽しめると思います。アニメパートと実写パートがどう絡んでいくかはまだわからないですが、注目して頂きたいです。
――ここまでのお話を聞いて如何ですか、市長。
まさにキーワードは聖地巡礼です。多治見市には陶芸、綺麗な景色、美味しい食べ物が多くありますが、それは東美濃を始めとした周辺の街も同じです。地方一丸となって観光に来てくださる方たちを歓迎するための準備が着々と進んでいますので、期待して頂きたいですね。
――最後にキャストのみなさんから一言ずつお願いします。
本泉:深いものが詰まったステキな場所が多く、仕事ではありますが息抜きもさせて頂きました。この多治見市の魅力をみなさんに伝えていきたいです。
若井:2021年は「やくも(やくならマグカップも)」をバズらせていきたいので、みなさんよろしくお願いします(笑)。
芹澤:バズり狙い、いいですね。多治見市はとてもステキな場所なので、私も自分の故郷だと思って盛り上げていきたいです。
田中:登場するキャラクターたちの故郷愛がたっぷり詰まっている作品なので、彼女たちの気持ちや多治見市の魅力がみなさんに伝わるようがんばります。
【取材・文:水葉龍弥(パワフルプロダクション)】